メモ

アロンソら4人にチャンピオン獲得の可能性、2010年F1世界選手権アブダビGPの結末は?

by Philips Formula One (TM)

2009年にF1史上初のトワイライトレースとして開催が始まったアブダビGP。今年はシーズン終わりまでドライバーズチャンピオンシップが混戦となり、ラストレースであるアブダビGPの時点でもまだ4人のドライバーにチャンピオンの可能性が残されていました。

今季5勝で2006年以来のチャンピオン復帰を狙うフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、今季4勝で1980年のアラン・ジョーンズ以来30年ぶりのオーストラリア人チャンピオンを目指すマーク・ウェバー(レッドブル)、同じく今季4勝で史上最年少チャンピオン記録更新がかかるセバスチャン・ヴェッテル(レッドブル)、今季3勝で2007年にアロンソをチャンピオンの座から追い落としたルイス・ハミルトン(マクラーレン)の4名による熾烈なバトルは、どのような結末を迎えたのでしょうか。

レースの流れと結果は以下から。
2010 FORMULA 1 ETIHAD AIRWAYS ABU DHABI GRAND PRIX - The Official F1 Website

Race - Vettel grabs title with Abu Dhabi win - The Official F1 Website

前戦・ブラジルGP終了時点では1位は246ポイントでアロンソ、2位が238ポイントのウェバー、3位が231ポイントのヴェッテル、4位が222ポイントのハミルトンという状態でした。今年のポイント加算システムは1位に25ポイント、2位に18ポイント、3位に15ポイント、以下4位12ポイント、5位10ポイント、6位8ポイント、7位6ポイント、8位4ポイント、9位2ポイント、10位1ポイントとなっており、仮に上位3名が10位以内に入れずハミルトンが優勝すれば222+25=247ポイントで優勝ということになりますがさすがに可能性は薄く、アロンソ、ウェバー、ヴェッテルの3人による争いになると見られました。


予選でポールポジションを獲得したのはヴェッテル。続いてハミルトン、アロンソ、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、ウェバーの順番となり、アロンソは仮にヴェッテルが優勝しても4位以内でチャンピオン、ウェバー優勝なら3位以内で優勝(=現在のポジションを守ればOK)という条件で決勝に挑むことになりました。

4人がこのレースで獲得できるポイントは以下の通り。270ポイント以上を赤、269~260ポイントをオレンジ、259~255ポイントを黄色、254~250ポイントを薄緑、249~247ポイントを緑、246ポイント以下を青で塗っています。


アロンソは2位以内であればチャンピオン確定、3位・4位ならウェバーが優勝しない限りチャンピオン、5位だとヴェッテル優勝の場合にはチャンピオンを奪われる形に(ウェバーが2位の場合同ポイントだが優勝回数の差でアロンソが上位になる)。また、ウェバー、ヴェッテル、ハミルトンはそれぞれ5位以上、2位以上、1位でなければ例えアロンソがリタイアしてもポイントで上回ることができないということで、アロンソにとってはかなり有利な条件でのスタートとなりました。

スタート直後、3位スタートのアロンソはバトンに先行を許し、チャンピオン獲得にギリギリな4位を走行する形が続きます。このまま4位をキープすれば仮にヴェッテルが優勝したとしてもドライバーズチャンピオンにはなれるのですが、5位を走行するのはヴェッテルのチームメイト・ウェバーで、アロンソは猛追を受けることに。

ピットインでのタイヤ交換後、アロンソはルノーのペトロフの後ろにつけることになりますが、ルノーマシンが搭載しているFダクトが高いパフォーマンスを見せたため、アロンソはペトロフをオーバーテイクできずに苦しむことになります。また、同じくルノーのクビサの後ろについたハミルトンも苦しめられることに。

結局、ヴェッテルは首位を一度も譲らないままポールトゥウインで優勝。2位はハミルトン、3位はバトン。そして4位にはメルセデスGPのニコ・ロズベルグが入り、この瞬間、ヴェッテルの史上最年少チャンピオン獲得が決定しました。結局、アロンソはペトロフ、そしてピットイン後にペトロフの前に戻ったクビサをかわすことができず7位(6ポイント獲得で252ポイント)。4ポイント差でチャンピオンを逃しました。

ヴェッテルは今季、マシントラブルに見舞われることが多く、速いレースを見せながらも表彰台に上がれないことがありましたが、トータルで見ると納得の優勝と言えそうです。

一方のアロンソは、今季はF1人生の中で最も楽しいシーズンだと語っていたそうで、5度の優勝をあわせて10回表彰台に上がるなど、間違いなく現役最強ドライバーの一人としての力を見せつけました。

そろそろ来年のドライバーズシートを巡る話も出てくる時期ですが、チャンピオンのヴェッテルは来年、どのような走りを見せてくれるのでしょうか。毎年チャンピオンが変わる戦国時代だけに、その座を守れるのか注目です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
60周年を迎えたF1世界選手権、2010年度の全19戦がバーレーンからスタート - GIGAZINE

2010年F1世界選手権、イギリスGPはレッドブルのウェバーが勝利、小林可夢偉は6位入賞 - GIGAZINE

開始4周で中断、そして再スタートと大波乱のF1韓国GPが終了、その結末は? - GIGAZINE

in メモ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.