脚の不自由な農家の男性、暗闇でキツネを撃ったつもりの銃弾が泥棒に命中
by apbailey
多発性硬化症と神経痛により歩行が困難でシニアカー(ハンドル形電動車イス)を使用しているイギリスの農家のEdward Tibbs氏(62歳)が、深夜に鳥が騒いでいる物音で起こされ、キツネが出たと思い散弾銃を手に外へ出て、暗闇へ向け3度発砲したところ、数時間後に16人の武装した警官がTibbs氏の家へ突入し、殺人未遂の容疑で逮捕されてしまったそうです。
その後の調査により銃弾が泥棒2人に当たっていたことが判明したばかりでなく、その2人の泥棒が狙っていた大麻工場まで発見されています。
詳細は以下から。Farmer on mobility scooter shot trespassers by accident while aiming at fox - Telegraph
エセックス州Crays Hillの農業Edward Tibbs氏(62歳)は、事件当日の午前4時ごろガチョウが騒いでいる音で目をさまし、キツネを追い払うつもりでシニアカーで外へ出て、暗闇へ向け3度散弾銃を放ちました。銃弾が人に当たっていたとは夢にも思わず、警察が来て殺人未遂容疑で逮捕された時には寝耳に水だったそうです。
脚や背中に銃創を受けた27歳と30歳の男は地元の病院の救急外来へ駆け込み、病院が警察に連絡したところ、男2人は事件が起きた場所を証言し、それにより警察がTibbs氏を逮捕するに至ったとのこと。
その後警察はTibbs氏の農場の外れにある、人に貸してある離れ家がマリファナ工場となっていることを発見し、男2人はこのマリファナを狙って盗みに入ったところだったと疑われているそうです。しかし、Basildon出身の男2人は銃器所持の容疑で逮捕されたものの起訴されることなく釈放されたそうです。また、発見された大麻草50株と関連して逮捕された女性2人も事情聴取のあと釈放されています。
自分の土地で大麻が栽培されていたことも寝耳に水だったというTibbs氏は、殺人未遂容疑で逮捕されたのち事情が判明して釈放されているのですが、この「事故」のせいで警察から散弾銃の免許を没収されてしまったと嘆いています。一方、エセックス警察のスポークスマンは散弾銃免許没収の理由について「Tibbs氏は銃器の所持には不適任で、市民の安全と平和にとって脅威となる可能性がある」としています。
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