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お絵かき初心者からイラストをプロレベルまで段階的に引き上げたい人のためのお絵かき講座「パルミー」でスキルアップへの29ステップを体験してみた


お絵かきをSNSで共有して多くの人に見てもらったり、ファンアートを原作者やキャラクター相手に直接届けて応援したり、オリジナル作品でおこづかい稼ぎができたりと、イラストスキルがあると自分の趣味をより楽しんだり有効活用したりすることができます。そんなイラストスキルをゼロからプロレベルにまで磨き上げる際に役立つのが、プロとして活躍する現役イラストレーターが手とり足とりお絵かきのイロハを教えてくれる、160種類以上のオンライン講座がそろった「パルミー」です。お絵かき初心者でも受講すればスキルアップ間違いなしの講座が多数用意されているだけでなく、選りすぐりの講座をまとめたコースまで準備されているので、実際に受講するとどんなスキルが獲得できるのか確かめてみました。

お絵かき講座パルミー | イラストマンガの描き方が学べるオンライン学習サイト
https://www.palmie.jp/


◆0:受講を開始するまで
◆1:紙とペンからできるキャラクターイラストの入門編を受講
◆2:キャラクターイラストの初級編「線画」を学ぶ
◆3:キャラクターイラストの初級編「色塗り」を学ぶ
◆4:ポーズや構図を工夫してレベルアップを目指す中級編の「線画」を学ぶ
◆5:陰影や仕上げの技術でハイクオリティなイラストを習得する中級編「色塗り」を受講
◆6:プラスアルファを生みたいならさらにこれ「キャラクターデザインの考え方講座 女性編」

◆0:受講を開始するまで
「そもそもどんな講座があるの?」と気になる人は、トップページから「月額制のすべての対象講座はこちら」をクリック。


講座の一覧をチェックすることができます。講座は初心者向けから上級者向けまで多岐にわたり、記事作成時点では166種類が並んでいました。


講座をクリックすると、講座の詳細や受講にかかる日数などを確認することが可能。まずはここで気になる講座がないか探してみるのもおすすめ。


講座を見るためのPCやスマホのほかに、紙とペンさえあればすぐ受講可能。また、「しっかり道具をそろえて始めてみたい!」という人は、6カ月プランを申し込むことでペンタブ+お絵かきソフトCLIP STUDIO PAINTをゲットすることができます。講座の多くは講師の先生がCLIP STUDIO PAINTを用いているため、同じ操作をマネすることで、PCでのお絵かき方法を学ぶことができます。


また、講座を受ける他に、自分で描いてみた絵をプロに直接添削してもらうお悩み相談も申し込むことができます。最初につまずいた時や、さらなるレベルアップを目指す際にプロ目線でのアドバイスは大きな助力となるはず。


まずは7日間の無料体験から受講が可能。無料登録の段階で支払い情報の登録が必須になるので注意。


「新規会員登録」からメールアドレスとパスワードを登録するか、「Twitter」「Yahoo!JAPAN」「LINE」のアカウントで登録することもできます。


登録が完了したら、まずは「講座を探す」をクリック。「講座が多すぎて何から始めてよいか分からない」という人のために、目標や目的に合わせて講座を案内してくれる「パス」を活用すると便利。完全初心者からキャラクターイラストを作成できるようになるための「キャラクターイラストパス」のほか、線画や色塗りといったスキルごとに学べる「線画パス」「色塗りパス」があります。


描きたいものや学びたい内容が決まっている場合は、講座を検索したり人気の講座から個別に受講したりと進めていくこともできます。


講座の一覧は「キャラクター」「背景イラスト」「マンガ」「その他の講座」と種別ごとに分かれているので、大まかな目的からチェックして熟練度が低い順にソートして受講していくのもアリ。


