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フツーのぐびぐび飲むプロテインの1/5の量でカラダづくり、知られざる開発秘話とメリットをスティック型プロテイン「アミノバイタル アミノプロテイン」開発陣に聞く


いつでもどこでも手軽に飲めるようスティックに包装された「アミノバイタル アミノプロテイン」を2012年に味の素株式会社が発売し、2015年9月には株式会社明治もアミノパワープロテインで市場に参入するなど、シェイカー必須の従来型プロテインとは一線を画する、新しい「スティック型プロテイン」の市場がにわかに拡大しつつあります。そんなスティック型プロテインがどのようなサプリメントなのか、牛乳に混ぜてシェイカーでぐびぐび飲む従来型のプロテインとは異なる、どんなメリットがあるのか、そしてデメリットは何かなどを、スティック型プロテインのパイオニアである味の素にじっくりたっぷり聞いてきました。

アミノプロテイン 新世代、筋肉宣言。 | 「アミノバイタル」 | 味の素
http://www.ajinomoto.co.jp/aminovital/protein/

~インタビュー目次~
◆そもそもプロテインとはどのようなものなのか?
◆スティック型プロテイン「アミノバイタル アミノプロテイン」開発の歴史
◆スティック型プロテインが向いている人について
◆スティック型プロテイン市場は拡大中
◆デメリットはあるのか?


味の素の本社に到着。


オフィスには味の素のサプリメント商品がずらりと展示されていました。


今回、インタビューに答えるのは、味の素株式会社アミノサイエンス事業本部スポーツニュートリション部の遠藤典数氏と……


味の素株式会社食品事業本部食品研究所の髙栁洋氏。


◆そもそもプロテインとはどのようなものなのか?


GIGAZINE(以下、「G」):

本日は、スティック型プロテインについて、また、そのパイオニアである「アミノバイタル アミノプロテイン」についていろいろお尋ねします。よろしくお願いします。

遠藤典数氏(以下、「遠藤」)、髙栁洋(以下、「髙栁」):
こちらこそよろしくお願いします。

G:
プロテインの話をされる方なのでムキムキのマッチョマンが来るのかもと思ってドキドキしていました。

遠藤:
ははは(笑)けれど彼(髙柳氏)、実はバリバリのスイマーでして……

G:
では、プロテインはお使いですか?

髙栁:
ええ。トレーニングの後にはいつも使っています。アスリートとしての実感を持ちながら商品を開発しています。

G:
実際に使ってみることは、開発に役立ちますか?

髙栁:
そうですね。例えば、スティック型プロテインは顆粒の製品なのですが、口溶けがよい方が飲みやすいとか、日々飲んでいると気づいてくることがありますね。毎日飲んでいると慣れてくるのですが、開発中のサンプルを飲んだ時に、前の製品の方が飲みやすいなと感じたりすることがありますしね。

G:
なるほど。ユーザー目線で、細かい部分まで見えてくると言うことですね。

髙栁:
はい。製品開発には使用者の具体的な使用場面を想像することが必要なのですが、そこをイメージしやすいというのは非常に大きいですね。


G:
開発者のみなさんは、体がムキムキなのですか?

遠藤:
いえいえ(笑)そういうわけではないですよ。

G:
ただ、プロテインを使われている方もいるのですよね。

髙栁:
ええ。結構いますね。

G:
トレーニングなどについて詳しくない人からすると、「プロテイン」というと、ボディビルダーが筋肉を鍛え上げるときに飲むものというイメージがあるのですが、そもそもプロテインとはどのようなものですか?

遠藤:
用途としては「カラダを鍛えたい」という目的で使われるものです。通常は3食の食事を摂って血や肉や骨を作り上げていくことが基本ですが、ハードなスポーツをしている方は、食事だけでは摂取できるタンパク質の量が不足しがちです。そこで、プロテインという素材を、食事を補う物、つまり「補食」としてとることで、アスリートにとって必要なタンパク量を確保できるようになります。3食の食事だけでは摂れないタンパク質を補うためにあるのが、プロテインです。


人間の体の20%はタンパク質。そして、その多くは筋肉に含まれている。


G:
食事だけでタンパク質を大量にとろうとするといけないのでしょうか?

