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サルが長い時間キーボードを叩き続けるとシェイクスピアの作品を打ち出すという「無限の猿定理」


サルの目の前にタイプライターを置いて、無限の長さの期間の間中ずっとキーを打たせ続ければ、ほとんど確実にシェイクスピアの作品を含む文字列を打ち出すことになる……というのが「無限の猿定理」(infinite monkey theorem)と呼ばれるもの。

あちこちで引用されたりしているのでなんとなーく聞いたことはあるはずなのですが、Wikipediaの「無限の猿定理」のページを読むと、直接的な証明から歴史に至るまで、さまざまな情報が詰め込まれており、非情に面白い内容になっています。

読み物としても面白いその内容は以下から。
無限の猿定理 - Wikipedia

無限の猿定理 (むげんのさるていり、英語: infinite monkey theorem) によると、猿がタイプライターの鍵盤を無限の長さの期間ランダムに叩きつづければ、「ほとんど確実に」所望のテクストを打ち出すことになる。ウィリアム・シェイクスピアの全作品さえも。

当然ながらこのことについてのテストも行われているわけですが、それがまた実に興味深いです。

米国アリゾナ州スコッツデールのダン・オリバー (Dan Oliver) が実行したあるコンピュータプログラムが、2004年8月4日に成果をもたらした (『ザ・ニューヨーカー』誌の記事による)。一群の「猿」が42,162,500,000,000,000兆猿年の間稼働したとき、一匹の「猿」が “VALENTINE. Cease toIdor:eFLP0FRjWK78aXzVOwm)-‘;8.t . . .” と打ち出したのである。この列の最初の19文字は『ヴェローナの二紳士』に見出せる。別のチームは『アテネのタイモン』の17文字、『トロイラスとクレシダ』の17文字、『リチャード二世』の16文字を再現した[23]。

「モンキー・シェイクスピア・シュミレータ」と題したウェブサイト (2003年7月1日解説) にはランダムに打鍵する猿の巨大な個体群をシミュレートするJavaアプレットが組み込まれており、仮想猿たちが完全なシェイクスピアの戯曲を始めから終わりまで生み出すのにどのくらい時間がかかるかを見積もることもできる。たとえば、次のテクストは『ヘンリー四世』第二幕の断片を生み出したものだが、「2,737,850,000兆兆猿年」を要して24文字の一致を見るに至った

以下のページでは、この「無限の猿定理」と脳が意識を持つことについての考察が書かれています。

★究極映像研究所★: ■池谷裕二 『進化しすぎた脳   中高生と語る「大脳生理学」の最前線』 感想・1

140兆の神経細胞の発火のありなしの組み合わせは2^140兆。2^140兆≒(2^30万)^5億。我々の大脳皮質が瞬時瞬時に持っている情報は、「無限の猿定理」の5億乗ということになる。もちろんこれは強引な比較だけれど、膨大数を直感的に理解するためということで、お許しを。

さすがにこれだけ脳をフル稼働させることがあり得るのかどうかは不明ですが、サルが長い時間キーボードを叩き続けるとシェイクスピアの作品を打ち出すという「無限の猿定理」を人間の脳が上回る可能性があるかもしれないというのはなかなか面白いかも。

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in メモ, Posted by darkhorse

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