ド素人の状態からイラストが描けるようになるために、まずは「キャラクターイラストパス」をクリック。


「キャラクターイラストパス」では、線の引き方を練習するところから白黒でキャラクターの正面バストアップを描けるようになるための「入門レベル」、キャラクターの全身をカラーで描いてみる「初級レベル」、ポーズや構図を工夫した絵を目指す「中級レベル」と段階に分かれているため、これを順番にクリアしていくのが分かりやすくてオススメ。また、初級・中級それぞれ追加の「練習講座」「応用講座」が紹介されているので、学んだことを定着させたい場合は合わせてチェックしていくことができます。


◆1:紙とペンからできるキャラクターイラストの入門編を受講
というわけで、会員登録が完了したらまずは入門編を受講してみます。講座のムービーではペンタブとCLIP STUDIO PAINTで解説していますが、iPad+Apple Pencilと無料お絵かきソフトのセットや、白い紙とペンのセットでお絵かきを練習してもOK。アナログで行う場合、ペンは2Bより柔らかい鉛筆や筆ペンを用いると筆圧の差が出やすくてオススメとのこと。受講を始めるために「イラストはじめてコース」をクリック。


「イラストはじめてコース」では、「線を引く」ところから「正面の顔+バストアップ」までを白黒で描いてみるところまでが7段階のステップになっています。


最初の「線に慣れよう」の「STEPを見る」をクリックすると……


ステップをクリアするための講座一覧が表示されます。「線を引く」は全ての講座を合わせて34分ほどと短くなっていますが、ムービーはセクションごとに再生ができるため、時間がない日でもちょっとずつ進めていくことが可能。


「はじめに」をクリックして受講開始。


受講画面は以下の画像のような感じ。「10秒戻る」「10秒進む」で細かい巻き戻しやスキップができるほか、再生速度を1.5倍や2.0倍に変更することもできます。講師の先生は聞き取りやすくゆっくりと話しているので、1.5倍でも十分に聞き取れてサクサク進めることができそう。


入門編の「線に慣れよう」では、「線をキレイに引くのは見栄えも時間も大きく違うので大事」「線は細かく重ねるのではなくすっと長く引くと良い」など、考え方の面から学ぶことができます。


実際に線を引いてみる演習の際には、ワイプで講師の手元を映してくれるので、「実際にどんな動きをしているのか?」を確認してマネすることも可能。


全てのチャプターを受講しながら実際に手元で線を引いてみた編集部員によると、「ただ線を引くだけのことがいかに難しいか分かる」とのこと。なかなかキレイな線を引くのは難しいですが、線の引き方や正しい線の考え方を覚えておくと、あらゆるお絵かきにおいて役立ちます。


STEPを完了できたらチャプター一覧の下にある「STEP2へ」をクリックすると、楽に次の段階へ移動することができます。


次のステップは、絵に慣れるための「トレース」の練習。キャラクターの印象を大きく左右する「髪の毛」「目」の2つを下書きの上からなぞるように描いてみることで、「そもそもどのように描けばいいか」というのを学びます。こちらもまずは理論や考え方について解説があった後……


演習として実際にトレースを体験します。トレースの元となる下書きは授業資料としてダウンロードできます。ムービーの右側にあるメニューから「ダウンロード資料」のタブを選択し、「ZIPでダウンロード」をクリック。ダウンロードしたデータを印刷またはお絵かきソフトに移動して、トレース練習を開始。


画像の左が元のトレース用お手本、右が実際にトレースしてみたもの。「線に慣れよう」のステップを思い出して、じっくりなぞるのではなくサッサッと線を長く引いてみるのが大事。


続くステップでは、顔のパーツや骨格の配置など「アタリ」をまず定めて、その後に線をザクザク引いていく「下書き」を作成、最後にキレイな線で整える「線画」で清書という3段階で描いていくことを学習します。


ここでは、目や髪などのパーツごとの描き方のほか、「キャラクターイラストではどのような比率で顔のパーツや体の骨格を配置すれば良いか」という点を解説してくれます。リアル寄りのタッチとデフォルメされたキャラクターのタッチではこの比率が違ってくるため、この解説が分かりやすくて大事。


