ポットに給水できなかった蛇口を使いやすいシャワータイプに交換するまでの一部始終レポート

GIGAZINE編集部のキッチンの蛇口(水栓金具)は、浄水機能も水流切り替え機能もないとてもシンプルなもの。それでも大きな不満はなくやってきたのですが、電気ポットを新調したときから、ポットが大きくて蛇口の下に収まらないため給水が難しいという問題が浮上。だましだましやってきましたが、いよいよ根本的に問題を解消する必要があるだろうということで、ハンドシャワータイプのものに取り替えることにしました。
交換前の蛇口はこんな感じ。KVKのKM5011NTHTという製品で、浄水などの機能がないシンプルな蛇口です。

普段使いでそこまで困っていたわけではないのですが、キッチンに置いている電気ポットを「蒸気レスVE電気まほうびん 〈とく子さん〉PIE-A500」に変えたところ、高さが40cmあるため給水時にシンクにおいても蛇口の下に入らないという問題が発生するように。

蛇口から直接給水するためには、ポットをちょっと傾けて蛇口の下に差し込むように置くという、ちょっと変な方法が必要になってしまいました。とはいえ、もう以前と同サイズで同容量のポットはなく、容量を減らすと湯沸かしが間に合わないケースが出てくるため、ポットが使えるような蛇口に交換することになったというわけです。

ポットをシンクの中に下ろすことなく給水できるようにするには、蛇口の根元から先端まで、最低でもおよそ60cmの長さが必要です。

「キッチン周りの製品といえば」ということで「TOTO」と「LIXIL」が販売している製品から探すことに。
まずTOTOのキッチン用水栓金具のページにアクセス。ページ中央にある「機能から選ぶ」という項目に「ハンドシャワータイプ」があったので、クリック。

蛇口には、シンクの水栓取り付け穴に設置するものが1穴タイプ・2穴タイプの2種類あって、さらに壁に取り付けるものもあります。今回のキッチンの場合は「台付き1穴」タイプで、さらにハンドシャワータイプの製品は5種類ありました。

続いてLIXILのキッチン用水栓金具のページにアクセスし、「キッチン用水栓 ワンホールタイプ」をクリック。

カタログが開いたので探してみると、939ページに「ホース引き出しタイプ」かつ「ワンホールタイプ」のものが6点並んでいました。TOTOのものと名称は違えど、機能としては同じもののようです。

問題は、蛇口の根元から蛇口の先端まで、ホースを引き出したときの最大長が60cmほどの製品はあるのかということ。調べてみても「蛇口の根元から先端までの長さはコレ」と記載しているページはありませんでした。しかし「蛇口の長さ」と「ホースを引き出したときの長さ」など、細かく記載してあるページは全ての商品で見つかったので、必要な長さを自分で計算することにします。
例えばTOTOのTKS05308Jの商品詳細情報ページの仕様一覧を見ると、「スパウト長さ 255mm」「ホース引き出し長さ 450mm」という記載があります。

LIXILのSF-HB452SYXという製品を検索してみると、商品ページに「吐水口長さ 250mm」「ホース引出長さ 400mm」という記載が。

「スパウト長さ」および「吐水口長さ」とは「ノズルの根元から先端までの心々の長さ」のこと。例えばKM5011NTHTのスパウト長さは300mmです。つまり、スパウト長さ+ホース引き出し長さが600mmを超える製品を選べば問題ないだろうとの結論に至りました。

そこで目をつけたのがLIXILのSF-A451SYXUという製品です。吐水口長さは250mmで、ホース引き出し長さは400mm。合計すると650mmなので、必要な長さに足りています。浄水機能などの不要な機能が付いておらず、見た目もKM5011NTHTに近く、取り換えても違和感なく使えるだろうとのことでこれに決定。

まずは製品を購入し、届いたら水道業者に取付工事を依頼することに。注文して1週間ほどして届いたものがこれ。

内用物はまず蛇口本体。取り付け後はシンク内に隠れて見ることのないホース部分があらわになっています。

そして、小さめのパーツが6つ。大きさ比較用にiPhone 12 Proを置いてみました。

水道業者に電話すると、その日のうちに工事に来てくれることになりました。作業者は1名。まずはシンク下の引き出しを取り払い、止水栓を閉めました。

ホースにカラーラベルがついていて、左が温水、右が冷水だと素人でも分かるようになっていました。

次に止水栓からホースを取り外します。

続いて蛇口の取り付け穴付近にある金具や板などが取り外されていきます。

しばらく作業した結果、古い蛇口が完全に取り外されました。

取り外されたKM5011NTHTです。

続いて、新しい蛇口を取り付けにかかります。まずは取り付け穴部分に小さなパーツ群を取り付けて……

ホースを通していきます。

ねじを締めて取り付けが完了しました。

最後にシンク下で止水栓に取り付け、ホースの位置を調整しています。

およそ30分ほどで工事が完了し、水が出るようになりました。

これで、電気ポットをシンク内へ下ろすことなく給水できるようになりました。

ホースを引き出したときの長さは実測でおよそ43cmでした。おおよそ仕様通りの長さです。

シンクの隅まで水が届くようになったので、掃除もはかどること間違いなし。

工事はとてもテンポよく、あっというまに完了して、水回りの環境が快適になりました。蛇口の交換は、賃貸住宅であっても大家さんに「今使っている製品よりいいものにする」と交渉したり、退去時に原状回復をするという条件で相談したりすることで、交換を許可してくれることも多いとのこと。今回候補に入れなかった「浄水機能」や「タッチレス式」など、進化した蛇口がいろいろ登場しているので、一考の価値があるかもしれません。
なお、今回かかった費用は「SF-A451SYXU」の購入代金が税込2万4782円、工事代金が税込8800円でした。
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