取材

ピーマン嫌いのためのピーマン、苦みが少なくピーマン臭もない「こどもピーマン」


子どもの嫌いな野菜第1位なのではないかと言うぐらいに嫌われているあのピーマンが長年かぶり続けてきたその汚名を払拭する機会がついに訪れました。その名は「こどもピーマン」、京都のタキイ種苗が175周年で発表した新品種となっており、そもそも100年以上会社が続いているという事実にも驚きなのですが、その175周年でこのようなすさまじい「ピーマン嫌いのためのピーマン」を出してくるとは、まさにおそるべし。

主な特長としては苦味が少なくピーマン臭がない、肉厚でジューシーなので食べ応えがあり、しかもビタミンC・カロテンが豊富ということで、「こんなピーマンがこの世に存在するなんて……」という衝撃以外の何者でもない感じです。

というわけで、「FOODEX JAPAN 2011」にて実際に通常のノーマルピーマンとこどもピーマンを食べ比べてみた詳細は以下から。
<タキイ種苗 175周年発表品種>
これまでにない、苦くないピーマン!!肉厚ジューシーでキュートな形
約80%の子供が支持する『こどもピーマン』を新発表


何を取材しようかな~とうろうろしていると、「こどもピーマンいかがですかー」というわけでロックオンされてしまった……


試食で手渡されたこどもピーマン


普通のピーマンより明らかにブ厚い、なにやらイヤな予感しかしない……が、ひとくち食べるといつも感じるあの苦みやピーマン臭がほとんど感じられないではないか!なんだこれは!


「これもいかがですか~、どうぞー」ということでぼーっとしている間に手渡されたのがピーマンをジューサーにぶち込んでコンソメとかを加えたというスープというかジュース。ピーマンジュースとか普通ではあり得ないのですが、これがなぜかうまい。感覚的には、そら豆のポタージュみたいな感じ。


これら謎の試食を持ってきた方向に目をやると、そこにはタキイ種苗のブースが。


「こどもピーマン」、これが先ほど食べた謎のピーマンの正体だというのはわかっているものの、一体どのようなものなのか、意を決してブースに突撃。


ぶ厚すぎるだろ、常識的に考えて……というぐらいにぶ厚い。それはまさにピーマンだった。


袋に入って売られている状態だとこんな感じ


感心しながら見ていると、すすすーっとタキイ種苗の回し者と思われる人が近づいてきて解説を始め、それによるとピーマン嫌いの人でも難なく食べられるだけでなく、肉厚なので、たとえばピーマンの肉詰めを作ると普段よりもミンチ肉の量が少なく済み、作る人が大喜びだそうで。なんという副作用、これがこどもピーマンの実力……!


「タキイのタネ」のマスコットキャラクターであり、頭にいろいろ野菜をのせられまくっていることでも一部有名なタキットくんもこどもピーマン化しています。


これが実物のこどもピーマン。なんだかピーマンと言うよりは、ししとうとか、そういう別の野菜のように見えますがそれもそのはず、このこどもピーマンの正体は激辛で有名なメキシコ原産の「ハラペノ」というトウガラシ。その中に突然変異体としてまったく辛くないものが誕生し、約10年の歳月を経て完成したのがこのこどもピーマン、というわけ。


なお、公式サイト「タキイネット通販」の販売価格は1袋30粒入りが税込み577円、100粒入りが税込み1575円となっています。

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in 取材,   , Posted by darkhorse

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