楽天グルメ大賞を受賞した博多久松のおせち「博多」を食べてみました
2006年の楽天グルメ大賞を受賞し、楽天ランキングおせち部門で17週連続1位を獲得したこともある博多久松のおせち料理「博多」。一般的なおせちは4~5人前で20cm×20cmの重箱に入っているものなのですが、なんと24cm×24cmでその差がおせち一段分にもなっているとのこと。今回、この評判のおせちを食べる機会に恵まれました。普段はなかなか注文することのない豪華なおせちを写真つきで紹介します。
詳細は以下の通り。
段ボールに入って届きましたが、その中身はこんな包み。
高さはだいたい15cmちょっと。
ちゃんと解凍時間などの説明がついています。おせちが届いたら必ず目を通しておきましょう。
おせちのお品書き。
祝い箸が五膳ついている。
これが一の重。中央のエビが目を引きます。
二の重。手前の豚軟骨柔らか煮は汁が漏れないように袋入り。
三の重。中央に透明ケース入りの品が並んでいますが、輸送中にバラバラになってしまわないための配慮だそうです。
改めて並べてみた。なお、フタの裏には脱臭用の炭シートが取り付けられており、ネタの臭いが移るのを防いでいます。
一の重の端からお品書きの順番に食べていきました。まず鰤照焼きは煮付けのブリみたいな味で、真ん中まで味がしみている。非常に柔らかく、食感も良い。
ニシンとナマス和え オレンジ釜はニシン独特の風味が酸味とうまくマッチしており、いくらでも食べることができる感じ。適度な歯ごたえがあり、食べていて楽しい。魚臭さが消えているおかげで、魚が苦手な編集部員でも食べることができました。
その隣にあるのはプリプリとした食感が最高の三色手綱蒲鉾。
ひょうたん餅は、これ単体でもデザートとして売れるのじゃないかと思えるほどの完成度。もちもちとしたひょうたん部分と、中身の白あんがからみあって、甘さは控えめだが上品な味で美味。
栗絞りと紅白餅オーロラ包み。
上品な甘みでしっとりしていた栗絞り。
紅白餅はほんのり甘みがあり、見た目も正月っぽさがあっていい。
一段目の中央を飾っているのがオマール黄金焼き。
えびのぷりっぷりとした食感はほとんど損なわれておらず、さらに特製ソースが絡んで非常にうまい。エビのうまみがしみている感じ。俗っぽくいえばエビタマゴサンドっぽい。
まさに栗のあんこそのもの、あんこ好きにはたまらない金団。その上に乗っている渋皮栗甘露煮はやさしい甘みを感じる味わいで、普通に売っている栗の甘露煮とは一線を画しています。
黒豆は言うまでもなく非常に柔らかく、箸でしっかり持てるぐらいのちょうどいい感じに仕上がっており、豆の風味も強く、スーパーで売っている黒豆とレベルが違う、違いすぎる。ただ甘いだけではなく食べ終わった後でもウマみが感じられるほど深みのある味。
数の子松前和え。かめばかむほど味がしみ出る組み合わせになっており、数の子のプチプチ感、スルメイカのやわらかさ、昆布のうまみなどなどがすべていっしょに組み合わさってすばらしいハーモニー状態。群を抜いてうまい。
二の重は若草巻きから始まります。白身魚の淡泊な味に酢の味がしみこみ、まろやかな味になっている。高級なすし屋の一品料理として出てきそう。
次に花大根。妥協しない酸味が心地よく、大根と非常にマッチしている。サクサクした食感も楽しむことができ、酢の物が好きな人であれば一気に全部食べ尽くしてしまうかも。
鶏モモロール。鶏肉の皮の部分ともも肉の部分がとてもやわらかく、中央のゴボウとにんじんとの食感のコントラストがいい。非常に香ばしい味付けで、脂身が全体の味の底上げをしており、1つでは満足できずに思わずもう一つつまみたくなる絶品。
合鴨ローストは通常の合鴨ローストと違い、醤油味の特製タレの味付けが全体にしみこんでおり、かめばかむほど味の出る鴨肉がさらに味わい深くなっているのは特筆に値する。
コノシロ卯の花和え。コノシロ独特の味わいが酢の風味で強化され、さらに卯の花が周囲に付くことでまろやか、かつ柔らかい味に。酢の物が苦手な人でもこれなら大丈夫。
鮭昆布巻。昆布がとにかく柔らかい。昆布巻きはあまり好きでない人でもこれなら昆布巻きの真の味に目覚めるはず。昆布のうまみがかなり強く出ており、鮭の味に負けない。
鰆柚庵焼きはサワラが非常にうまいのに加えて、特性ダレの味が中までじっくり染み込んでおりかなりおいしい。魚臭さはみじんもない。柚の香りがいいアクセントになっていて、食欲を倍増させてくれる。