以下の画像は、ほとんど絵を描いた経験がない編集部員が、お手本の「アタリ見本」から下書き、線画と描いてみたもの。全く絵が描けないところから体験してみた編集部員は、ここで「自分も描けるようになるのでは」と思えました。


キャラクターの顔と体の次は、「服の描き方」を学んだらバストアップの学習は完了。ここでは飾りがなく質感が簡単なTシャツで基礎的な知識を学びます。ここでも演習として「素体見本」から実際に描いてみました。


入門編の最後のステップは、これまで学んだことを総動員して顔や体のアタリをつけて、そこから下書きを作成し、線画を完成させるまでの、「白紙からキャラクターのバストアップを描く」という演習。いきなりこの段階を受講してお手本のようにかわいらしいキャラを描くことは難しいですが、実際に順を追ってバストアップを描く手順を学習してからこの講座を受けることで、「うまくできない理由」を解決できます。


◆2:キャラクターイラストの初級編「線画」を学ぶ
入門編を体験してバストアップの線画をある程度習得できたら、次はキャラクターイラストの初級編に進みます。初級編は大きく分けて「線画」「練習」「色塗り」に分かれています。まずは「線画」からスタート。


線画初級コースでは、「顔」「全身」「服」を個別に学んだ後、キャラクターの全身を立ちポーズで描くという4ステップを受講します。目安の受講時間も、7ステップを7日間で進めていく入門編と比べると、4ステップを16日間かけてこなすということでボリュームも一気に増えています。線画初級編のスタートは「顔の描き方」から始まり、男女別に正面・横・斜めで顔を描き分け、その後、髪の毛の描き方についても基礎を学ぶことができます。細かい比率などを覚えるのは大変そうですが、詳細な資料を手元にダウンロードして参照しながらチェックしていくと、大まかな感覚がつかめていけるはず。


理論的な部分を学習したら次は実践編。紙とペンやペンタブを用意して実際にまねしながら描いていきます。この際に、理論編の講義資料はまとめてダウンロード可能なため、横に置いて確認しながら行うのがオススメ。


輪郭の取り方や顔のパーツ配置の比率、髪の毛を描く手順を意識しながら下書きを作成。合わせて、別の色のペンで「色塗りの際にどこに影を付けていくか」という部分をマークしています。


下書きの次は黒いペンで清書。この時、ざっくりとした線のどこに細い線を引くかで印象が変わってきたり、下書きではいい感じで描けたのに清書したら変な感じがしたり、という心配は「プロでも同じことを考えているので大丈夫」とのこと。練習用の講座も活用して、繰り返し慣れていくことが大事です。


顔の描き方の講座では、「表情作り」のセクションも受講することができます。ここではまず、ベースとなる無表情から顔のどのパーツをどのように動かすと表情の印象がどう変わるか、ということを学びます。表情やポーズについては、「まず自分でその表情をしてみる」ということで「どのパーツが動いているか」を理解できるそうです。


表情の作り方のイメージとして、「アイマスクをつける」アイデアが紹介されています。「悲しんでいる」「怒っている」といった大まかな印象を記号化し、アイマスクの形に合わせて目とまゆ毛を入れていくことで感情が表現できるというもの。好きな作品や作家の絵をまねて描いてみるのも大事ですが、「なぜそのように描いているか」という部分を理解しながら描いていくことが大事だと解説しています。


表情の演習セクションでは、ワークシートをダウンロードしてトレーニングを行います。喜・怒・哀・楽の4種の感情を、それぞれ強い感情と弱い感情で表現するほか、正面・横顔・フカン・アオリの4パターンの画角に描き分けます。ワークシートは自分で表情を描くもの、トレースで練習するものがあるので、自身のレベルに合わせて挑戦可能。


次のステップは「全身を描こう」となっており、キャラクターの立ち姿を描くための講座になっています。ここでもまず、基礎的な用語の知識や「身体パーツの比率」という基礎的な部分から解説があります。講座は実演しながら解説する形になっているので、とりあえず挑戦してみてまねしながら進めていくのでもOK。