遠藤:
肥満になってしまう可能性があります。例えば、肉を食べると、部位によってはタンパク質だけでなく脂肪や糖質などの栄養素を摂ることもあるので。また、調理をした状態で食べるので、さらに脂肪や糖質などの栄養素がプラスオンされてしまうこともあります。

G:
タンパク質はアミノ酸からできていますが、プロテインを飲まないと摂りにくいアミノ酸などがあるのですか?

遠藤:
まず、絶対量の問題があります。一般論として、タンパク量自体が不足しがちであるという問題があります。不足するものを補うためにプロテインはあります。

G:
タンパク質の種類が異なるということではない?

遠藤:
動物性タンパク質や植物性タンパク質などの違いはありますね。プロテインにも動物性のプロテインや「ソイプロテイン」という大豆から採られたプロテインがありますが、基本的には同じタンパク質ととらえて結構です。

◆スティック型プロテイン「アミノバイタル アミノプロテイン」開発の歴史


G:
プロテインの中でもスティック型というのはあまり見慣れないのですが、スティック型プロテインの歴史はどれくらいですか?

遠藤:
アミノ酸サプリメントを1995年に発売していて、その17年後の2012年に、アミノ酸サプリメントの応用の一つとしてプロテイン製品を開発しました。


G:
アミノ酸サプリメントとスティック型プロテインで、アミノ酸の成分の違いとはどのようなものですか?スティック型プロテインでは特別なアミノ酸が足されているということですか?

髙栁:
プラスしているというよりは、アミノ酸成分の比率の違いとホエイプロテインを組み合わせている点です。

遠藤:
組み合わせ、いわゆるレシピですね。

G:
スティック型プロテインを開発するに当たって、アスリートやボディビルダーなどをターゲットにして開発を進めたのですか?

遠藤:
たしかにボディビルダーやラグビー選手などのような筋肉質の方はプロテインユーザーだとよくイメージされるのですが、ムキムキのマッチョだけでなく、「細マッチョ」と呼ばれる体型の方もいらっしゃいます。太く大きく見せるための筋肉だけでなく、細くても機能性のある筋肉というのもあります。そういう意味ではスポーツする人、あらゆるスポーツに関わる人はすべてタンパク質が必要と言えると思います。

G:
皇居ランナーのような、スポーツをするごく普通の一般人も対象になってくるということですね。

遠藤:
そうですね。また、スポーツの強度の、強弱という問題だけでなく、「見せる筋肉」と「動かせる筋肉」という違いもあります。ボディビルダーはまさに見せる筋肉ですよね。ラグビーのフォワード選手のように当たり負けしない「防護服」の位置付けのような役割の筋肉もあります。それに加えて、例えばサッカー、バスケットボールや競泳などは動かす筋肉なのです。しなやかさ、素早さなど、動きが必要なスポーツをする人にもプロテインは重要になります。

G:
遅筋や速筋、スポーツの違いなどを考えなくても、プロテインはあらゆるトレーニングに対応できるのですか?

遠藤:
はい。一般的にプロテインのイメージって、「マッチョなボディビルダーの人のモノ」というものです。ボディビル=プロテインがぶ飲み、というような(笑)そうではないのですよ、ということをスティック型プロテインという商品を通して伝えたいです。「動かす筋肉をどうつけていくか」を考えるときに、トレーニングとセットでプロテインを摂ることで、自分の持つパフォーマンスを上げていくということにつなげてほしいのです。

G:
プロテインを商品として開発したときに、開発当初からスティック型を想定していたのですか?

髙栁:
最初は市場に普及しているタイプも検討してみたのですが、やはり味の素の独自性を考えたときに、アミノ酸の開発に強みがあります。アミノ酸を使って効率的なカラダづくりに貢献できる方法はないのかということにチャレンジしていったところ、アミノ酸をある配合で用いれば、これが実現できるということが確認できました。小容量化ができるということが分かったので、これを強みとして開発を進めていき、スティック型に行き着きました。

G:
従来の牛乳に溶かして飲むタイプのプロテインよりも少ない量で済むと言うことですか?

