自分で自分を抱きしめて自己愛を育むことができるデバイスが登場
by mmatins
以前、恋人とインターネット越しにキスできるデバイスが登場、遠距離恋愛の強い味方にという記事を掲載しましたが、同じ開発者が今度は「自分自身を抱きしめることができるデバイス」を開発したそうです。人型のマネキンを抱きしめると、抱きしめた感覚が自分にフィードバックされるということで、自分に抱きしめてもらう感覚を味わうことができるとのこと。
DigInfo TV - 自分自身を抱きしめることができるデバイス
開発者自身がデバイスを実演するところは、以下のムービーから見ることができます。
YouTube - 自分自身を抱きしめることができるデバイス #DigInfo
「自分自身をだきしめることができるデバイス」を実際に使用しているところ。
センサーを装着したマネキン「Sence-Roid」を抱きしめます。
自分はあらかじめフィードバックを受けるためのジャケットを着用しておきます。センサーからフィードバックを受けてジャケットに組み込まれた人工筋肉が動作し、自分自身を抱きしめることができるという仕組み。肩の上から腕をまわした場合はこのような人工筋肉が動きます。
腰に手をまわした場合は、こちらの人工筋肉が反応します。
リアルタイムで感覚をフィードバックしてくれるので、様々な抱擁のパターンを楽しむことができます。
使い方の説明。ジャケットを着用してSence-Roidと向かい合い、撫でる、抱きつくなどします。
すると、体験者の行為がSence-Roidのセンサーを通じてフィードバックされ、体験者は自分で自分を愛撫しているような感覚を味わうことができ、やがて「自分to自分という究極のフィードバックの心地よさに気づき、自己愛が育まれていく」とのこと。
抱きしめられる圧迫感を再現する仕組み。左がマネキン側のセンサーで、右はジャケット側の人工筋肉の配置。それぞれ同じ位置が対応しています。
圧迫感だけでなく、撫でられる感覚もジャケットに配置された振動装置でフィードバックされます。
開発者の電気通信大学大学院 情報メディアシステム学専攻の高橋宣裕さんは、「この作品を体験された方は、初めは気持ち悪いという反応なのですが、だんだんやっていくうちに安心するといったような声も聞かれるので、セラピーとしてこのシステムを利用するという応用が考えられると思います。今、人工筋肉で膨らませていますが、まだ触覚の再現性を向上させるという余地はあるので、もう少しリアルな触覚提示ができれば、例えば、マッサージなどの応用なども考えられて、自分がマッサージしたい所を、自分でマッサージする事ができるというような応用も考えられます」と、このデバイスの将来的な展望を語っています。
実際に使っているところを見ると、なんだかちょっとさみしい感じもしますが、前回同様将来性を感じさせてくれるデバイスです。
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