ソフトウェア

Android 14のプレビュー版公開「2015年以前のアプリのインストール禁止」「アプリのクローン機能」「パスキー対応」「極大フォント表示」「折りたたみデバイス対応強化」など


Android 14の最初の開発者プレビューが2023年2月8日に公開されました。Android 14には「古いアプリのインストール禁止」「アプリのクローンを作成可能」「パスワード不要認証システム『パスキー』に対応」などの変更や機能改善が盛り込まれているので、特徴的な変更点をまとめてみました。

Android 14  |  Android Developers
https://developer.android.com/about/versions/14

Android Developers Blog: The first developer preview of Android 14
https://android-developers.googleblog.com/2023/02/first-developer-preview-android14.html

Android 14 could let you clone apps so you can use two accounts at the same time
https://www.xda-developers.com/android-14-app-cloning/

◆古いアプリのインストール禁止
Android 14では、セキュリティ対策の一環としてAPIレベルが22以下のアプリのインストールが禁止されます。APIレベル22は2015年に登場したAndroid 5.1と同時にリリースされたものなので、2015年以降更新のないアプリはAndroid 14以降はインストールできなくなりそうです。

ただし、既にスマートフォンにインストール済のアプリは、削除されず引き続き使用可能です。

◆アプリのクローンを作成可能
アプリのクローンを作成することで、複数アカウントでのSNS運用などが容易になります。


◆タブレットや折りたたみ式デバイスの対応強化
開発者は、タブレットや折りたたみ式デバイスの多様な画面サイズに対応するために、画面を2つに分割する「アクティビティの埋め込み」やアプリのレイアウト作成を補助する「ウィンドウサイズクラス」などの機能を利用可能になります。


◆バックグラウンド動作の最適化
Android 14ではアプリ同士の連携システムが見直されており、ユーザー体験やバッテリー寿命が向上するとのこと。

◆フォントの拡大
Google純正スマートフォン「Pixel」シリーズの最大フォント拡大率は130%でしたが、Android 14ではフォントサイズを200%まで拡大できるようになります。また、フォント拡大には非線形スケーリング方式が採用され、「既に十分大きなフォントは拡大率を抑える」といった動作を実現しています。


◆アプリごとに言語リストを変更可能
開発者は、「LocaleManager.getApplicationLocales」によって、アプリごとに言語セットを指定可能になります。これにより、リリース地域ごとの変更やA/bテストが容易になるとのこと。

◆パスキーのサポート
Credential Manager」によって、パスワード不要の認証システム「パスキー」に対応可能となります。

◆今後の予定
Android 14の開発は今後も続き、2023年4月にはベータ版が提供される予定で、正式版の公開は2023年夏以降を予定しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
iPhone 14の新機能のうちすでにAndroidには実装済みの機能一覧 - GIGAZINE

Galaxy S23はAndroid OSだけで60GB以上を占有することが判明、Windows 11の2倍に相当 - GIGAZINE

「Android 13」正式リリース、日本語環境向けの改善やクリップボード共有など新機能盛りだくさん - GIGAZINE

Android 13の最小システム要件が「メモリ2GB以上、ストレージ16GB以上」に引き上げられたことが明らかに - GIGAZINE

in モバイル,   ソフトウェア, Posted by log1o_hf

You can read the machine translated English article here.