2018年秋登場がウワサされるApple史上最大サイズの「新型iPhone」情報まとめ
By Aaron Yoo
2018年秋に登場が予測されている次期iPhoneはiPhone Xよりも一回り大きなボディを持つモデルが登場することが予測されており、実際にiPhone Xよりワンサイズ大きなディスプレイガラスの写真もリークされています。Bloombergは2018年2月末の段階で明らかになってきている情報をまとめています。
Apple Plans Giant High-End iPhone, Lower-Priced Model - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-02-26/apple-is-said-to-plan-giant-high-end-iphone-lower-priced-model
Bloombergは2018年後半に登場するiPhoneについて「3つのモデルのトリオになる」と報じています。その内訳は、「過去最大のサイズを持つモデル」と「iPhone Xと同じサイズのアップデート版」、そして「フラッグシップ機と同じ機能をいくつか搭載した廉価版」であるとみられ、このモデル構成でAppleは、いわゆる「ファブレット」へのニーズを持っている顧客層に働きかけることを狙っている模様です。
匿名を条件にBloombergに語ったという人物は、まだ計画が変更される可能性があることに触れつつ、すでに新型機の生産がテスト段階に入っていることを明らかにしています。
鳴り物入りで登場したiPhone Xでしたが、いざ販売が始まってみると売れ行きは期待されていたほどではなく、大方の予測である8020万台を下回る7730万台の販売にとどまっていました。その最大の原因とされるのが高価な本体価格です。日本でも10万円を大きく超える価格が設定されたiPhone Xに対しては「高すぎる」という声が世界中であがっています。2018年第1四半期の業績では、iPhoneの販売台数は前年比で減少しながらも、売上高はアップするという現象が見られています。2018年モデルでAppleは、より低価格帯モデルを求める層に訴求することを狙っているとみられ、その狙いがモデル構成に反映されているものと見られています。
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ベンチャーキャピタルファーム「Loup Ventures」の共同設立者で、Appleの動向を長年にわたって追いかけてきたGene Munster氏はiPhoneの大型化について、「大きなできごとです。画面サイズが明確に大きくなると、多くの人がこぞって機種乗換を行うようになるでしょう。これはiPhone 6の時にも見られたことで、画面の大型化によりその時と同じような成長が起こると見ています」と語っています。
Munster氏は大型iPhoneの登場により、過去の機種からの乗換が大量に発生する「スーパーサイクル」が起こると見ています。この動きは特にアジア地域で顕著に表れると予測するMunster氏は「アジア市場では単一の端末を使用する消費者が多く存在します。そして彼らは、大きな端末を欲しています」と分析しています。
大型iPhoneは6.5インチサイズのディスプレイを持つと見られており、Apple史上最も大きなサイズを持つiPhoneになります。ボディそのものの大きさはiPhone 8 Plusとほぼ同じになると見られ、iPhone Xと同様のベゼルレスデザインになることで画面の大型化が図られる模様。画面の大型化は、端末を業務でも使用するビジネスパーソンに受け入れられるほか、一般ユーザーの中にも「大きいほどうれしい」と考えるニーズが存在しています。コードネーム「D33」と呼ばれる大型iPhoneは1242×2688ピクセルの解像度を持つ6.5インチOLED(有機ELディスプレイ)を搭載すると見られます。
また、iPhone Xと同様に顔認証システムの「Face ID」を搭載し、端末ロック解除や支払いの決済など重要な認証を行うことが可能になる模様。またFace IDは、iPhone Xのアップデート版になるコードネーム「D32」の端末にも搭載されるだろうと関係者は明かしているとのこと。3モデルのうち上位2機種には新型プロセッサ「A12」が搭載され、iPhone Xと同じステンレススチール製のフレームが採用されることになりそう。
さらに関心を引きそうなのが、ハイエンドモデルとなる大型iPhone「D33」ではAppleで初となる「デュアルSIM」のサポートが実現されそうな点。AppleではデュアルSIMの搭載にどちらかといえば否定的で、SIM情報をチップに焼き付けるeSIMの搭載でデュアルSIM機能を採用することを狙っているとみられています。しかし、その実現には各国の通信キャリアとの連携が必要になるため、既に市場での実績がある物理的なデュアルSIM機能をサポートすることで、特に国家間の移動が多いヨーロッパやアジアの市場でのニーズに対応することを狙っている模様です。
一方、廉価版に位置付けされる低価格モデルは、iPhone 8をベースにしたモデルになるとみられますが、iPhone Xと同じベゼルレスデザインを導入し、Face IDも搭載されると予測されています。ただし、コストを削減するためにディスプレイはOLEDではなく従来通りの液晶タイプが採用されることになる模様です。また、本体フレームの素材はアルミニウムになり、上位モデルのステンレススチールのような輝きを持たない仕様になるとみられています。
・おまけ
iPhone Xでは「ゴールドモデル」が復活するとも見られています。発売当初は品質をクリアできずに投入が見送られたゴールドですが、どうやらその問題はクリアされた模様。その試作とみられるフレームのリーク画像がTwitterで公開されています。
iPhone X New color pic.twitter.com/evQYkqa0T5
— Mr·white (@laobaiTD) 2018年2月26日
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