総額1億4000万円、家を埋め尽くすアンティーク・ドール・コレクション
19世紀の末からヨーロッパの貴族階級で流行し、フランスやドイツを中心として、日本でも生産されるようになったビスク・ドールと呼ばれる人形は、現在ではアンティーク・ドールとも呼ばれ、希少価値のあるものは100万円単位で取引されることが知られています。そんなアンティーク・ドールの収集を趣味とする人は多いものの、中でもKathy Libratyさんのコレクションは、なんと総額で1億4000万円を越えるものとなるそうです。
Well, hello dollies! Astonishing collection worth a whopping £1.23m fills house | Mail Online
コレクションに囲まれるKathyさん(写真中央上部左)と娘のElisaさん(写真中央上部右)。これでもほんの一部だそうです。
Kathyさんが25年の歳月を費やしたコレクションは1000体を越え、古いものでは170年以上前に作られたドールも含まれるとのこと。1880年代のドールには、麻薬の密輸の隠れみのとして使われたという歴史を持つものもあるそうです。
Kathyさんのお気に入りのドールのひとつ、19世紀後半に中国で作られたドール。
1900年ころにドイツで作られたアンティーク・ドール。
ドイツの工房「ケストナー」で1895年から1910年の間に作られたビスクドールは特に高価で、それぞれ1体で600~750ユーロ(約6万9000円~8万6000円)程度の価値があるとのこと。
人形を収集するうちに、あまりに数が増えてしまったため、新たに購入した邸宅。Kathyさんはオークションなどで個人の所有するドールを購入しては、それを修繕し、衣服やウィッグなどが本来のものと異なる場合は古いカタログと照らし合わせて正しい組み合わせに整えて保存しているそうです。希望するコレクターがあればコレクションの一部を販売しているとのことで、多くの熱心なコレクターがこの家を訪問しているそうです。
家を埋め尽くすほどの数とは言え、ドールで1億4000万円の価値というのは驚くべきコレクションです。150年後には、アニメフィギュアがアンティークとして高値で取引されるようなことになったりするのでしょうか。
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