NVIDIAがスマートフォンの能力を劇的にアップさせる「Tegra」プロセッサを発表
NVIDIAが発表したところによると、今回発表された「Tegra」を使用すれば、小型携帯機器、例えばスマートフォン上などで130時間のオーディオ再生、30時間のHDビデオ再生などが可能になり、さらに高画質で激しく高速な動きを要求されるゲームも動作可能になるとのこと。処理速度を劇的に上昇させつつも、消費電力も同じくらい大幅に低下させることに成功しているため、なんと1回の充電で数日間の使用が可能だそうです。
これによってWindows Mobile製品の使い勝手が大きく上昇するかも。
詳細は以下から。
NVIDIA、シングルチップ・コンピューター「Tegraプロセッサー・ファミリー」を発表
TG Daily - Nvidia's Tegra could outsell GeForce business
4Gamer.net ― [COMPUTEX 2008#02]手のひらの上でFPSが動く! NVIDIA,小型機器向けプロセッサ「Tegra」を発表
これがロゴ
チップの大きさのイメージ
Atomのこのチップたちが、この大きさのTegraと同じらしい。すごい。
ボードにくっつけるとこうなる
NVIDIAによると、Tegraは完全に一から開発されたコンピュータ・オン・チップ・アーキテクチャを採用しており、消費電力は従来の100分の1。NVIDIA Tegra 650プロセッサは、Tegra製品ラインの第2の製品であり、第1弾のNVIDIA Tegra APX 2500プロセッサは、Windows Mobile対応の次世代スマートフォンの原動力になるらしい。年内には市場への出荷を予定しているそうです。
また、超低消費電力プロセッサ・アーキテクチャを採用することによって、既存製品の最大10倍の電力効率を実現。これによって130時間のオーディオ再生、30時間のHDビデオ再生に対応。また、HD画像処理によって、先進のデジタルカメラ機能とHDカムコーダー機能にも対応し、ディスプレイは、1080p HDMI、WSXGA+のLCDとCRT、NTSC/PALのTV出力をサポート。さらにWiFi、ディスクドライバ、キーボード、マウスなどの周辺機器も直接サポート。これによって包括的なボードサポートパッケージ(BSP)を可能とし、Windows Mobileを採用した設計の市場投入期間を短縮できるそうです。
進化方向としてはこうなる
これだけの内容が一つのチップに掲載されているという感じ
今後の予定
これが市場に投入されればかなりスマートフォン関連ががらっと変わっていきそうな予感がします。
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