取材

「言いたいことは全部作品に込めた」山本寛監督、ノイタミナ新作発表会で語る


フジテレビのアニメーション枠「ノイタミナ」の新作ラインナップ発表会が1月7日に行われました。

発表会では1月から放送開始となる「フラクタル」「放浪息子」の情報の他に、4月から放送開始となる「C」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のビジュアルが初公開されたほか、7月開始番組についても情報が公開されました。


最初に「フラクタル」監督の山本寛さん、ネッサ役の花澤香菜さん、ストーリー原案担当の東浩紀さんが登壇し、開始前の番組について熱いトークを行いました。

詳細は以下から。司会の吉田尚記アナウンサーは19時50分に登場、前説トークを行いました。


発表会はノイタミナでこれまでに放送された作品を使ったオリジナルPVからスタート。


これを見た吉田アナは「1話も観たことがない作品がない」とコメントしていました。さすがです。ノイタミナでは原作付き作品のアニメ化も行っていますが、今回のテーマは「青春」というキーワードに立ち返るということで、オリジナル作品も積極的に投入しています。

1月開始から7月開始までの作品は「フラクタル」「放浪息子」「C」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「うさぎドロップ」「NO.6」の6本。


最初に「フラクタル」の山本寛監督、花澤香菜さん、東浩紀さんが登場して、作品についてのトークを行いました。


山本:
言いたいことは全部作品に込めました。作品を見てくださいとしか言いようがありません。以上。


吉田:
オリジナル作品なので、原作付きよりも監督のできることは多いと思いますが、どのようなことを考えて作品を作りましたか?

山本:
去年あたりからネタを仕込み始めていましたが、僕主導というよりは岡田(麿里)さん、東さんと何を作ろうかという事から話し始めました。自分の中では煮え切らないまま話していたんですが「ヤマカンこうしなよ」と背中を押してくれたお陰で、僕の原点とも言える冒険活劇に立ち戻ることができたというのは有り難いことだと思います。


吉田:
冒険活劇ですね?

山本:
冒険ファンタジーSFかもしれない……学園ものではないのは確かです。

吉田:
なんかそれすらも信じられないんですが……ストーリー原案を担当した東さんはもともと山本監督と面識があったと言うことですか?

東:
アニメ誌の対談などで何度かお会いして、飲みにいったりして、今のアニメ界に対する思いなどを拝聴したり、という関係です。


吉田:
その「拝聴したり」の後が気になりますね。いろいろ細かくお伺いしたいんですが、監督。

山本:
えーと、オープニングで踊ります。

東:
オープニング、すごくカッコイイんですよ。

山本:
一皮むけた僕を見ていただければと思います。


吉田:
ストーリー原案として、東さんは山本監督に作品を作ってもらうという時に何を考えましたか?

東:
今回、1話2話と見せていただき、改めて山本監督のやりたいことが分かりました。いろんな技を封じて、自分が作りたかった原点に返っています。本当は色々なことができる人なのに、それを封じて何ができるんだろうかと問いかけて作品を作ろうとしたんだと思います。最初の打ち合わせから、山本監督の強い思いは伝わってきて、今流行しているアニメとは違うものを作るんだという熱意に共感したし、そのために僕ができることをと引き出しを開けて、話を作っていったという感じです。……やばい、マジレスしちゃった。フォローになってた?


山本:
なってましたよ。

吉田:
この2人は仲がいいんだろうかと思ったところで、花澤さんにお話を伺いたいと思います。

花澤:
ここにいるの、何かおかしいなと思ったんですけど。


東:
僕が今、ヤマカンに思っている最大の不満は、(花澤さん演じる)ネッサよりもフリュネの方が好きなんじゃないかということです。


花澤:
あ、そうですよ!

山本:
いやいや、そんなことはないですよ。花澤さんよりも(フリュネ役の)津田美波さんが好きだというのはあるかもしれませんが(笑)

東:
ネッサに愛がないとは言わないけれど、フリュネは気合い入ってるなみたいな。


山本:
だからこそ花澤を、俺の花澤を投入したんですから(笑)


花澤:
俺のとか言うのやめてください!

吉田:
花澤さん、オリジナル作品なのでキャストの方は最後を知っていて演じているのか、知らないで演じているのかが気になるんですが。

花澤:
シナリオはいただいているんですが、最後までは知らないです。


東:
そこまで言うか、みたいな顔してますね。

山本:
いやいや。

吉田:
ではここでPV映像をご覧いただきたいと思います。

東:
今の映像を見ていたら、やっぱりいい感じな気がしますよね、フラクタル。山本さん、いけるかもしんないですよ。


山本:
かもってなんですか(笑)

東:
もしかしたら当たるかも知れません!

花澤:
役者を代表してここに立たせていただいているんですが、本当にアフレコ現場でもスタッフの気合いが伝わってきて、魂を入れてみんなで頑張って作っていこうという感じでやっていますので、ぜひご覧になってください。


吉田:
花澤さんは発表会第2部でもお付き合いしていただくので、よろしくお願いします。

花澤:
なんか監督、監督、監督、花澤氏、みたいな変な構図なんですけど。


吉田:
簡単に言うと、男だけだとUstream誰も見ないので、よろしくお願いします。では、最後に山本監督。

山本:
PV見てもらったとおり、現状の僕にはこれ以上のものはできません。これ以上のものは、次に出てこられるあおき(えい)さんに作ってもらうといいよ。同じ枠で前後しているので片方切ってもらってもいいかなと。「放浪」見るもよし……


吉田:
これをどう受け取るかはあなた次第です!ということで、監督の山本寛さん、ネッサ役の花澤香菜、ストーリー原案の東浩紀さんでした。

東浩紀さんはステージ上で花澤香菜さんとツーショット写真を撮る約束をしていましたが、このあと早速ツーショット写真を撮ってさっそくTwitterにアップしていました。

Twitter / hiroki azuma: 予告どおりツーショットを撮影した。


発表会は続き、さらに「放浪息子」以下5作品の情報が発表されました。

2011年ノイタミナ新作ラインナップ発表会、「フラクタル」以外にも期待作が目白押し

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in 取材,   アニメ, Posted by darkhorse_log

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