コンビニおせち対決、セブンイレブンvsローソン~中身の比較編~
三段重編、そしておせちの中身編とつづいてきたコンビニおせち対決ですが、いよいよファイナルラウンド「中身の比較編」です。
セブンイレブンのおせち三段重(1万5750円)は壱の重が丹波篠山産黒豆・有頭海老の艶煮・数の子・栗きんとん(なると金時芋使用)・伊達巻・紅鮭昆布巻・紅白蒲鉾・田作り・翡翠梅、弐の重が鹿児島県産ぶり照り焼き・九州産黒豚角煮・比内地鶏肉団子・明石産真だこ酢漬け・玉葱マリネ・こはだの酢漬け・紅鮭のスモークサーモン・市松錦玉子・たたきごぼう、参の重があわび煮・三陸産いくら醤油漬け・子持ち昆布・砂糖がけ胡桃・紅白なます・れんこん酢漬け・煮物(竹の子穂先、こんにゃく、里芋、ふき、乱切人参、椎茸、花人参、高野豆腐、手鞠麩)というようになっています。
で、ローソンの三段重(1万7300円)は壱の重が紅白かまぼこ・たたきごぼう・こはだ粟漬け・伊達巻・田作り・帆立照焼・黒豆・海老艶煮・数の子・葉付き金柑(種有り)・栗きんとん、弐の重が紅白なます・真だこ酢・スモークサーモンローズ・紅鮭白しょうゆ焼・つぶ貝・ぶり照焼・紅ズワイガニ爪焼き・いくらしょうゆ漬・穴子ごぼう巻・若桃甘露煮、参の重が霧島黒豚の角煮・いか万両・かつおくるみ・いか松笠・ふくさ玉子・赤鶏の照焼・一口昆布巻き・お煮しめ(六角里芋煮、たけのこ旨煮、こんにゃく旨煮、椎茸旨煮、乱切り人参旨煮、ごぼう旨煮、れんこん煮、ふき旨煮、花人参)・手まり麩・寿栗甘露煮となっています。
では、中身の比較は以下から。
まずはエビ。大きさ自体はあまり変わらないものの、しっぽの処理の仕方に差が。
かずのこ。セブンイレブンの方が小さいというかめちゃくちゃ小さい。
栗きんとん。セブンイレブンは栗がゴロッと入っている感じ、ローソンは栗あんみたいになっています。
伊達巻。セブンイレブンの方がぶ厚い。
紅白かまぼこ。これもセブンイレブンの方がぶ厚いが枚数はローソンの方が多い。
セブンイレブンはぷりぷりとした食感で普通においしい蒲鉾、ローソンはなぜか魚っぽい味と香りで同じようにぷりぷりとしています。
田作り。セブンイレブンは一匹一匹が小さいが数が多く、ローソンは大きいが数が少ない。
たたきごぼう。セブンイレブンは直径の大きなゴボウを切って数がたくさん、ローソンは直径の小さなゴボウをそのまま使用。
こはだを漬けたもの。セブンイレブンは大きいが薄く、ローソンは小さいがぶ厚い。なんとなく両方の方針の差が明確になりつつある感じ。
梅、セブンイレブンは翡翠梅が1個。ローソンは若桃甘露煮が3個。
黒豆。セブンイレブンはどっさり、ローソンはちょっとだけ。
サーモン。セブンイレブンは紅鮭のスモークサーモンと玉葱マリネ。ローソンはスモークサーモンローズと紅白なますの組み合わせで対抗する感じ。
セブンイレブンのサーモン
ローソンのサーモン
サーモン大好き人間としてはこれだけだとわからないので、分解してみました。枚数はセブンイレブンが4枚(そのうちの1枚は小さい)、ローソンが3枚。
ただし、セブンイレブンは1枚あたりのサイズは大きいのですが、薄い。
ローソンは1枚あたりのサイズは小さいものの、ぶ厚い。肝心の味はというと、明らかにセブンイレブンの勝利。ローソンの方は早めに仕込んだためなのか、古くなって劣化しているサーモンの味。決してまずいわけではなく、セブンイレブンと比較すると落ちるな、という程度の差。要するに鮮度の差。セブンイレブンの方は箱を見てもわかるように保冷がしっかりしている分だけ、鮮度が落ちずに済んでいるようです。その差は大きい。
たこ。セブンイレブンは大きなたこがゴロッと入っており、ローソンは細い。
なんというか、同じたこの太い部分がセブンイレブンに、細い先端部分がローソンに入っていった感じが……。
ぶり照焼。個数は同じ。表面積はローソンの方が大きい。
しかしセブンイレブンは小さいがぶ厚い。
ローソンは大きいがちょっと薄い。
黒豚の角煮。なんだか色が違う。
セブンイレブンの角煮
ローソンの角煮
セブンイレブンは赤身が多い
ローソンは脂身が多い感じ。食べ比べてみると、セブンイレブンはふわふわでとろける感じ、ローソンはカチコチ。レンジでチンするとどちらも同等程度になりました。あと、味付けはセブンイレブンはかなり甘く、ローソンはさほど甘くない感じ。
鶏肉。
セブンイレブンは比内地鶏肉団子
ローソンは赤鶏の照焼
くるみ。
セブンイレブンは砂糖がけ胡桃
ローソンはかつおくるみ
いくら。
セブンイレブンは三陸産いくら醤油漬け
ローソンはいくらしょうゆ漬。これも三陸産なので、両方とも基本的に同じいくらなので差は出ないはず、普通ならば。
バラしてみた。セブンイレブンの方が色が濃く、ローソンは色が薄い。しょうゆの差か?
