サメの出没する海域で二人の漁師が巨大クーラーボックスに乗って25日間漂流し生還
ミャンマー(ビルマ)人の漁師2人がパプア・ニューギニアとオーストラリアの間の海域でクーラーボックスに乗って漂流しているところを発見されました。漁師たちは25日もの間漂流していたそうで、この海域はサメが多く出没する海域だったということもあわせて考えると、かなりの幸運に恵まれていたようです。
彼らと同じ船には11人のミャンマー人と7人のタイ人が乗り込んでいたそうですが、これまでに他の乗組員は見つかっていません。
詳細は以下から。
Fishermen afloat in giant icebox survive 25 days in shark infested waters after boat sinks | Mail Online
Channel 4 - News - Fishermen survive ice box ordeal
漁師2人が発見されたのはニューギニア島(パプア・ニューギニア)とヨーク岬(オーストラリア)の間にあるトレス海峡の木曜島あたり。最初に見つけた国境監視中のオーストラリア機からオーストラリア海事安全当局(AMSA)へ連絡が入り、救援ヘリが派遣されました。
救助されたのはミャンマー人の漁師2名。彼らは他の11人のミャンマー人や7人のタイ人とともに漁船に乗り込んでいましたが、船はオーストラリアの200海里(370.4km)北でバラバラになってしまいました。漁船は沈む前に遭難信号を発したものの誰からも応答はありませんでした。漁師たちは船が沈んでからはひたすら何かにつかまっているしかなく、できないと溺れるしかなかったそうです。二人はなんとか巨大なクーラーボックスに乗ることができました。
救出された二人。それほど危険な状態ではなさそうで良かったです。
二人の漂流距離は何百マイルにも及び、途中で何隻かの船とすれ違ったそうですが助けに来てはくれなかったとのこと。サメが多い海域を通り、海が荒れることもあって、クーラーボックスから振り落とされないかとヒヤヒヤしていたそうです。助かるまでに漂流していた日数は25日間で、クーラーボックスの底にいた数匹の魚や、溜まった雨水を飲んで飢えをしのいでいたようです。
途中、乗組員のタイ人が浮かんで通り過ぎていったのを見かけたのですが、彼を助けることはできなかった模様。二人の証言で他の乗組員のことが判明しましたが、これまでにまだ誰も見つかっていないようです。
発見された時、飛行機に向かって服を振る二人。
10:32 修正
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