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フォールド航行を再現したバルキリーやメガトン級の超合金魂などバンダイの大人向けトイ開発経緯に迫る


「聖闘士星矢」から「仮面ライダー」、「マクロスF」に至るまで、古今のヒーロー作品を、子どもはもちろん大人も楽しめるクオリティで提供する「魂ウェブ商店」。

バンダイが一般の店には流通しないレアな機体や限定カラーの玩具などを商品化し、ネットで受注生産予約するというコレクターには気になるサイトなのですが、そこで販売予定の限定版玩具やイチオシのアイテムを実際に触らせてもらい、どのように開発されていったかなどを聞かせてもらいました。

特殊加工が施されたマクロスのバルキリーや、史上最大レベルの超合金魂「ダイゼンガー&アウセンザイター」の写真、それらの企画や開発の知られざる裏話など、詳細は以下から。
魂ウェブ商店|こどもから大人まで楽しめるバンダイ公式ショッピングサイト
http://p-bandai.jp/tamashiiwebshouten/


こんな限定トイが買える魂ウェブ商店。これらのアイテムはどのようにして作られていったのでしょうか。実際にバンダイ本社に行って話を聞くことに。


ここがバンダイの会議室。様々なアイテムが机の上に並べられていきます。


まず紹介されたのがDX超合金 VF-25F メサイアバルキリー(フォールドクリアVer.)、1万5000円。


2008年4月から放送していたアニメ「マクロスF」で主人公のアルトが搭乗していました。


写真で見ると、ただの透明素材にしたバルキリーですが……。


実際は光の当たり方によって色が変わるように作られています。


こんな感じでバルキリーが七色に輝きます
YouTube - VF-25F メサイアバルキリー(フォールドクリアVer.) ファイターモード



GIGAZINE:
ネットにあった写真だとただの透明カラーだと思っていたんですが、実物はちょっと違いますね。

バンダイ
フォールドクリアバージョンは、ただのクリア素材ではなく、特殊コーティングされた表面が光の反射によってさまざまな色に変化するようになっていて、劇中でのフォールド航行のイメージを表しています。「マクロスF」の河森正治総監督の完全監修で、「ただのクリアーにはしたくない」ということで複数のカラー案やサンプルを用意した中から、この仕様に決めていきました。

後ろから見たところ。


裏側はこんな感じ。


コクピットにはちゃんとアルトが乗っています。


GIGAZINE:
バルキリーといえば変形機構だと思いますが、これもちゃんと変形できるんですか。

バンダイ:
当然のごとく劇中と同じくガウォーク形態を含めた3種類すべての形態への変形が可能になっています。可動に関しては気を使いました。可動パーツを増やすとコストが上がるのでいたずらにパーツを増やすことができないんですよ。

ガウォークモードに変形。


バルキリーの特徴とも言える半分戦闘機・半分ロボットの状態。


さらにバトロイドモードに変形。
YouTube - VF-25F メサイアバルキリー(フォールドクリアVer.) バトロイド変形



2足歩行でいわゆるロボット形態のバトロイドモード。


バトロイドモードの後ろ姿。


実物はかなりキラキラした姿をしています。


GIGAZINE:
この変形機構の再現はすごいですね。

触らせてもらった時点では外箱は未完成。商品の箱は一色刷ですが、この表面もラメ入りPPコート仕様になるそうです。


次に登場したのはS.H.フィギュアーツ キンタロスイマジン、3150円。


GIGAZINE:
昨年放送が終わった「仮面ライダー電王」のキャラですね。これも新発売なんですか。

バンダイ:
テレビ番組が終わってしまっても、大人をターゲットにしていると「懐かしい」ということで放送終了後の番組のキャラクターでもOKなんです。S.H.フィギュアーツはアクションフィギュアのスタンダードを再構築するシリーズとなっており、「装着変身」というアーマーを着せるトイについては10年ぐらい前から出していますが、素体にアーマーを着せるという仕様上、変身前後のフォルムのバランスでギャップが出ていました。そこで、アーマー着脱というのを白紙に戻して、スタンダードにアクションフィギュアを再構築すればいいということになったんです。

「S.H.」というのは装着・変身の略でもあり、スタイルフィギュアのアクション性を目指しています。同じシリーズだと「覚悟のススメ」の「強化外骨格 零」などがかなり売れていますね。勢いがある。電王関係で言うと、すでにモモタロスとウラタロスが商品化されていて、残りのキンタロスとリュウタロスにも期待の声があったので、まずはキンタロスから出すことになりました。

アックスを持つキンタロス。


肩アーマーのパーツは着脱可能。


足を開いて踏ん張るようなポーズが取れます。


後ろ側。


バンダイ:
通常だと股関節は横棒が出ているだけなのですが、股間にヒンジが入っているので、一度ずらすことによって、あぐらをかくとかシコをふんだりとか、クオリティの高いポーズ再現ができます。キャラクターがキャラクターなので、とぼけたポーズやかっこいいポーズもできる。