しかしそれでは説明しがたいのがこの破れているいくらの割合。セブンイレブンは少ない。
ローソンはやたらと破けているものが多い。というか皮がへにゃへにゃしてる。食べてみると鮮度が落ちている。というか、ローソンは全体的に「ちょっと古いのか?」と感じるものが多い。おそらく早めに仕込んだものを出してきているのではないかと推測される。
次はこれ、子持ち。
セブンイレブンは子持ち昆布
ローソンはいか万両
煮物
セブンイレブンは竹の子穂先、こんにゃく、里芋、ふき、乱切人参、椎茸、花人参、高野豆腐、手鞠麩
ローソンは六角里芋煮、たけのこ旨煮、こんにゃく旨煮、椎茸旨煮、乱切り人参旨煮、ごぼう旨煮、れんこん煮、ふき旨煮、花人参、手まり麩
バラして比べてみました。セブンイレブンは種類が少ない分だけ少し大きめ、ローソンは種類がとにかく多くてぎゅーぎゅーに詰めてある感じ。
次は卵焼き。
セブンイレブンは市松錦玉子
ローソンはふくさ玉子
こんぶ&鮭
セブンイレブンは紅鮭昆布巻
ローソンは紅鮭白しょうゆ焼と一口昆布巻き。ボリューム的には圧倒的にローソン。
貝いろいろ
セブンイレブンはあわび煮
ローソンは帆立照焼とつぶ貝
で、その他のモノ。
セブンイレブンはれんこん酢漬けと紅白なます。というか紅白なますはローソンにもあったのですが、撮影中は気づかず。なので、実際にセブンイレブンにしかないのは玉葱マリネとれんこん酢漬けです。
ローソンは穴子ごぼう巻
紅ズワイガニ爪焼き
葉付き金柑(種有り)
いか松笠
で、結論としては「作っているところの差が大きい」としか言いようがないです。というのも、セブンイレブンの方のおせちは「うん、この値段でこの味なら納得、おせちってこんな感じだよね」という味ですが、ローソンの方はそれ単体であれば納得できないこともなく、極端にひどいわけでもなく、もしセブンイレブンと同時に比較せず何も知らなければ「まぁこんなもんだろう」というような感じです。しかし作っている元請けの製造者の差がやはりいかんともしがたい。ローソンはそもそもおせちなどを作るのが本領であるはずの「千賀屋」、対してセブンイレブンはデイリーメーカーのひとつでプリマハム系列のプライムデリカが担当しており、本来であればプライムデリカの方がおせち専門の千賀屋より劣りかねないところを、おせち専門のところよりも1550円も安く、なおかつ品質もすぐれているものを出しているため、トータルで見るとかなり差が出てしまっており、比較するとセブンイレブンの方がローソンよりも上であると感じました。
・関連記事
まめ(勤勉)に働き、まめ(健康)に暮らせることを願い、「まめおせち」を作ってみました - GIGAZINE
いかにもそれっぽい「スイーツおせち」を時間もお金もかけずに作ってみた - GIGAZINE
質実剛健な「アンチデラックスおせち」を作ってみた - GIGAZINE
今からでもまだ間に合う!30分で作るおせち三段重 - GIGAZINE
楽天グルメ大賞を受賞した博多久松のおせち「博多」を食べてみました - GIGAZINE
・関連コンテンツ