ハードウェア

1億1200万画素で日中の太陽や星の撮影も可能にする巨大CCD


直径8インチ(約20センチ)長さは12インチ(約30センチ)、構えるどころかかつぐしかない巨大さを誇るCCDユニットがSpectral Instruments社のエンジニアによって作られたようです。光のあふれる日中の太陽や星まで撮影可能というハイスペックな巨大CCDユニットは以下から。

Cooled CCD camera OEM cryo-cooled low light scientific imaging
http://www.specinst.com/In_Development.html

これが1億1200万画素を可能にした巨大CCDユニットです。ユニットの直径は12インチ(約30センチ)、長さは8インチ(約20センチ)です。


Spectral Instruments社の1300シリーズと名付けられたこのユニットは95ミリ×95ミリのCCDイメージセンサーを搭載しています。


CCDユニットは-100度で冷却することによって暗電流を除去しています。これによって熱に起因するノイズを少なくすることが可能というわけです。なので、以下のラックには充電器とcryo-tigerの冷却装置が搭載されています。


Spectral Instruments社のエンジニアであるZekeさんがCCDユニットの魅力を淡々と語るムービーは以下から。

Spectral Instruments 1110s.mp4 - YouTube


この巨大CCDユニットは宇宙の撮影など、主に科学の領域で使われることが予定されています。


CCDユニットが撮影するのはモノクロ画像であり、記録メディアに書き込まれる際にカラー画像に変換されるのですが、この巨大CCDセンサーは非常にシャープなモノクロ画像の撮影を可能にします。


後ろから見た様子はこんな感じ。


通常のCCDイメージセンサーと比較するとその巨大さがよく分かります。


なお、このユニットは作るのにものすごくお金がかかるので、Spectral Instruments社は十分にもとが取れると確信できるまで製造を先延ばしにする方針だそうです。ということで、1300シリーズが欲しいという人はYouTubeのコメント欄やフェイスブック、ツイッターなどでつぶやきまり、カメラの需要をアピールしましょう。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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