髙栁:
はい。トレーニング後に一般的なプロテインだと20g程度必要なのに対して、スティック型プロテインは約4gという少ない量で、同じようなカラダづくりができると分かりました。

G:
従来型なら約20g、スティック型なら約4gということですが、これは成人に必要な量ということですか?

髙栁:
一般の成人で体重60kgの人が1日に必要なタンパク質の量が60gで、トレーニング後に余分に必要なタンパク質を摂るために必要な量としては従来型のプロテインだと約20gということです。そもそもタンパク質を分解するとアミノ酸になります。そのアミノ酸は大きく2種類に分かれます。それは「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」です。「アミノバイタル アミノプロテイン」に含まれるアミノ酸は必須アミノ酸だけにしています


遠藤:
自分の体内で合成して作り出せるアミノ酸と、食事から摂らないと合成できない必須アミノ酸というのがあって、必須アミノ酸というのは体内では作り出せないので食事から摂らないといけないのです。プロテインをその必須アミノ酸だけに絞ってあげると、実はカラダづくりに貢献しやすくなるのです。

基本的には食べたタンパク質というのは体内でアミノ酸に分解されて吸収され、カラダづくりに役立てられる、いったん分解してまたくっつくみたいな流れがあります。そこに必須アミノ酸だけをとり入れてあげると、その後のカラダづくりが非常に効率的になるのです。

一般的な従来型のプロテインというのは必須アミノ酸と非必須アミノ酸の両方の成分が入っています。牛乳や大豆などのタンパク質を多く含む素材から作られているので、必須アミノ酸・非必須アミノ酸の区別がないのです。私たちは「アミノ酸の会社」ならではの長年の知見とノウハウを活かして、「アミノバイタル アミノプロテイン」では、体内で作り出すことのできない9種類の必須アミノ酸だけを選んで配合しています。まずは、必須アミノ酸だけにしたというのが一つの大きなポイントです。


さらに進んで、カラダづくりに役立つ特別な組み合わせというのを「発明」しています。組み合わせについては企業秘密なので言えませんが。「必須アミノ酸だけに絞る」+「より効率的な組み合わせを見つける」というこの2つのおかげで、5分の1という小容量でも従来のプロテインと同様にしっかりとしたカラダづくりに使えるようになりました。

G:
「アミノ酸の会社」という言葉が出ましたが、「アミノバイタル アミノプロテイン」というのは味の素の持つ技術、強みを活かした製品と言うことですか?

遠藤:
はい。アミノ酸研究の一環で生まれた商品です。

G:
スティック型プロテインの開発期間はどれくらいですか?

髙栁:
基礎研究から言うと10年くらいですね。アミノ酸配合からとなるとかなりの時間がかかっています。

G:
開発というのはどういう手順で進むのですか?

髙栁:
最初に成分の選定というものがあり、この成分がうまくいきそうだな、となり成分が決まると、どういう摂り方にするのかという「剤形」と呼ばれる製品の形態を決める作業に移ります。剤形ではマーケティングの調査などを反映して、さまざまなものをサンプルとして作り、そのサンプル品を評価して、その評価をさらに製品作りに反映して微調整していくというのがおおまかな手順ですね。

遠藤:
大きく研究と開発という2つに分かれていまして、髙栁が関わっているのは開発です。しかし、基礎研究には長い時間が必要です。どの組み合わせが効率的なのか、何gが一番効くのかなどを、いろいろな実験を積み重ねて確認していきます。


◆スティック型プロテイン「アミノバイタル アミノプロテイン」が向いている人について


G:
味の素はアスリート支援を積極的に進めています。「アミノバイタル アミノプロテイン」を実際に使っているアスリートの方は多いと思いますが、「アミノバイタル アミノプロテイン」の人気が一番高い競技は何ですか?

遠藤:
(髙栁氏を見て)やはり水泳かな?