キンタロスの股関節はこんな感じで動きます。
YouTube - S.H.フィギュアーツ キンタロスイマジン 股関節動作



キンタロスにあぐらをかかせてみました。ちゃんとポージング可能。
YouTube - S.H.フィギュアーツ キンタロスイマジン あぐらをかかせる



あぐらをかくキンタロス。


張り手ポーズ。


首を鳴らすポーズもできます。


手首パーツは付け替え可能。


GIGAZINE:
キンタロスの胸に書いている番号は何ですか。

バンダイ:
工場での試作品の管理ナンバーです。今回お見せしているのは彩色サンプルなので他にも色ムラがありますし、関節もなぜかピンク色になってます。工場ではちゃんとマスク処理される予定です。仮面ライダーは現在放送中のディケイドでクウガ以降のライダーが総登場しているので相当熱いですね。S.H.フィギュアーツでも盛り上がっていきたい。

S.H.フィギュアーツで6月に出た平成ライダーだとアギトがあります。キンタロスだと分かりにくいですが、アギトはダイキャストや金属パーツ、クリアパーツなど複数の素材を使って作り込んでいるのが一目で分かります。特に目が分かりやすく、下地にシルバーの彩色をしてモールドをくっつけていくという形になっており、相当リアルになっています。

S.H.フィギュアーツの仮面ライダーアギト グランドフォーム、2625円。


銀色で塗られているアギトの仮面の下。


上にクリアパーツを使ったマスクをはめて、複眼を演出。


キックポーズ。


GIGAZINE:
かなり自由に手足が動く感じですね。

バンダイ:
もう1つ、アナザーアギトも出ました。こっちは生物的な造形になっているので、金属パーツを使わずに再現した、ちょっと新しいタイプのS.H.フィギュアーツです。キンタロスやアギトと基本的な構造は変わらず、ハイキックとか躍動感のある動きができて、反り返ったり、前屈みとかいったポーズが取りやすい。ライダーキックもびしっと決まり、手で遊んでいて飽きません。これは大人向けなのでパーツをふんだんにつかって、これ1個あれば問題ないぞというモデルを魂込めて作っています。

S.H.フィギュアーツのアナザーアギト、3150円。


塩化ビニールの質感のせいで妙にリアル。


必殺のアサルトキック。


マフラーがたなびく後ろ姿。


次に出てきたのは「聖闘士星矢」のセイントクロスマイスシリーズ。7月発売予定の神聖衣(ゴッドクロス)のアンドロメダ瞬、6825円。



バンダイ:
聖闘士星矢の玩具はアニメ放送当時にもバンダイから出していて、販売数の資料は残っていませんが、百貨店に仕入れた瞬間になくなるほどの人気でした。昨今、星矢の新しいOVAやテレビ版DVDボックス、映画などが出て、またクローズアップされたので、当時の商品を作ってみようじゃないかということになりました。そして発売されたのが「聖闘士聖衣神話(セイントクロスマイス)」シリーズです。

これは爆発的に売れました。星矢のクロスは当時から金属素材で成型されていて、ずっしりとした重量感、着脱遊び、変形が人気につながっていました。昔は再現度が低かったのですが、造詣の深い原型師の協力で、新しいシリーズはクオリティの高い造形ができています。

きらびやかなゴッドクロス。


メッキパーツが大量にあるので、原作通りの雰囲気を再現可能に。


後ろ姿も美麗。


GIGAZINE:
さすがというかなんというか、クロスを装着すると全身が光って見えますね。

バンダイ:
当然のごとく星矢のクロスはメッキのきらめきがポイントとなっており、継続しているこだわりポイントとなっています。シリーズ的にはメインのキャラクターである星矢も含めて、ゴールドセイントなどから後々のシリーズまで含めて商品化が進んでいます。お客さんからご要望もたくさんいただいていております。

クロスはオブジェ形態があってのものなので、設定がないキャラクターもいましたが、がんばって作りました。ヘルメットを外したシーンがなく顔が分からないキャラクターなどは、設定をあらためて描いてもらって再現した場合もあります。通常では発売されないようなユニコーンとかヒドラとか原作で台詞が1個しかないキャラまで商品化していて、そういう懐の広さが受けていますね。どこまでメーカーが続けてくれるかというのをお客さんも期待して待ってくれていますし、「次の発売のクロスマイスはこれだ!」みたいな話題の広がりがあって、発売日前に店頭に飾ると見に来てくれる人もいます。お客さんの熱い思いに支えられているシリーズです。

そして最後に登場したのは超巨大なロボット。「超合金魂 GX-46 ダイゼンガー&アウセンザイター」、2万9400円。



“刃馬一体”となった完成型はかなりのデカさ。


ド迫力のアイテムとなっています。



バンダイ:
これはスーパロボット大戦オリジナルのロボットで、初のゲーム出身キャラクターというチャレンジです。内容は人気機体のダイゼンガーとアウセンザイターの2体セットとなっています。超合金魂というブランドはもともとはマジンガーZのリファインで始まったのですが、今はゲーム系から入ってくる20代とか30代のロボットファンも多くなっています。そこで、50万本以上売るメジャーコンテンツのスパロボから商品化してみようというのが企画の始まりです。超合金魂というバンダイの看板カテゴリで製作する以上しっかりした物を作ろうという事でこだわった結果、このような大ボリュームとなりました。