歯でかんだ途端にイカを突き破って次々と卵が出てくる子持ちイカ詰めの食感はかなり新しい。薄味仕上げとは言ってもかなり強烈な味わいで、イカの味が卵にからんで新鮮な驚きのある味になっている。一つ一つはそれほど大きくないが、ボリューム感たっぷり。
ココナッツヨーグルトロール。ココナッツの風味に中央のやわらかいヨーグルトプリンがマッチし、さらに周囲のスポンジロールが良い感じに全体の味を整えており、フルサイズで1本買いたくなる。このフワフワ感は絶妙。
カスタードプディング。カスタードの中にサツマイモの甘みと独特の舌触りが広がり、いまだかつてないほどのやさしい甘みを含んだ味に。非常に不思議な、ただやわらかいだけではない食感。
ホキ卵旨煮はごはんやお酒と合いそうな醤油味で、かなりやわらかい。
瀬戸内産とこぶし旨煮。口の中いっぱいに広がる貝の風味が絶妙。中までやわらかく、まさにとろけるようなやわらかさ。家でこの味を出すのはかなり難しいのではないだろうか…。
ホタテ貝のあの独特のうまみが十分に引き立てられており、非常にジューシーな帆立照焼き。特製のタレとホタテとの相性が抜群。
素材を生かしている真つぶ貝旨煮。つぶ貝の多少もっちりとした食感はそのままに、中まで醤油の味がしみ通っており、思わずゆっくりとかんで味わい尽くしたくなる出来栄え。
酒のつまみとしてぴったり合いそうな、おつまみ風味のペッパー牛ハム。ペッパーの香りが牛の独特の臭みを打ち消して、味だけを引き出すことに成功している。
ローストポークは豚肉の味がさらに引き立っており、黒糖の隠し味が全体の味を強くしている。何枚でも一気に食べたくなる味。
とろとろの豚軟骨柔らか煮。非常に柔らかく、口の中でとろけて跡形もなく消えていく。基本的にこのおせちは解凍したらそのまま食べられますが、この品だけは温めて食べるべき。
最後は三の重。穴子の揚げ浸し煮は揚げた穴子の衣だけでなく身の中まで味がしみており、肉厚でジューシー。
クルミ鰹。クルミとかつおが混ざり合っていて、これが案外マッチしている。クルミがちゃんとおかずになっている。
鶏松風は、最初に口の中に入れると鶏肉の風味、かむと鴨肉の味がしみ出てきて、最後にはチーズの風味が口中いっぱいにひろがるという感じ。
市松信田巻。高野豆腐に染み込んだうま味の詰まった汁がかみ締めた瞬間に一気に出てくる。かなりうまい。
伊達巻。通常の伊達巻よりも味が濃厚。ここまで濃厚な味のする伊達巻は初めてで、格の違いを如実に感じる。ふっくらとした食感はまるでケーキのよう。
田作り。かたくちイワシの味が十分に引き出されていてほどよい苦みがあり、懐かしい味わい。
ここからご飯のお供にもピッタリな三品。まずは特製いか明太和え。炊きたてのご飯を山盛りで食べたくなる味。イカの独特のうまみと明太子の辛さが組み合わさって最高のつまみに。
ちりめん山椒は山椒の風味がピリリときいており、さらにちりめんの少々かたいぐらいの食感がいい。
そして鮭いくらの親子和え。これまたご飯の上にどっさりとかけて一気に食べ尽くしたい味。最高。
クラゲ梅しそ漬けは、梅酢のさっぱりした味がクラゲのコリコリした食感と相まってかなり相性が良い。見た目も透明感が強く、目にも鮮やか。
バンバンジー。お皿に山盛りにして食べたいぐらい、ノーマルのバンバンジーとはレベルの違う味わい。鶏皮の部分も入っているのでぷにぷにした食感も。
おせちには欠かせない祝い海老。薄味のおかげでエビ本来の風味が強く出ている。エビ好きにはたまらない一品。
ししゃも明太。ししゃもの味わいに明太が絡み、さらに甘辛い風味が強く後味がいい。明太はとてもいいアクセントになっている。
飯蛸小倉煮。タコの真ん中まで徹底的に味が染み込んでおり、小豆と一緒に食べることでタコのうま味が倍増する。なんだか不思議な食感。
最初はかなりボリュームがあって、食べきれるか不安だったのですが、実際に食べてみるとどんどん箸が進み、編集部員で取り合いになるぐらいでした。このおせちが送料・税込で1万8900円というのは自分で作る手間などと比べても妥当かむしろ割安ぐらいに感じます。
博多久松の注文ページは以下となっています。
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博多久松店舗トップページは以下。
【博多久松店舗トップ】
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