演習は男性・女性・子どもの素体を、それぞれ上半身・下半身に分けて6セクションで挑戦。


顔・体の描き方を学習した後は、コースのラストとして「服を描こう」を受講していきます。まずは基礎知識として、「トップス」「襟やボタン」「スカート」「フリル」などの服の種類ごとの基礎知識を学びます。講座資料に加えて、実際に線を描きながら正しい描き方や悪い例について説明があるので理解しやすくなっています。


「服を描こう」の実演編では、ダウンロード資料で男性・女性の元となる下書きが用意されているため、キャラクターに服を着せるようにして描いていきます。


最後に補足として、ネックレスやブレスレットといったアクセサリーや服の模様の描き方についてのセクションも受講できます。


「顔」「体」「服」の3ステップで線画の初級コースは終了です。しかし「これでキャラクターの全身絵を描く」というのはなかなか難しいはず。そのような人のために、キャラクターイラストパスでは定着のための練習用講座も合わせて案内しています。


線画の描き方練習講座」では、アナログ・デジタルそれぞれの手の動かし方や筆圧の使い方、線をなぞる練習から始めて、写真を線画に起こす解説もあるため、入門編・線画初級編で学んだ知識や考え方をおさらいしながら改めて実践していくのにオススメです。


◆3:キャラクターイラストの初級編「色塗り」を学ぶ
キャラクターの線画まで描けるようになったら、次は「色塗り」を学んでいきます。色塗り初級コースは簡単な「アニメ塗り」の後に「ブラシ塗り」でステップアップし、塗りの基礎となる「配色」を学んで「キャラクターをフルカラーで描く」ことが目標の4ステップ。


線画までは紙とペンを用いたアナログでも演習が可能でしたが、色塗りではデジタル環境を前提に講座が進んでいきます。色塗り初級編はデジタルお絵かきソフトのCLIP STUDIO PAINTの使い方から始まるので、「いきなり用意しても使い方が分からない」という心配はしなくてもOK。


色塗り初級編では、シンプルにパーツごとに分けて塗っていく「アニメ塗り」を覚えていきます。ここでも、まずは色相・明度・彩度といった基本的な用語から、CLIP STUDIO PAINTをどのように操作してそれらの色をコントロールするのかという基礎知識を解説してくれるので、全く知識がない状態からでも始められます。


色塗りの基本的な手順は、最初にパーツごとの色分けを行い、その後本来の色をつけていき、仕上げとして影などを入れるという流れ。色塗りの練習では「塗りつぶし」を行うため、線の途切れていないキャラクター線画を用意する必要はありますが、ダウンロード資料にもサンプルが用意されているので塗り絵の要領で覚えていくことも可能。


色塗りのプラスアルファのテクニックとして、「グラデーションを用いてクオリティアップ」「ハイライトのバリエーション」なども基本的な考え方から操作手順まで解説されています。ベースの色塗りができるようになったら続けて習得できるとよさそう。


続くステップでは、さらに一歩進んだ「ブラシ塗り」を学習します。ブラシ塗りはアニメ塗りをベースとして、さらにグラデーションや影の表現を加えることで、立体感や奥行きを増して鮮やかなものにできるというもの。


ブラシ塗りは、アニメ塗りしたものの上から加工していくような形で塗っていきます。講座で用いられているブラシはダウンロード資料から手元のCLIP STUDIO PAINTに追加することができるので、同じ手順で体験できます。


色塗り初級編の最後のステップでは、「どのような色で塗れば良いか」を判断するための色相・彩度・明度の知識や考え方について理解を深めます。かなり実践的な内容になるため難しくなってきますが、ただ完成されたイラストではなく「上手に仕上がったイラスト」にするためには、この色や影の考え方は大事。


コースで学んだことを定着させるためには「色塗り練習講座 ブラシ塗り編」が初級コースの練習講座として案内されています。コースと同じ「アニメ塗りをしてからブラシで仕上げる」という手順になっているため、復習しながら実践していくことが可能。


