世界中のWindowsがブルースクリーンになったCrowdStrikeの大規模障害発生から1週間で97％が復帰

日本時間の2024年7月19日に発生したCrowdStrikeの大規模障害では、850万台のWindows端末が影響を受けて航空会社や病院など膨大な数のシステムが動作不能に陥りました。この大規模障害について、2024年7月26日にCrowdStrikeのジョージ・カーツCEOが「影響を受けたシステムの97％が復旧した」とする声明を発表しました。

LinkedInのGeorge Kurtz: Falcon Content Update Remediation and Guidance Hub | CrowdStrike | 65件のコメント
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CrowdStrikeは世界中で事業を展開しているセキュリティ企業で、民間企業だけでなく政府機関も顧客に抱えています。このため、2024年7月19日に発生した大規模障害ではアメリカ司法省や緊急通報コールセンターなどの業務にも影響しました。

CrowdStrike関連の機能停止でデルタ航空は4000便以上をキャンセル、病院や政府機関にも甚大な影響を及ぼしている - GIGAZINE

障害は、CrowdStrikeがリリースしたWindowsシステムのセンサー構成アップデートに起因していたことが発表されています。障害の詳しい原因は以下の記事にまとめています。

多数のWindowsでブルースクリーンを発生させてしまったCrowdStrikeのコードは何が悪かったのか - GIGAZINE

CrowdStrikeは障害の発生直後からMicrosoftと協力して復旧用ツールや復旧ガイダンスを提供していました。そして、2024年7月26日にはジョージ・カーツCEOがLinkedInに「2024年7月25日時点で、Windowsセンサーの97％以上がオンラインに復帰しました」と投稿し、復旧が順調に進んでいることが明らかになりました。また、カーツCEOは「我々はまだ作業が完了していないことを理解しており、影響を受けたすべてのシステムを復旧するために引き続き取り組んでいます。我々は完全に復旧するまで休むつもりはありません」とも述べています。

なお、CrowdStrikeの株価は障害発生前の2024年7月15日は377.37ドル(約5万8000円)でしたが、障害発生後に下落し続け、記事作成時点は254.15ドル(約3万9000円)となっています。