G:
それには何か理由があるのでしょうか?飲みやすいからとか?

遠藤:
飲みやすいからというのはあるでしょうね。スティック型プロテインである「アミノバイタル アミノプロテイン」は、一般的なプロテイン製品と違ってシェイク(水や牛乳に溶かす作業)が要らないのです。一般的なプロテインだと、シェイカーに溶かしたプロテインを事前に用意しておいてトレーニングをしたときに飲むというスタイルなのです。彼(髙栁氏)はよく分かると思うのだけれど、散々、泳ぎ切った後に、シェイカーのプロテインは飲みにくいのですよね。それが、サプリメントと同じような形態で、水と一緒でもそのままでもサッと飲めるという飲みやすさというところは非常に評価されたのだと思います。

G:
「アミノバイタル アミノプロテイン」は水なしでもそのままでも飲めるのですか?

遠藤:
水は使わなくても大丈夫です。ボディビルのジムに行くと、シェイカーを置く台があって、みなさんシェイカーを置かれている。けれど、競泳やサッカーやバスケットボールなどではシェイカーを置く場所を確保しづらいという事情があるようです。そうなると、プロテインの「携帯しやすさ」や「飲みやすさ」というのは重要になってきますね。

G:
ところでスティック型プロテインが必要となるのはどのような人でしょうか?

遠藤:
まず、運動をよくしている人というのが前提にあります。プロテインという製品の性格上、継続的に摂ることが、しっかりしたカラダづくりに役立つということですから。ただ、今までの従来型プロテインではシェイカーが必須なので、例えば場所や時間の問題で摂りたくてもとれなかった人たちにとっての受け皿としての意味がスティック型プロテインにはあると思います。

学校の部活の人気は、昔からサッカーやバスケットボールが上位ですよね。けれどそういう競技の練習でプロテインを手軽にとるというのは難しい面があります。水泳などはプールサイドでびしょびしょになりながらではシェイカーは使いづらい。そういう従来型プロテインが使いにくかったシーンで使えるというメリットがスティック型プロテインにはありますね。いままで半ばプロテインの利用をあきらめていた人にも使ってもらいやすいと思います。


髙栁:
女性の場合、シェイカーを持っている姿を見られたくないという方もいらっしゃるかもしれませんし、従来型のプロテインではカロリー摂取を考えると積極的に飲みにくいということがあると思うのですが、スティック型プロテインならばコンパクトだしカロリーをそれほど気にしなくてよいので、使いやすいと思います。

G:
やはり、トレーニングにプロテインを使っている人には、使い勝手の良さは大きいのでしょうか?

髙栁:
そうですね。まず、シェイカーを持って行くのがかさばりやすいですよね。さらに洗うのもちょっと手間かも(笑)


G:
「アミノバイタル アミノプロテイン」には数種類のフレーバー(味)があるようですが、味にバリエーションが欲しいというユーザーの声は大きいのですか?

遠藤:
はい、そうです。調査によると、従来型のプロテインもいろんな種類のフレーバーがあって、好きなフレーバーが決まると固定化するようです。そういう意味でも、ユーザーが選びやすいようにバラエティを豊かにすれば、自分の好みのものを長く使っていただけると思います。


G:
一番人気のフレーバーは何ですか?

遠藤:
レモンです。

G:
意外な気がします。何か理由があるのでしょうか?

遠藤:
おそらくですが、レモンに「リフレッシュ」というイメージを持たれる人が多いからなのかもしれません。味で選ぶ、ということは多いでしょうね。

髙栁:
私が従来型のプロテインを使っていたときも、この製品が美味しいからという理由で選んでいましたね。もちろん、成分や価格という面でも比較するのですが、そういう選び方をしていましたね。

遠藤:
選ぶときもそうですが、何より続かないと結果が出にくいので、続けやすさというのは大事だと思います。

G:
小容量化ができるということで、従来型のプロテインにすることもできたと思うのですが、あえて個包装のスティック型にした意味はありますか?

