取材

ヨーロッパでウワサのあの携帯電話が発売開始!「Google 携帯」を実際に使ってみた in CeBIT2009


昨年9月にアメリカのT-モバイルから発表されたT-Moble G1、いわゆる「Google携帯」ですが、ドイツではこの2月に発売になったばかり。CeBIT 2009会場のT-モバイルブースでは、ドイツを始めとするヨーロッパ向けGoogle携帯の実機が展示され、来場者の注目を集めています。アメリカでの発売時に「作りが地味でダサイ」とか「iPhoneのほうがずっといい」などとさんざんな評価を受けていたGoogle携帯。実際のところはどうなのか、触ってみました。

フォトレビューは以下から。
「素っ気ないデザイン」と不評だったGoogle携帯。たしかに目を引く派手さはありませんが、むしろ質実剛健な風貌がシブさが素敵。ボディのマットな質感も悪くありません。昔、全盛期だったころの無骨なモトローラ携帯を思い出させます。インターフェースには「Maps」や「Browser」といったGoogleと関係のある機能のアイコンのほか「Camera」なども見られます。下にスクロールすると「YouTube」のアイコンもキチンと表示されていました。


本体の下の部分をスライドさせるとキーボードが出てきます。下のほうに拡大キーやALTキーがあるのがGoogle携帯らしいですね。キーが小さいために「押しやすい」といえば嘘になりますが、このサイズのスマートフォンはしかたないでしょう。タッチパネル上でのキー操作よりも物理的なキータッチがお好みの人なら、とくに不満は出ないと思います。


カメラ機能を使ってみました。モニタ上の「Camera」のアイコンをタッチすると撮影画面が表れるまで数秒待つことに。機能の負荷に対してCPUの性能が低いのか、けっこうなモッサリ感があります。カメラ以外の機能も起ち上がりがかなりもたつくので、気の短い人はイライラを感じるかもしれません。タッチパネルのレスポンスはお世辞にもいいとは言えないものの、台湾のHTC社製のTouch Diamondなどと比べれば充分に実用性があると言えます。


会場にUS版のGoogle 携帯を持っている来場者がいたので、お願いして撮影させてもらいました。ヨーロッパ版と並べてみたところインターフェースに若干の違いを発見。左のヨーロッパ版は下のボタンのアイコンがすべて白いのですが、アメリカ版は通話ボタンが緑、電源ボタンが赤く塗られています。加えて「z」のキーが中央にあるのはドイツならでは。


システムをチェックしてみました。左のヨーロッパ版のファームウェアのバージョンは1.1。一方、右のアメリカ版は1.0。後発だけに、ヨーロッパ版のファームウェアのほうが新しくなっています。


iPhone向けに3GPP2に変換した動画を保存したmicroSDを、借りたアメリカ版に入れて試してみたところ、問題なく再生に成功。満足できる画質です。時折もたつくものの、さほど気にならずに見ることができました。今回はGoogle 携帯に搭載されているアプリケーションのごく一部しか試しておらず、通話もWebブラウジングもしていないので評価するのは早計ですが、ガジェットとしての魅力は十分。アメリカ版を持っていた来場者は、250~260ドルほどで入手したと言っていました。日本円で2万円前半なら、アリだと思います。


(取材・文:渡邊浩行、編集:GIGAZINE編集部)

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in 取材,   モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse

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