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ウェブ全体の高速化を実現させるMozillaの「mozjpeg」にFacebookが資金を提供

By Francesco Lodolo

ネット上で広く使われているJPEG画像の圧縮率をさらに高くし、ネット全体のトラフィックの負荷を軽減しようというプロジェクトである「mozjpeg」では、新たなバージョンとなるエンコーダー「mozjpeg 2.0」を発表し、ソースコードをGitHubで公開しました。また、このプロジェクトを進めるMozillaに対してFacebookが6万ドル(約600万円)の支援を行い、同サービスでの運用の検討を進めていることも明らかにされています。

Mozilla Advances JPEG Encoding with mozjpeg 2.0 | Mozilla Research
https://blog.mozilla.org/research/2014/07/15/mozilla-advances-jpeg-encoding-with-mozjpeg-2-0/

Mozillaが開発を進める新しいJPEGエンコーダ「mozjpeg」は、ネットのトラフィックの大半を占めると言われる画像データのサイズを圧縮してウェブ全体の高速化を実現させるために開発が進められているもので、2014年3月に発表された最初のバージョンに続いてわずか4か月後となるタイミングで「mozjpeg 2.0」がリリースされました。

ブログでの発表によると、mozjpeg 2.0の主な特徴は画像圧縮技術に格子量子化(Trellis quantization)が用いられていること。この改善により、プログレッシブJPEGとベースラインJPEGの両方において平均で5%のサイズ削減を実現しています。一方、前バージョンとなる「mozjpeg」ではプログレッシブJPEGにのみ対応となっていました。

このmozjpeg 2.0に対し、SNSサービス最大手のFacebookは支援を表明。同サービス上で用いられる画像圧縮技術にmozjpeg 2.0を導入してテストを行うほか、6万ドル(約600万円)の資金提供を行っています。FacebookのソフトエンジニアリングマネージャーのStacy Kerkela氏は「mozjpeg 2.0がもたらす画像最適化およびそれによるユーザーエクスペリエンス向上に対する効果を期待しています」と期待のコメントを寄せています。


mozjpeg 2.0のソースコードはGitHubで公開されているため、誰でも自由にダウンロードして利用することが可能です。

Release mozjpeg v2.0 · mozilla/mozjpeg · GitHub
https://github.com/mozilla/mozjpeg/releases/tag/v2.0


また、MozillaではGoogleグループでディスカッショングループを作成しており、利用者からの意見を広く募っています。

Studying Lossy Image Compression Efficiency, July 2014 - Google グループ
https://groups.google.com/forum/#!topic/mozilla.dev.platform/ojUnRwWoC-U

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