髙栁:
やはり持ち運びが楽だということを実現できるスタイルにしたかったからです。携帯できるタイプのプロテインはいくつかあって、バータイプ、ドリンクタイプ、ゼリータイプなどがあるのですが、それらに比べると、スティック型プロテインは小容量でポケットに入る大きさで、走りながらでも携帯できるというメリットがあるので、そういう部分を押し出したかったのです。

(ここで、遠藤さんのフルマラソン自己ベストが2時間36分台と聞く)

G:
2時間36分台ですか!?トップレベルのアスリートではないですか。

遠藤:
いえいえ。彼(髙栁氏)も実業団の全国大会に出場していますよ。

G:
味の素さんはトップアスリートだらけですか?

遠藤:
いいえ、たまたまですよ。中にはメタボの人もいますよ(笑)ムキムキの筋肉の人よりも細マッチョというかそいういう人の方が、プロテインのニーズというのは幅広いのも事実なんですよ。


◆スティック型プロテイン市場は拡大中


G:
改めてお聞きしますが、味の素が開発したスティック型プロテインの特長はなんでしょうか。

遠藤:
変な話、今現在普及している一般的なプロテインを粉状にしてスティック型にすれば「スティック型プロテイン」と呼べるかもしれませんよね。幼児用の粉ミルクのような。ただ、我々の場合はプロテインを単にスティック状にするだけでなく、従来製品が約20g必要だったのを、約4gにして少量化した上で製品化したことに大きな意味があると思っています。単に、スティックにするというだけでは物足りないのです。

G:
なるほど。単にスティック型にしたものとは、製品のコンセプトが違うと言うことですね。スティック型プロテインというのは味の素の独壇場ですか?

遠藤:
2015年9月に明治さんがスティック型プロテインを発売しています。

G:
スティック型プロテイン市場は大きくなってきているのでしょうか?

遠藤:
「アミノバイタル アミノプロテイン」に関して言えば、毎年150%増くらいで成長しています。

G:
ライバルが出てきたことで、どうなると考えていますか?

遠藤:
そうですね。スティック型プロテインを使う人たちにとって、商品を選べるようになるということで、裾野が広がっていくという良い傾向だと思います。

G:
よきライバルとして歓迎ということですか?

遠藤:
基本的には歓迎ですね。


G:
「シェイクしてたくさん飲むのがプロテイン」という一般的な概念を壊して、小容量で飲みやすいスティック型プロテインという市場を味の素が開拓したことで、今後、他社も追いかけてくるのでしょうか?

遠藤:
そうですね。だんだん存在感が高まってきていると思います。見逃せなくなってきているのではないでしょうか。

G:
今後、プロテインは小容量のスティック型が当たり前になる可能性はあるのでしょうか?

遠藤:
十分あり得ると思います。

◆デメリットはあるのか?


G:
話を聞く限り、スティック型プロテインにはメリットばかりですが、デメリットはないのですか?ぐびぐび飲むタイプとの比較で。

髙栁:
例えばですが、あのぐびぐび飲むタイプのプロテインをご飯代わりにする人も中にはいるのです。タンパク質だけを摂りたいと考えて。スティック型プロテインをご飯代わりにしようとした場合は、お腹が満たされないという面はあるでしょうね。

G:
なるほど。食事がとりにくいから、だったら食事にしちゃえということもあるのですね。

髙栁:
プロテインダイエットというダイエット法があります。プロテインを食事代わりに摂ることでシェイプアップするという方法もあるようです。そういう用途としては、小容量のスティック型プロテインは使えないのでデメリットかもしれません。しかし、サプリメントという立ち位置で言うと、良いところずくめかな……と思います。


遠藤:
反対に、従来型のプロテインの「お腹にたまりやすい」という点はマイナス面でもあると考えられています。練習してプロテインをシェイカーで飲んで、帰宅した後に食欲がなくて食事をとるのがつらくなるということがあるのです。トレーニングで疲れていますしね。けれど、これでは本末転倒なのです。先ほど話したとおり、プロテインは栄養素を補うためのもので、あくまで食事がメインなので。

G:
従来型プロテインと比較して、価格面ではいかがですか?「アミノバイタル アミノプロテイン」は高くないのですか?

