電波による時刻修正が約40日ぶりに復活、おおたかどや山標準電波送信所が暫定的に電波送信を再開
By Brandon Christopher Warren
3月12日19時46分から停止していた「おおたかどや山標準電波送信所」が暫定的に送信を再開、これによって電波による時刻修正ができなくなっていた地域(北海道や東北)でも電波時計が正しい時刻を示すようになりました。
一体どうやって復活させたのかという詳細は以下から。
おおたかどや山標準電波送信所(40kHz)は暫定的に送信を再開しました
http://jjy.nict.go.jp/index.html
公式サイトによると、以下のようになっているそうです。
おおたかどや山標準電波送信所では、福島第一原子力発電所の周辺地域を対象に避難指示が出されたことを受け、標準電波の送信を3月12日19時46分から停止していましたが、必要な措置を実施し、4月21日13時54分に暫定的に送信を再開しました。
今後、落雷や停電等により停波を余儀なくされる可能性もあります。標準電波をご利用の皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解をお願い申し上げます。
なお、はがね山標準電波送信所(60kHz)は通常通りの運用を行っています。
再開させた経緯は以下のようになっています。
電波時計への送信再開 原発事故で停止していた送信所 - MSN産経ニュース
送信所を運営する情報通信研究機構(NICT)と通信事業者などの作業員10人が21日、防護服を装着して、遠隔操作による送信信号停止装置やバックアップ用衛星回線装置を設置。これにより無人稼働が可能になり、送信が再開された。
情報通信研究機構 東日本の標準時刻電波、送信再開 :日刊工業新聞
NICT職員や運用委託事業者など10人が現地に入り、遠隔で送信を停止できる装置や通信用の衛星回線装置を設置。機器の動作に問題はなく、無人稼働が可能になったことから約40日ぶりに再稼働した。
福島の「標準電波」再開 電波時計の時刻を修正 - 47NEWS(よんななニュース)
同機構は「22日から20キロ圏内が警戒区域になるので、その前に再開させることにした」という。
福島第1原発:電波時計再開 送信所が40日ぶり発信 - 毎日jp(毎日新聞)
同機構によると、無人で送信を続けた場合、落雷などで機器が故障しても対処できず、誤った時刻情報を発信して混乱を生じる恐れがあるため、これまで停波していた。今回、異常発生時に遠隔で停波させることが可能になった。
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