また、キャラクターの印象や個性を大きく左右する「目」「髪」の塗り方についてさらに学習できる「9種類から選べる!目の塗り方講座」「髪塗りピックアップ!」を受講するのもおすすめ。複数のイラストレーターごとに解説してくれているため、自分に合った作業手順やお気に入りの完成形を目標としてチェックすることができます。


◆4:ポーズや構図を工夫してレベルアップを目指す中級編の「線画」を学ぶ
ここまでくると「ある程度描ける」レベルにはなっているはずですが、さらに構図や立体感をレベルアップさせるための中級編に進むことで、さらなるスキルアップが可能。手や足といったパーツごとの描き方やポーズのつけ方、構図づくりを学んで魅力的なキャラクターを描くための7ステップを受講します。


まずは「手を描こう」からスタート。ここでは初めのアイデアとして、「四角のブロックで簡単な形の手を描いてみる」という手法が解説されています。これは、特に難しい細かい凹凸やシワを無視して簡略化することで描き始めのハードルを下げ、段階的に描いていくというもの。


続いて、男性の手と女性の手の描き方を押さえていきます。「ブロックで描いた後に清書」という手順がじっくり見られるほか、男性らしい手と女性らしい手になるポイントや工夫なども合わせて解説してくれるので、発展した中級編ではありますが初級レベルの悩みからサポートしてくれます。


線画中級コースのキモとなるのは、初級では「立ち姿」のみだったキャラクターのポーズのランクアップ。「キャラクターにポーズをつけよう」の講座は基本編と応用編があり、基本編では人体のパーツや「パース」を理解するための知識や動きを付けたポーズ、応用編では座位や寝そべりなどのさらに難しいポーズについて実演を見ることができます。


まずは、動かすための体のパーツごとに立ち姿を描いてみて人体のパーツを理解するところから……


カッコいいポーズを描くための「パース」を理解していきます。「そもそもパースってどういうものなの?」という基礎知識から、「どうやったらパースがとれるか」という具体的なスキルまで身につけることができます。


演習のチャプターでは、「パース線」に合わせて正面・フカン・アオリの構図を人体パーツに分けて描いていきます。講座ではこの「パース線」の引き方から手引きしてくれるので、手順をまねすればOK。


ポーズの応用編ではまず「体の流れ」について学習します。パーツやパースは合っているのにぎこちない感じになるという場合にポイントとなるのが、体の中心線や表面の流れが真っすぐになっているポーズではなく、曲線やうねりで変化のある流れを作るという点です。


基礎編で学んだパーツとパース、応用編で学んだ流れを活用して「座りのポーズ」「S字のポーズ」「寝転んだポーズ」「ひねりのポーズ」を練習しながら受講していきます。


さまざまなポーズを描けるようになっても、いざ真っ白のキャンバスを目の前にすると、途端に何をどうすればいいかわからなくなりがち。そこで必要になるのが画面全体の「構図」です。構図のセクションでは「構図とは伝えたいことを単純化してフレームに収めること」として、バストアップしかうまく描けない人や背景・パースが苦手な人に構図の練習をおすすめしています。


講座では「フレームを作る」「図形で考える」「余白を生かす」という3要素を構図作りのポイントとして解説しています。まず「フレームを作る」については、白紙にキャンバスとなる四角を描いてみるというだけ。これだけでも、白紙が怖いというような描き始めの不安を取り除けたり、漫然と描き始めてしまうのを避けて全体を意識したりすることが可能になるとのこと。


「図形で考える」という要素では、白紙に作成したフレームの中に四角の図形をぽいぽい放り込むように描いてみて、図形を固定して配置した「静の構図」、図形に流れや変化をつけた「動の構図」というのを作ってみます。ここでは難しく構図を考えるのではなく、遊ぶつもりで心地良い四角をフレームに入れていって、構図というものを理解することが大事。