遠藤:
若干、割高ですね。個別の包装になっているということもコストアップ要素ではあります。

G:
どれくらい?

遠藤:
おそらく2割から3割くらいだと思います。

G:
従来型プロテインは牛乳と一緒に飲まれることが多いですよね。比較は牛乳の価格も込みですか?

遠藤:
良い質問ですね~(笑)牛乳の価格は含んでいないです。

G:
ということは、牛乳代を含めると、価格が逆転することもあるということですか?

遠藤:
確実に価格差は縮まりますね。価格についてきちんと計算できる人は、商品の価格差についてはなんとも思わないですね。ただ、パッケージ単価などから割高感を受けることはあると思います。

G:
もしかして、あえて割高にしているということがありませんか?

遠藤:
決して暴利をむさぼってるというわけではなくて……(笑)


G:
もちろんです!従来型とまったく同じ価格にするとスティック型ならでは良さが伝わりにくいので、あえて少し割高にすることで、従来型製品とは異なるということを伝えるための戦略なのかなと思ったのですが。

遠藤:
単純なタンパク質原料の組み合わせではなくて、アミノ酸の配合なので、コストがかかるということですね。

G:
なるほど。そうするとデメリットは、いわゆる「精神論」なのかもしれませんね。初めて見る商品に対する抵抗感だったり、「苦しんでいることが正義」というようなメンタル面での障壁というか固定観念というか。

遠藤:
味噌汁を考えてもらうと良いかもしれません。手前味噌ですが「ほんだし」がなかったころは、必ず鰹節を削って出汁をとるのが当たり前でした。粉末タイプが登場したとき、最初は抵抗があったはずですよね。今までの鰹節を削っていた作業に趣を感じたりということもあって。


G:
趣という意味では、苦しいトレーニングをする人は、シェイカーを振ることに趣を感じたりするのかもしれませんね(笑)ただ、やはり、利便性を考えれば、スティック型を試してみると手放せないことになるのかも。

遠藤:
このような話をトータルでお聞きいただけると、「あ、いいものだね」と思っていただけると思います。

G:
たしかに。

遠藤:
ただ、これまで従来型のプロテインで体を大きくしたり、記録を出してきた人にとっては、「従来型のシェイカータイプのプロテインでなければ」という先入観のようなものがありますね。この先入観と戦うのはなかなか難しいですね。


G:
なるほど。では、初めてプロテインを試すという人の方が、きっと精神的な障壁というのは少ないですね。

遠藤:
そうかもしれませんね。

G:
スティック型プロテインの方が、明らかにスマートですよね。手軽ですし。

遠藤:
(嬉しそうに)そうなんですよ。けれど、そのスマートさがあだになっている面もあるのです。「腰に手を当ててシェイカーでグビッと飲むのがアスリートだ!」というようなアスリートには、スマートすぎるのがとっつきにくさになっているのかもしれません。そういう人の持つイメージを変えていくというのは非常にたいへんですね。

G:
遠藤さんはマラソンをされるということですが、プロテインは飲まれますか?

遠藤:
ハードにトレーニングした場合は確実に飲みますね。


G:
長距離ランナーの人でも筋トレは必要なものなのですか?

遠藤:
長距離ランナーも長時間、体を支えなければいけないので、腹筋、背筋などのいわゆる「体幹」のトレーニングが必要です。

G:
2時間36分台という記録をお持ちと先ほど聞きましたが、いつごろ出された記録です

遠藤:
今年です(ニコッ)


G:
!!!まだ、記録を更新されているということですか。

遠藤:
「アミノバイタル アミノプロテイン」さまさまです(笑)

G:
本日は、お忙しい中ありがとうございました。

「アミノバイタル(R)アミノプロテイン」 | 「アミノバイタル」 | 味の素
http://www.ajinomoto.co.jp/aminovital/protein/

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in 取材,   インタビュー,   ,   広告, Posted by darkhorse_log

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