レビュー

ミニカセットを差し込んでラジオの録音・再生ができる手のひらサイズの「昭和ミニラジカセ」を実際に使ってみた


現代の技術を使って懐かしの家電をミニチュアサイズで復活させたという「ザ・昭和シリーズ」が2019年2月28日にタカラトミーアーツから登場しています。「昭和ミニラジカセ」は本体にラジオの音をインライン録音したり、本体付属のマイクを使って身の回りの音を録音することも可能なガジェットで、AM/FMラジオまで聴取可能とのことなので、実際に使ってみました。

ザ・昭和シリーズ | スペシャルサイト | タカラトミーアーツ
https://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/showa/

実際に「昭和ミニラジカセ」にカセットを挿入してラジオを録音する様子は、以下のムービーで見ることができます。昭和ミニラジカセの早送りや巻き戻したときの「キュルキュルキュル」というラジカセならではの音を再現してくれる機能が昭和感を表現してくれています。

「昭和ミニラジカセ」を実際に使ってみるとこんな感じ - YouTube


昭和ミニラジカセのパッケージは、パステルでカラフルな壁紙に「ぼくらは昔、ラジカセに恋をした。」と書かれており、80年代を感じさせるデザインです。


中には昭和ミニラジカセ本体・カセット・カセットケース・シール・取扱説明書が入っていました。


昭和ミニラジカセは「手のひらサイズ」とのことですが、大きさは横幅121mm×高さ64mm×奥行34mmと「手のひら“の”サイズ」というのがふさわしい大きさです。


天面にはアンテナ・音量ダイヤル・マイク・操作用の各種ボタン・カセット/ラジオ切替スイッチ・AM/FM切替スイッチ・選曲ダイヤルがあります。


FMラジオなどを受信するときは、ロッドアンテナを伸ばして電波をキャッチしやすいようにします。


天面後部にはハンドルがついています。指をキッチリ差し込める分の隙間はないので、ハンドルをつまむような持ち方になります。


本体正面にはカセット収納部がついています。


カセット取り出しボタンを押すことで、カセットの出し入れが可能。


実際に使ってみます。昭和ミニラジカセは単4形電池で動作するガジェットです。まずは背面の電池蓋をネジを外して……


プラスマイナスの向きに注意しながら電池をセットし、電池蓋を閉じ直します。


本体側面の電源スイッチをONにします。


すると本体正面のLEDライトが点灯して、本体に電源が入りました。これで準備はOK。


カセット/ラジオ切替スイッチを「RADIO」にセットし、AM/FM切替スイッチを聴きたいバンドに切り替えます。選曲ダイヤルには細かいメモリはなく、受信周波数域の開始点・終点と中間点のみが表記されています。


昭和ミニラジカセの正面のダイヤル表示は飾りになっています。細かく周波数を合わせるには、流れてくる音をよく聴きながら慎重にダイヤルを回すことがポイント。


選曲ダイヤルをひねって周波数を合わせると、聴きたいラジオ番組を聴取できます。受信周波数域はAM放送は522kHzから1629kHz、FM放送は76MHzから108MHzとなっています。


実際にAM放送を聴いてみたのが以下の動画です。なお、電波を受信する都合上、本体を窓際に置くとAMラジオが受信しやすくなります。選曲ダイヤルには細かいメモリがないので、周波数を探り当てるのに手こずっています。大ざっぱに周波数を合わせてから、ダイヤルをゆっくり回して周波数を合わせています。

「昭和ミニラジカセ」を使ってAM放送を聞いてみた - YouTube


ひとたびチャンネルが合えば問題なく聞き続けることが可能。音質も最近のラジオに比べると良くはありませんが、問題なく聴けます。

昭和ミニラジカセは付属のカセットを使って、AM/FM放送を録音する「インライン録音」と本体付属のマイクから録音する「外部録音」が可能です。


カセットは手にスッポリ収まるサイズで、コンパクトカセットをおよそ3分の1に縮小したものとなっています。A面とB面があり、それぞれの面で1データ、最大5分ずつ録音可能です。このカセットはあくまでも小道具の1つであり、録音されたデータはカセットの磁気テープに録音されるわけではなく、昭和ミニラジカセ本体に保存されます。


カセットにはカセットケースとタイトルシールが付属されています。タイトルシールやカセットレーベルを使って自分だけのカセットを作り上げることも可能。


カセット取出ボタンを押して、録音したい面を外側にしてセットします。


周囲の音を録音する外部録音の場合は、カセット/ラジオ切替スイッチを「TAPE」にセットして録音ボタンを長押しすると、正面のLEDライトが点滅し始め、録音が開始されます。


停止ボタンを押すと録音が終了します。


再生する場合は、カセットをセットして、カセット/ラジオ切替スイッチを「TAPE」に入れ、再生ボタンを押すと音声が再生されます。


実際に自分の声を外部録音して、再生してチェックしている様子は以下のムービーで確認できます。カセットの収納部を閉める時の蓋のバネの弾力感のある抵抗や、録音開始・終了時の「ガチャコン」という音に、なんともいえない懐かしさを覚えます。

「昭和ミニラジカセ」の録音機能を実際に使ってみた - YouTube


巻き戻しや早送りをする際にはラジカセならではの「キュルキュル」という独特の音が気分を盛り上げてくれます。実際に使っている様子は以下のムービーでチェック可能です。

「昭和ミニラジカセ」の巻き戻し早送り機能を使ってみた - YouTube


実際に使ってみると、AM/FMラジオは十分聞き取れる音質ですが、選曲ダイヤルをあわせる際の雑音や裏に流れるホワイトノイズなどは、インターネットでラジオがクリアに聴けるようになった現代では失われつつあるアナログ時代の象徴であり、非常に懐かしい響きがあります。特に、電波状況が悪くてラジオの放送が受信できない時、「電波が悪いな……、アンテナがこっちの向きならいけるか……?」とあれこれ試行錯誤するのはアナログ変調のラジオならではの苦労で、インターネット経由のラジオでは体験できません。


ラジカセのデッキへカセットを差し込む動きや押しボタンの感触は、タッチパネル操作が当たり前になった現代ではなかなか味わうことができないものです。特に、録音機能を使って録音した自分の声は昭和のフィルターがかかったように聞こえ、ノスタルジックな想いを呼び起こされます。「昭和ミニラジカセ」は、ミニチュアながらも昭和のラジカセらしさをしっかりと再現していると感じました。

「昭和ミニラジカセ」は希望小売価格税抜5480円で2019年2月28日から発売されています。Amazon.co.jpでは税込3990円で購入可能となっていました。

Amazon | 昭和 ミニラジカセ | おもちゃ雑貨 | ホビー

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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