三菱電機が携帯電話事業から撤退、ドコモから「D」シリーズ消滅へ
日本経済新聞社の報道によると、三菱電機が携帯電話事業から撤退することを決めたそうです。新規開発を中止し、春に発売を予定していた新機種の発売も取りやめにするとのこと。
これでドコモユーザーに長らく愛されてきた「D」シリーズが消えてしまうことになります。
詳細は以下から。
三菱電、携帯から撤退・国内電機、事業選別を加速
この記事によると、三菱電機は携帯電話事業から撤退することを本日正式に発表するそうです。すでに新規開発を中止し、今春に予定していたNTTドコモ向けの携帯電話端末の発売を取りやめることも決定したとのこと。
撤退の背景として、三菱電機の携帯電話機事業の売上高は年千数百億円規模にのぼる反面、赤字が続いていたことが上げられており、販売台数も今年度の期初には320万台の出荷を計画していたものの、販売不振で2月初旬に計画を210万台に下方修正しており、苦戦を強いられていたとしています。
なお、三菱電機なのに「M」ではなく「D」シリーズになることに疑問を抱く人がいるかもしれませんが、Wikipediaによると、三菱のシンボルマーク(スリーダイヤモンド three Diamond)に由来しているとのこと。
・11:55追記
三菱電機から正式に発表が行われました。以下のリリースによると、1983年に当時の電電公社に自動車電話の納入を開始して以来、25年間携帯電話事業に取り組んでいたものの、市場の成熟化によって需要の伸びが見通せない中、出荷台数が減少していることを受けて、携帯電話事業の終息を決定したそうです。
なお、携帯電話事業の従業員600人は、原則的に今後注力するNGNなど通信インフラ事業、カーマルチメディア事業などといった戦略的事業を中心に再配置を行うとしています。
事業再編に関するお知らせ
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