被害額400万円以上か、嘘のクレームで食品会社から賠償金をだまし取った疑いで男が逮捕される
「食べ物の中に髪の毛が入っていた」「消費期限内なのに傷んでいた」「なんだか異臭がする」といった不具合があった場合、食品会社にクレームが寄せられることはあると思われますが、電話で嘘のクレームを付けて、食品会社から賠償金をだまし取った疑いで男が逮捕されました。
男は被害届が出されないように巧妙な手口を用いており、被害額は400万円以上にのぼる可能性があるそうです。
詳細は以下から。
静岡社会:食品にクレーム、賠償金詐取 松崎署が容疑で逮捕
「食品に髪」クレーム詐欺で被害400万? 静岡 - MSN産経ニュース
静岡新聞社や産経新聞社の報道によると、静岡県警松崎署は10月12日に詐欺の疑いで静岡市に住む無職の男を逮捕したそうです。逮捕容疑は6月30日に東京都内の食品製造販売会社に電話で「購入した漬物に髪の毛が入っていた」という嘘のクレームを付け、商品代金と胃薬代金として3500円を振り込ませたというもの。
男は「実際に髪の毛が入っていた」などとして容疑を否認していますが、松崎署によると容疑者の口座には2002年以降、全国各地の食品会社などから約500件、計400万円以上の入金があるとされており、被害届が出されにくい1万円以下の請求を繰り返して賠償金をだまし取っていたとみて、裏付け捜査が進められています。
なお、嘘のクレームを用いた詐欺事件は5月に千葉でも発生しているほか、飲食店向けに対応策を解説したコラムが掲載されるなど、珍しくないケースなのかもしれませんが、このようなクレームを悪用する人々によって、本当に被害を受けた人までもが白い目で見られるというのは、あまりにも理不尽であると言わざるを得ません。
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