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孫の写真をFacebookとPinterestに掲載した祖母、母親からの削除要請に応じなかったため訴えられる


自分の孫の写真をFacebookとPinterestに掲載していた祖母が、自分の娘(孫の母親)から写真を削除するように言われたにもかかわらず従わなかったとして訴えられ、裁判所から削除命令を受けました。もし従わなかった場合、1日あたり50ユーロ(約5900円)の罰金が科されます。

ECLI:NL:RBGEL:2020:2521, Rechtbank Gelderland, C/05/368427
https://uitspraken.rechtspraak.nl/inziendocument?id=ECLI:NL:RBGEL:2020:2521


Oma moet van rechter foto's van kleinkinderen van sociale media halen | NU - Het laatste nieuws het eerst op NU.nl
https://www.nu.nl/tech/6051206/oma-moet-van-rechter-fotos-van-kleinkinderen-van-sociale-media-halen.html

Oma moet foto's kleinkinderen verwijderen van sociale media | RTL Nieuws
https://www.rtlnieuws.nl/nieuws/nederland/artikel/5122251/kort-geding-arnhem-ouders-moeder-oma-kleinkinderen-sociale-media

訴えられたのは、オランダ・ヘルダーランド在住の女性で、原告は女性の娘。原告は前の夫との間に14歳・6歳・4歳の娘がいて、長女は前夫との共同親権、次女・三女は原告が親権を持つ状態でした。


問題になったのは原告の母親である被告人が孫の写真をFacebookやPinterestに掲載したこと。原告は自分の娘たちの写真がSNSに掲載されることを好ましく思わず、被告人に対して写真を削除するよう言いましたが、被告人は耳を貸さなかったため、裁判を起こすことにしたとのこと。

原告の主張は、被告人が被写体となった孫の法定代理人である自分、および前夫から同意を得ることなく、写真をSNSに投稿したというもの。

ゲルダーランド第一審裁判所は、オランダにおけるGDPR実施法であるUAVGにある通り、未成年の写真の処理は法定代理人の同意に基づくべきであると判断。また、GDPRでは第2条「実体的適用範囲」の第2項(C)において「(PDFファイル)自然人によって純粋に私的な行為又は家庭内の行為の過程において行われる場合」は適用外であると定めていますが、裁判所はこの項目に該当することを確実に立証することが不可能であると判断しました。

この結果、被告人は10日以内に孫のすべての写真をSNSから削除することが求められ、もし削除しなかった場合、1日の超過につき50ユーロ(約5900円)の罰金が科されるとのこと。

なお、被告人はFacebookに孫の写真を投稿したことは認めていて、その上で孫のプライバシーを尊重して大半の写真をすでに削除済み。ただ、14歳の孫とは2012年から2019年にかけて一緒に住んでいたことがあるため、写真を1枚だけオンラインに残したいと希望しましたが、原告は許可しませんでした。

インターネットやテック系に詳しいニール・ブラウン弁護士は、被告人のアカウントの閲覧権限がどう設定されていたかなどについて裁判所が情報を持っていなかった点に着目し、「(誰でも見られる状態ではなく)きっちりと閲覧制限をかけていたのであれば、『家庭内利用』とみなされるのではないか」と指摘しています。


ただ、写真を勝手に世界に向けて公開されても「家庭内利用」で通るのであれば、果たして「私生活」というものが本当に存在するのかという点についても、ブラウン弁護士は疑問を呈しています。


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in メモ, Posted by logc_nt

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