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紙なら持ち歩けないほど大量のメモを手軽に携帯できるように進化したデジタルペン「airpenMINI+U」


どこでも手軽に利用することができ、書き留めたデータを簡単に管理することができるぺんてるのデジタルペン「airpenMINI」。ペンと読み取りユニット自体はポケットに入るくらいの大きさで携帯に非常に便利なのですが、パソコンに専用ソフトをインストールしないと内容確認やデータ管理を行うことができないため、外出先で使用するにはちょっと不便。

そこで今回発売されたのが「airpenMINI+U」。airpenMINI+Uは専用ソフトウェアや大量の手書きデータをわずか15gのUSBメモリで持ち運ぶことができ、インストール不要で内容確認やデータ管理ができるというもので、真の意味で携帯に優れたデジタルペンと言えるようなものになっているとのこと。

というわけで、ちょっとした工夫でairpenMINIがどれだけ進化したのか試してみました。

詳細は以下より。
airpenMINI-デジタルペン|airpen(エアペン)

これが今回リニューアルされたデジタルペン「airpenMINI+U」


箱にUSBメモリがプリントされているところから、「airpenMINI+U」の「U」はUSBメモリであることが分かります。


通常の「airpenMINI」の箱と「airpenMINI+U」の箱を並べてみた。


箱の背面。


USBメモリに専用ソフトが入っており、外出先のパソコンでも利用できることが「airpenMINI+U」の大きな特徴。


これが新たに同梱されたUSBメモリ。このUSBメモリにはデジタルペンで書いたものを取り込んだり、取り込んだデータ管理を行う「airpenNOTE for MINI」や、デジタルペンで書いたことをリアルタイムで画面に表示することができる「airpenパネル for MINI」が入っており、同梱されているCD-ROMから専用ソフトをインストールしなくても利用できるようになっています。


大きさは10円玉2個ちょっと程度。


容量は2GB、重さは15g。


実際に使用するときはこんな感じ。


取扱説明書類などを除いた内容物を比べてみた。USBメモリ以外はすべて同じみたい。


早速専用USBメモリを接続してみました。


接続すると自動再生の画面が表示。「airpenNOTEの起動」を選択して「OK」をクリック。


本当にインストール無しで起動できました。これなら普段自分が使用しているパソコンでなくても読み込みユニットから取り込んだ内容を確認することができます。


なお、専用USBメモリ内の「airpenNOTE.exe」を実行しても起動することができます。


USBメモリ以外は同じようなので、以前使用した読み取りユニット内のデータを取り込めるのか試してみました。


読み取りユニットを接続した状態で「ファイル」から「アップロード」を選択。


データの取り込みに成功。


取り込んだデータはUSB内の「airpen+U」フォルダの中にある「data」フォルダ内に保存されています。ここから必要なデータをコピーして人にあげることもできます。


他人に内容を見られないようパスワードをかけることも可能。「設定」から「Password」をクリック。


そうするとパスワード入力画面が表示されるので、任意のパスワードを入力して「OK」をクリック。


そうするとソフト起動時にパスワード要求するようになります。


それでは、ほかのパソコンに専用USBメモリを接続してソフトの起動やデータの読み込みができるのか試してみることに。


USBメモリを別のパソコンに接続。


無事に起動。


取り込んだデータも問題無く見ることできます。これならどこへ行っても内容を確認することができそう。


そのほかairpenMINIやairpenNOTEの基本内容は以下の記事を参考にしてください。

書いた内容をすぐにデジタル化して検索できるデジタルペン「airpenMINI」の性能を極限まで引き出してみた - GIGAZINE

ここで、airpenMINIの時からに何点か気になることがあったので、ぺんてるの開発者に質問してみました。

GIGAZINE(以下G):
今回airpenMINIのリニューアル版と言うことで専用メモリが付属したものを発売したわけですが、リニューアルするきっかけとは何だったのでしょうか。

ぺんてる(以下P):
社内でも専用ソフトをインストールしないと内容が見れないのはどうかという疑問があったのです。やはり文房具として利用するのであれば、どこでも利用できなければ意味が無いので、どのパソコンでも利用できるようにしようとなり、今回のairpenMINI+Uにつながりました。