構図作りのポイント3つ目は「余白を生かす」こと。画像は「キャラクターとりんご」というテーマで描かれたもので、このキャラクターをどのようにフレームに入れるかによって印象を変化させていきます。キャラクターのPSDファイルが資料にあるので、手元にダウンロードして実際にフレームで切り抜いてみるとよくわかります。


フレームで切り抜くのは「これが正解」という形があるものではなく、キャラクターの顔をアップにしたらキャラクターに寄り添うような主観的な印象を受け、逆に引きにして全身を描くと客観的な印象を受けるという違いを理解するためのもの。引いた構図で生まれる余白を埋めるためのコツや工夫についても続くチャプターで聞くことができます。


また、フレーム内のキャラクターの大きさごとの構図作りのポイントをパターン別に見ていくことで、「伝えたいことをフレームに収めるためにはどうすればいいか」が分かります。お手本のラフをなぞってみるのでも、お手本に合わせてフレームに丸や四角など図形を配置してみるのでも、構図の慣れや訓練としてはよいそうです。


構図づくりのラストに、おすすめの練習法として「フィルムスタディー」というものを解説しています。映画の1シーンを切り取って単純化して3分で描いてみるという練習をすることで、構図の理解を深めながら自分の手札を増やしていくというもの。オススメのアニメ監督や学習の際に見るべきポイントなども合わせて紹介しているので、参考にしながらしっかり自分の伝えたい構図を生み出せるようになったら、キャラクター線画の中級編はクリアになります。


◆5:陰影や仕上げの技術でハイクオリティなイラストを習得する中級編「色塗り」を受講
キャラクターイラストパスの最後となる「色塗り中級コース」では、カラーイラストのクオリティをアップさせるために「立体感のある陰影」「質感の表現」「厚塗りに挑戦」「仕上げのテクニック」の4ステップを学んでいきます。


立体感をつけるための陰影には、「面」と「前後感」というものが大事とのこと。基礎的な知識や考え方、実際に塗りを演習してみる手順について、簡単な基本図形で学んだ後に靴や手・キャラクターといった発展した演習に入るので、じっくりと理解しながら進められます。


陰影の塗り方はこれまで以上に覚えることが細かく多くなってきますが、以下の画像のように1回の講座が項目ごとに細かくチャプター分けされているので、忘れがちなところや慣れないところだけ繰り返し見返すことも容易。


べた塗りのキャラクターイラストに陰影表現をつけていく演習でも、顔・肌・服・髪の毛とパーツごとにセクションを分けて手順やポイントを視聴することができるので、苦手に感じたところを繰り返し挑戦してみるのがよさそうです。


質感表現の講座では、まず、質感を色塗りで表現する際に用いる複数のブラシツールの説明と、「レイヤー効果」の使い分けについて基礎知識を聞くことができます。同じ明暗の表現でも布・金属・肌・髪などによってブラシや効果を適切に使い分けて質感を表現するなど、ツールの使い方や塗り方の特徴をまとめて覚えるのは難しいですが、実践しながら解説が進む中で「どこで何が使われているか」をしっかり聞き取って使いながら習得していくのが大事。


色塗り中級コースでは、陰影と質感の学習を生かした「厚塗りイラスト」の技法について学ぶこともできます。厚塗りとは主線を用いずに陰影で表現する技法のことで、全体の輪郭線がくっきりしているよりも主線は一部にしか用いずに面で捉えて塗っていく独特の質感が生まれるため、流行の型とも言われています。


厚塗りは特徴として、描くものを大きなカタマリとして見て、そこに形をとっていくために影をつける、というイメージになります。陰影の講座ではパーツごとに分けて陰影を塗っていきましたが、厚塗りではレイヤーをまとめておこなった方がよいとのこと。


下塗りから光と影をつけていく厚塗り技法の実演解説を見ることができます。ここで厚塗り技法を習得というのは難しいかもしれませんが、陰影と質感の表現を強く使用する厚塗り技法の講座を一通り受講することで、色塗りの大事なポイントへの知識や考え方をより深めることができるはず。


