AppleがiPhoneにリキッドメタルとサファイアガラスを組み込む特許を取得
By shelley brunt
ヘッドホンメーカー「Beats」を約3000億円で買収し、音楽サービスを強化していくと発表しているAppleですが、2014年5月27日(現地時間)、AppleがiPhoneのリキッドメタル製のベゼルにサファイアガラスを溶接するための特許を取得し、さらにリキッドメタルの独占使用権を購入したことが報じられています。
Apple granted patent for embedding sapphire displays in LiquidMetal iPhone chassis
http://appleinsider.com/articles/14/05/27/apple-granted-patent-for-embedding-sapphire-displays-in-liquidmetal-iphone-chassis
2014年5月27日(現地時間)米国特許商標庁は、リキッドメタルでできたiPhoneのベゼルにサファイアガラス製のディスプレイを溶接するプロセスに関する特許をAppleに対して付与。さらに、Appleがリキッドメタルの家電への使用に関する独占使用権も購入したことで注目を集めています。
「リキッドメタル」とは、カリフォルニア工科大学の「Liquidmetal Technologies」チームが開発・販売したアモルファス(非晶質)合金の1種。高い伸張強度と優れた耐食性、非常に強い反発性を持つプラスチックに似た合金で、ゴルフクラブ・時計・携帯ケースや、iPhoneの「SIM取り出しツール」にも使われています。
By yum9me
「サファイアガラス」は、文字通り宝石のサファイアでできたガラス。ダイアモンドに次いで硬度が高く、サファイアガラスが使われている腕時計などは、多少こすったくらいでは傷がつくことはなく、ゴリラガラスよりも優れた素材です。2013年11月にAppleはアメリカ・アリゾナ州にサファイアガラスの製造工場を建設したことが報じられており、iPhone 5の背面カメラレンズとiPhone 5sのホームボタンにサファイアガラスが使用されています。
By CWNEWSER BREAKING
Appleが取得した特許には、プラスチックに使われる製造技術「金属射出成形法(MIM)」によって液状のリキッドメタルをサファイアガラスのすき間に流し込んで溶接するプロセスが記載されており、丈夫な2種類の素材を使ったiPhoneが製造が可能になります。
新型iPhone(iPhone 6)にこれらの技術が使用されるかは不明ですが、サファイアガラス工場に次いでリキッドメタルの独占使用権とサファイアガラスに関する製造特許を取得したことから、Appleは音楽だけでなくハードウェアの強化にも本格的に取り組んでいることがわかります。
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