数多くの人間によって形作られた、まるでナスカの地上絵みたいな航空写真アート
小学校の卒業アルバムに掲載するため、校庭に全校生徒が集まって人文字を作ったりすることはままあることですが、そんなレベルを超えた航空写真アートが紹介されていました。
何百人もの人と水性塗料を組み合わせ、巨大でカラフルな絵を作りあげています。フルカラーのモノから線画のみのモノまでさまざまですが、どれも動物や植物がモチーフとなったかわいらしいものばかりです。
詳細は以下から。Art of the Sky by Daniel Dancer: environmental art made up of humans and photographed from above - Telegraph
さえずる鳥は、生徒と先生総勢750人で作りあげられたもの。
参加人数は少ないながら効果的に配置されています。芝とのコントラストで色使いはシンプルながら美しいものとなっています。
地上絵はこんな風に気球に乗って航空写真を撮っているようです。なんと地上絵の作成にあたってリハーサルは行わず、ぶっつけ本番だというのが驚き。
そしてこの人が、これらの絵を作ったアーティスト・Daniel Dancer氏。そばにいる子ども達よりもノリノリに見えるのは気のせいでしょうか。
Daniel Dancer氏によると、地上絵を手がけるアーティストのStan Herd氏に影響を受け、自分も地上絵を作ってみようと思い立ったとのこと。彼の一連の作品は「Art For the Sky」と呼ばれていますが、単に地上絵を作るだけではなく、学校の生徒たちのような人の参加が絶対に必要だと考えているそうです。
700人が参加した、ハトと地球がモチーフの地上絵。比較的低いところから撮影しているため、人がうずくまって絵を構成しているのがよく分かります。
1400人もの人が作りあげたワシ。躍動感があふれています。
なんだかオランダっぽい雰囲気のあざやかな地上絵。
太陽を飛び越えるヒョウの図。
絶滅危惧種のマダラウミスズメの地上絵。海の部分は1500組のブルージーンズで作られています。さきほどから多くの地上絵に書き込まれている「350」という数字は、大気中に含まれる温室効果ガスの最大量であるということです。
真っ白な雪原のキャンバスに現れたオバマ大統領。かなりそっくり。
ホッキョクグマと氷山。氷山の上に一人だけ寝そべっている人がいますが、これはミスではなくて、この地上絵が撮影されたメリーランドの知事だということです。
なんとこの絵は4000人も動員されて作りあげられたそうです。確かにスケールが大きく感じます。
ハワイで作られたこの絵は、ウミガメを形作るために人以外にもヤシの葉や洋服が使われているとのこと。
大木の葉っぱの部分に、緑色の服を着た人が大勢うずくまっています。柵で囲われた空き地を利用しているためか、ちょうどキャンバスに収まった絵のようにも見えます。
これは絶滅危惧種のコンドルを形作ったもの。雪のうっすら積もった大地すら絵の一部分に見えます。
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