ソフトウェア

LimeWireが全米音楽出版社協会と和解、5月2日にはさらに13社との対決も

by RocketRaccoon

LimeWire」といえば、 Gnutella P2P プロトコルを利用してユーザー同士でファイルの共有を行うことができるフリーソフト。初期ノード設定などの複雑な設定が不要で、比較的に簡単な操作でファイルの共有が行えることが特徴でした。無料のLimeWire BASICとは別に、ダウンロードがより高速に行えるなどの機能が付加されたLimeWire PROという有償版が存在し、21.95ドルで販売されていました。

このLimeWireの開発元であるLimeWireLLCが、昨年6月に全米音楽出版社協会から著作権侵害で提訴されていた件について、3月8日に和解が成立したそうです。


詳細は以下から。Lime Wire, music publishers settle copyright case | Reuters

LimeWire Settles Copyright Infringement Case

EMIグループやソニーなどを含む30社以上が参加する出版社協会が、昨年6月、著作権侵害の疑いでLimeWire LLCを提訴していましたが、今年3月8日、LimeWire LLCと全米音楽出版社協会との間で和解が成立し、これによってLimeWire LLCとその最高責任者であるMark Gortonに対して提起されたすべての請求が取り下げられたそうです。

これまでのところ、LimeWire LLCは和解に関するコメントを出しておらず、和解条件の詳細は公開されていませんが、音楽出版社側は今回の結果に満足しており、「この訴訟が解決したことを喜んでいる。関係各所にとって最も良い結果を達成できるよう、最大限の努力をした」とのコメントを発表。

なお、LimeWire LLCは5月2日にもワーナーブラザーズなどを含む13のレコード会社からの提訴について法廷で争う予定。全米音楽出版社協会との訴訟に先立って、LimeWire LLCとレコード著作団体との争いは2006年から続いており、賠償金請求に加え、今後楽曲を共有する際の事業モデルをレコード会社と契約する形へ変更することなどが要求されていました。

現在LimeWireの公式ページは下のような形で閉鎖中。配布差し止め命令のコピーをPDFで見ることができます。

Official LimeWire Website - Lime Wire


この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ついにP2Pソフトなどを使ったファイルのダウンロードの違法化決定 - GIGAZINE

携帯電話の料金プランを知らずにP2Pソフトを使って930万円を請求された男 - GIGAZINE

P2Pソフトで人気のあるテレビ番組ランキング - GIGAZINE

著作権の非親告罪化やP2Pによる共有の違法化は誰が言い始めたのか? - GIGAZINE

in メモ,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.