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ウィルコムの次世代PHSシステム、伝送速度20Mbpsを達成


ウィルコムが本日発表したところによると、「次世代PHSシステム」向け無線局実験で伝送速度20Mbpsを達成したそうです。技術としては次世代高速無線LAN規格である「IEEE802.11n」でも使用予定の「MIMO」を使っているそうで。

実現するのはもうちょっと先だと思いますが、現時点での最高速度が256kbpsなので、将来的には80倍の速度アップが可能ということですね。

詳細は以下の通り。
WILLCOM|「次世代PHSシステム」向け無線局実験で伝送速度20Mbpsを達成

実験概要としては、2.5GHz帯の周波数において、ウィルコムの次世代PHSシステムの中核技術の一つであるOFDM技術に現行システムにて採用しているアダプティブアレイアンテナ技術を採用した場合の性能評価、および次世代PHSシステムにMIMO技術を採用した場合の性能評価を中心とした実証実験だそうです。


OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)とはIEEE802.11a、ETC、デジタル地上波放送、ワイヤレスUSBなどで採用されている技術。以下の記事に詳細な説明があります。

ITmediaビジネスモバイル:OFDMとは何か? 1 (1/3)

MIMO(まいも)というのは「Multiple Input Multiple Output」の略称。既存の無線LANよりもかなり高速なのがウリ。実際に製品も出てます。

無線LAN|AirStation MIMO

2系統の信号を同時に送るため、IEEE802.11gの最高速度である54Mbpsの2倍にあたる108Mbpsの通信が可能になるというわけ。

以上の技術を駆使して、次世代PHSは20Mbps程度を目指しているようです。料金とかはどうなるのでしょうかね?あとモバイルで使うので消費電力も気になるところ。

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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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