壁を登るボルダリングをインタラクティブゲームに変える新しい遊び方が登場
壁からつきだした岩に手と足をかけ、次々に課題をクリアしてゆく「ボルダリング」が人気を集めて各地にスタジオがオープンしていますが、そんなボルダリングに「インタラクティブさ」をプラスしてさらなる楽しみ方を可能にするシステムが開発されています。
Randori: Turning a climbing wall into a video game
http://joinrandori.com/blog
アメリカ・マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を構えるコーディングワークショップの「Randori」が開発したインタラクティブなゲームは、ボルダリングにタイムアタックの要素をプラスするというもの。プロジェクターを使って壁に数字が書かれたチェックポイントを表示し、順番に全てのポイントをタッチする時間を競うゲームです。
計測はコンピューターにつながれたセンサーが自動で行うため、正確なタイムをはじき出すことが可能。さらにチェックポイントの数や位置は自由に決めることができるので、プレイヤーのレベルにあわせたり、ゲームの内容に応じて難易度を自由に変更することができるというものです。
タイムはそのまま壁に表示することができるため、結果をみんなで見比べてワイワイやることが可能。
実際にゲームをしている様子を動画で見ることもできます。
BKBS Community Night: Andrew's 3.0 second Randori run - YouTube
現在の最速タイムは3.2秒という記録。これを抜くべくプレイヤーがスタート位置について、よーい……
ドン!で1から5の数字が書かれたポイントをタッチして行きます。
左の2つを左手でクリアし、岩を持ち替えて右手で3,4とタッチして……
今度は右手で別の岩をホールドして、左手で最後の5つ目をタッチ!
見事、3秒フラットというタイムで記録を更新しました。
Randoriは、このシステムをロッククライミングスタジオのBrooklyn Boulders Somervilleに持ち込んでテストしたところ、非常に好評を得てイベントに使えないか依頼を受けているとのこと。さらに、ほかのスタジオからも問い合わせが舞い込んでいるようで、希望者はサイトから問い合わせて欲しいとのこと。Randoriはコーディング(プログラミング)を学ぶワークショップですが、簡単なコードとシステムでも楽しい遊び方を構築できる良い例となっているようです。
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