G:
専用メモリ以外で隠れた変更点があれば教えてください。

P:
今回は専用メモリ以外の変更点はありませんが、専用ソフトやデータを携帯できることで使い勝手はかなりよくなっているはずです。

G:
専用USBのソフトウェアとCD-ROMでパソコン本体にインストールしたソフトウェアは、それぞれ独立しているように感じるのですが、お互いに同期しあうといった機能はないのでしょうか。

P:
現状では同期機能はありません。文章データをコピー&ペーストで移動させることはできるのですが、それ以外は個別に利用してもらうことになります。

G:
省略文字の認識力はどれぐらい高いのでしょうか(例えば「木キ」と書いて「機」と認識してくれるなど)。認識するのであれば、その読み取らせ方に何か苦労したこと、工夫したところはあるのか教えてください。認識しないのであれば、今後の対応予定はあるのか教えてください。

P:
現状では省略文字に対応している機種はありませんが、文具メーカーとして省略文字に対して非常に関心を持っており、今後省略文字も認識できるものを作りたいという希望はあります。しかし、人によって使用する省略文字が異なるので、どのような省略文字に対応させるのか今でも課題になっています。

G:
どういった人たちをメイン・ターゲットにしているのか、またその理由も教えてください。

P:
主にビジネスマンの方々をターゲットとしています。やはり、ビジネスで即座にメモを取ったりすることが多いですからね。

G:
ビジネスマン以外の人にアピールできる点はありますか。

P:
料理教室や生け花教室といった習い事に便利という話をお客様から頂いたことがあります。生け花や料理の場合は文字だけでなく絵で説明することが多いようなので、Wordのようなテキスト重視のものでは対応できないこともあるようです。ホワイトボードをカメラで撮影できれば簡単なのですが、前で一生懸命説明している最中にパシャパシャ撮影するのも気が引けますしね。

G:
読み取りユニット部にメモリを内蔵して、読み取りユニットとしてだけでなく専用メモリの役割も果たすといったことも考えられたと思うのですが、今後さらに携帯化を押し進めるといった計画はあるのでしょうか。

P:
以前から社内にも持ち上がっている課題ですね。いずれはメモリ一体化の読み取りユニットを作りたいとは考えていますが、現在は話が持ち上がっているだけで実際に開発まではいっていない状態です。

G:
開発秘話などがあれば教えてください。

P:
airpenだけに限ったことではないのですが、ペンのフタが「カチッ」としまる感触にこだわりを持っています。ほかのメーカーのデジタルペンは「フニャ」としていたり「ググッ」となるだけで、「カチッ」としっかり閉まっている感じが伝わりにくいんです。ちゃんと「カチッ」となって固定される感じが非常によく、「ちゃんと閉まった」と実感できるようにこだわりを持って作りました。

G:
ありがとうございました。

ぺんてるの開発者が言っていたように、専用USBメモリがついただけでかなり携帯性が増して外出先でも使い勝手がよくなっている印象を受ける「airpenMINI+U」。既にairpenMINIを持っている人向けに専用USBメモリ単体の販売も行っているので、これからデジタルペンを買おうと思っている人だけでなく、既存のユーザーもairpenMINI+Uに乗り換えてもいいかもしれません。

ちなみに、airpenNOTE for MINIで利用していたデータや設定を引き継ぐ方法がありました。作業をする前は必ずUSBメモリ内のデータをすべて別のところにバックアップしてください

「Cドライブ」→「Program Files」→「Pentel」→「airpenNOTE for MINI」内のデータをすべてコピー。


専用USBメモリの「airpen+U」フォルダ内に上書き。


そうするとこれまで使用していた設定で利用できるようになりました。airpenMINIを利用していた人も安心。


最後に専用USBメモリ内のすべてのデータを別のUSBメモリにコピーして使用できるか試してみました。


「Invalid Install」と表示されソフトが起動できません。パソコン本体にコピーしても結果は同じ。やはり専用USBじゃないと使えないようです、ちゃんと買いましょう。


airpenMINI-デジタルペン|airpen(エアペン)

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in レビュー,   ソフトウェア,   ハードウェア,   広告, Posted by darkhorse_log

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