「お風呂のフタ」に見えなくもないiPad 2専用カバー「Smart Cover」、Appleに10億ドル以上の売上をもたらすという予測も
Appleが新型タブレット端末「iPad 2」専用のカバーとして発表した「Smart Cover(スマートカバー)」が、10億ドル(約782億円)以上の売上げをもたらすという驚きの予測が発表されました。
日本ではその形状から「お風呂のふた」を連想させると話題になっており、Twitterでは「人類史上これほどの数の日本人が同時のお風呂の蓋の話をする機会があったであろうか」という発言も飛び出す状況のSmart Coverですが、このアクセサリーが10億ドルを生み出すというのはどういうことなのでしょうか。
詳細は以下から。The billion dollar Smart Cover | asymco
アプリケーション開発や産業分析アドバイザリーサービスを展開する「Asymco」のアナリスト、Horace Dediu氏によると、Smart Coverは今年、Appleに10億ドル以上の売上げをもたらすと予測されるそうです。
Dediu氏の見積もりでは、約3600万台のiPad 2が2011年に販売されると予測され、その内の約60%がSmart Coverと一緒に購入されるだろうとのこと。Smart Coverの売上げの内訳を70%がポリウレタン、30%をレザーと仮定した場合、平均価格は1枚48ドル(約3800円)となり、3600万台の60%である2160万枚が売れた場合、最終的な売上高は48ドル×2160万枚で、10億3600万ドル(約821億円)となるという計算です。
Dediu氏はスマートカバーの生産コストを12ドル(約951円)程度と見積もっており、粗利益では7億7700万ドル(約616億円)と予測されるとし、「AppleのSmart Coverのビジネスと他社のタブレットのビジネスを比較するのも面白いかも知れない」とその規模の大きさについて語っています。
これが「Smart Cover」です。iPad 2のフレームの中にはSmart Coverのジョイント部分に合うようにマグネットが並んで組み込まれており、簡単に取り付けることができる上、Smart Cover側に埋め込まれたマグネットは、iPadから外れないようになっているなど、さまざまな工夫が凝らされています。
また、お風呂のふたのようにまるめられるので、キーボードを使う場合、このように角度をつけて固定することも可能。
向きを変えれば、ハンズフリーでビデオ通話をしたり、映画などを鑑賞する時に役立ちます。
アメリカで「iPad 2」が先行発売されたものの、Appleはまだ公式にその売上げを公表していませんが、Smart CoverはiPad 2で快適に利用できるように特化されたケースであるだけに、iPad 2の売れ行き次第では10億ドル以上を売り上げるというのも、あながち有り得ないというわけではないのかもしれません。
・関連記事
Appleが日本の「iPad2」発売を延期、東日本大震災を考慮 - GIGAZINE
「iPad 2」が実際に分解されて製造コストが判明、内部パーツの供給元も明らかに - GIGAZINE
3月25日発売の「iPad 2」を高解像度画像付きで徹底解説、まさに「正統進化」したモデルに - GIGAZINE
Appleが「iPad 2」を正式発表、薄型軽量化で処理速度向上やCDMA2000モデルのラインナップ、ホワイトモデルの登場も - GIGAZINE
・関連コンテンツ