キャラクターイラストを作成するためのコースの集大成として、色塗りコース中級編の最終ステップでは「仕上げのテクニック」を学びます。キャラクターイラストパスの仕上げ講座は、3つのイラスト講座の仕上げセクションを抜き出したものになっており、厚塗りイラストに明るさや色合いの調整を加える実演解説や……


キャラクターに逆光を入れたり、輪郭に沿わせたより強い光をハイライトで入れたりなど、主に光で表現力を上げる仕上げ。


さらに、乙女ゲーム風の男性キャラクターの肌や髪の毛の塗り、効果表現による仕上げ方を詳しい実演とともに聞くことができます。それぞれ、ツールの使い方から仕上げの考え方、それぞれのイラストレーターによる細かい手法の手順などを解説してくれるので、一つ一つまねしながら身に付けて、イラストの意図や状況にあった仕上げができるように「ボキャブラリーを増やす」ことが大事になります。


◆6:プラスアルファを生みたいならさらにこれ「キャラクターデザインの考え方講座 女性編」
中級レベルまでの線画・色塗り・仕上げを習得した上で、「独自のファンアートを作成したい!」「オリジナル作品を制作して発表したい!」という人はさらに「キャラクターデザインの考え方講座 女性編」を受講して「キャラクターデザインへの理解を深める」ことがオススメ。デザインの準備から色選びなどの絵作りまでを実践しながら、デザインで重要なポイントと合わせて解説してくれるので、既存のキャラクターのデザインを理解する助けにも、オリジナルで制作する手引きとしても役立ちます。


「キャラクターデザインの考え方講座 女性編」は、「基本のデザインを作る」「キャラ絵として完成させる」の2ステップ。


キャラクターのデザインに正解はなく、「描きたいもの」が「描きたい設定」通りに反映できているか、ということが大事。そのため、まずはどのようなキャラクターをどのような設定で描いていくのかテキストでメモ描きしていって、それらを素体に追加していく形で練っていきます。その時のポイントとしては、「描けないから設定を変える」というようなことは避けるべき。ただし、「設定を深掘りしていく中で、設定の要素を追加していくのはOK」とのこと。


デザインのパターンを出していく段階では、それぞれの案についてどうしてそのように作成したか、良いと思ったデザインだったが、実際に描いてみると「良くない」と思ったので、次の案ではこのように反映した、というポイントを聞くことができます。


より詳細なラフデザインを作成していく解説の中で、「設定のように『見える』デザインを意識すること」ことなどキャラデザで重要な考え方について聞くこともできます。それらのポイントはオリジナルデザインが苦手な人や画力に自信がない人ほど大事になる点で、それを意識してこなしていくことで画力をアップすることにもつながるとのこと。


デザイン画が決定したらそれを元に「キャラ絵」を作成します。ここでいうキャラ絵とは、「デザインが最も生きるポーズ・構図で魅力的に描かれたキャラクター」です。ここでも複数パターンのポーズを検討するのが大事。


ポーズをつけたキャラ絵を清書して完成。キャラクターデザインではあるものの、イラストくらい時間をかけてしっかり描き直すと、キャラデザとしての見栄えがグッとよくなるのはもちろん、丁寧に描き直すことで要素を補完しながら完成させられるほか、画力アップにもつながると講座では推奨しています。


パルミーでは160種類以上の講座を7日間無料でお試し受講することができます。月謝制会員の1カ月プランは月1万2000円、6カ月プランは月9800円となっており、6カ月プランの会員は特典としてペンタブレット「Wacom Intuos S」&お絵かきソフトCLIP STUDIO PAINT2年間使用ライセンスのプレゼントをゲットすることができます。また、2021年2月1日14時までに6ヶ月プランをお申込みされた方の中から抽選で10名に「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」をプレゼントするキャンペーンも期間限定で実施中です。

お絵かき講座パルミー | イラストマンガの描き方が学べるオンライン学習サイト
https://www.palmie.jp/

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in レビュー,   ネットサービス,   デザイン,   アート,   広告, Posted by log1e_dh

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