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世界の人口、2011年10月にも70億人を突破へ


世界の人口は現在爆発的な勢いで増加しており、1999年に60億人を数えましたが、なんと来月には70億人の大台へと到達するそうです。

World Population To Reach 7 Billion Next Month | Singularity Hub

国連の推計によると、世界人口は1999年時点で60億人、2011年7月1日の時点で68億9000万人だったそうですが、国連経済社会局人口部のHania Zlotnikさんによると、10月31日には70億人に到達するとみられているそうです。ただし、この日付についてはあくまで話半分レベルだとのこと。


世界人口は1800年ごろは10億人で、20世紀に入ってようやく20億人にまで増えました(1930年のこと)。しかし、1974年に40億人になるまではわずか44年、60億人になったのは1999年でさらに短い25年しかかかっていないことになります。

ハーバード大学のDavid Bloom博士がScience誌で公表した「7 Billion and Counting」というタイトルの調査結果によると、死亡率の低下と出生抑制の遅れにより人口隆起の流れはまだ続くとのこと。1950年には世界人口の68%が開発途上国のものでしたが、2050年にはこの割合は86%まで延びる見込みで、2050年の世界人口は23億人増加していると考えられますが、そのうち97%が途上国でのものとなるようです。

現在、人口が最も多い国は中国で13億5000万人となっていますが、2050年には13億人まで減少。一方で、現在12億4000万人で第2位となっているインドは16億9000万人まで増加、現在第3位のアメリカ(3億1100万人)も4億2300万人に増える見込みで、第4位につけているナイジェリアでも1億6600万人の人口が2050年には4億200万人にまで爆増するとみられています。トップ10に名前の入っている日本とロシアは2050年にはランキングから名前が消えていると考えられています。

出生率は世界的には5から2.5へと低下していますが、地域格差が存在。「何人の子どもが理想ですか?」という質問に対して、オーストリアでは1.6、イギリスでは2.4という回答が得られたのに対して、ウガンダでは5.3、ニジェールでは9.1という回答が得られています。

人口増加が進むと、食べ物や水の分配を巡る問題を解決する必要が出てきます。また、住宅やエネルギー供給についての問題もあります。人口を増やさないためには出生率を下げなければいけませんが、途上国での避妊などによる出生率減少政策はなかなか効果が出ておらず、一方で先進国では出生率低下によって高齢化が加速していっています。

Bloom博士は「これらの難しい問題について見ないふりをしておくのは簡単だが、取り組まなければならない困難な課題は山積みだ」と述べています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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