馬上のダイゼンガー。



GIGAZINE:
ゲームでも巨大なイメージがありましたが、立体化すると改めて大きさがわかりますね。

バンダイ:
ロボット大好きなお客さんにアプローチするための超合金魂化です。この2体は人気が高く、ゲームでの必殺技ムービーがとても印象的なのでそのイメージを再現するためにもセットで商品化することにしました。お値段も超合金魂の現状の最高価格となりましたが、そのぶん満を持して送りだすメガトン級アイテムです。合体ものの玩具では1万円を超えるのは珍しくありませんが、2万円台だと1年半に1回できるかどうか。やれるものならもっとペースを上げてやりたいんですが、クオリティの維持もありますし難しいですね。毎回「これさえあれば他のモノはいらない」というくらいのコンセプトで突き詰めまくって、お客さんに満足してもらえるアイテムとして仕上がるように心がけています。

合金比率もすごく高く、2体合わせると900グラムを越えます。アウセンザイターが馬に変形するというのはゲーム設定として存在するものなので、デザイナーの方も大まかな変形プロセスは考えていらっしゃったわけなのですが、「実際に変形できるものが立体化できるなんて」と言われてしまいました(笑)。あと、いい意味で「ものすごく馬鹿だな!」とも。これまでも馬形態のみのプラモデルなどは他社さんから発売されていたんですが、変形までやったというのは初めて。「何で変形してるの?おかしいですねぇ?」と。

プフェールト・モードのアウセンザイター。



頭や足のパーツを装飾タイプに付け替えない単体変形状態にもなります。


そしてアウセンザイターは変形してロボットモードに。
YouTube - 超合金魂のアウセンザイター 騎馬形態からロボット形態に



GIGAZINE:
確かにこの変形はとんでもないですね。設計はどのようにされたんですか。

バンダイ:
ゲーム設定を元にして、玩具化するにはどうすればいいかを再設計するという形になります。ゲームのデザイン画では変形前と変形後のものしかなく、ゲームムービーでも変形中の絵はありません。どうやったら立体物としてできるのか推敲し、完全にバラバラにしてから組み上げるのか、体を繋げたまま変形させるのかなど考えて、後者を選びました。一番大変なパーツの移動が肩ブロックが馬のお尻側にまわる変形なのですが、ここは体のプロポーションを崩さないよう内部にフレームを作って、つなげて移動させる形で対応しています。落下時の耐久度とかも考えるので設計の人間はかなり苦労しています。

GIGAZINE:
作るのに時間はどれぐらいかかりましたか。

バンダイ:
これだけの変形ものになると、「やろうか!」と決定してから1年から1年半ほどかかります。企画の図案を描いて、変形機構をイメージとして考え、設計に入って、こういう風に動かすとこうなるはずだから、と実物の図面を設計していきます。それから、仮出力という形で試作品を作り、実際に物として成り立つのか、壊れる部分があるのではないかと検討した後、工場での金型製作を行い、実際に工場から出て来たテストショットをさらに試験・塗装・品質管理と繰り返して製品となります。

馬から降りたダイゼンガー。


展開された斬艦刀が巨大さをさらに引き立てます。


巨大な太刀も似合う造形です。


バンダイ:
ダイゼンガーの武器は当初は銀色で塗る案だったのですが、超合金と言うからには金属の質感を大事にしたいということでメッキを提案しました。工程として刃の部分だけメッキをするといったことはできず、刀全体にメッキをかけてそこから他の色を塗ることになるため、品質などの面から難色を示す意見もありました。しかし、良いものを作ろうということでメッキで行きたいとがんばり、塗装がはがれてしまう危険性や、温度検査でダメになるかもしれないなどの意見を検討しながら、お客さんの手に安定したものが渡せるように進めていきました。

展開状態の斬艦刀は大きなものなので、刃をメッキで表現すると安物っぽく見えるかもしれないという危惧もあったとのこと。


実際はメッキ処理の後に薄く塗装をすることで風合いを出し、光の反射などが良い質感を出すという結果になったようです。


ディスプレイ専用のスタンド。


同梱の武器などが飾ることができ、放置される無駄なパーツが出ないようになっています。


ロボットモードのアウセンザイター。


一体だけでも迫力があります。



“刃馬一体”でなぜかダイゼンガーの方に移動するマントはもともとアウセンザイターのもの。


2体そろい踏み。


GIGAZINE:
とにかくボリュームの大きさが目立ちますね。でも、このダイゼンガーは限定商品じゃないんですよね?

バンダイ:
今回紹介した中ではバルキリーとキンタロスが魂ウェブ商店限定となっています。「魂ウェブ」自体がマガジン型ウェブサイトと銘打っているので、うちだからこそできる読み物的なものを考えています。仮面ライダーBLACKの玩具の発売タイミングで、主人公だった南光太郎役の倉田てつをさんにインタビューして当時の思い出を語ってもらったりもしています。ブックマークしてもらって頻繁に来てくれるお客さんが多いので、飽きられないコンテンツとして育てていきたいと思っています。

GIGAZINE:
本日はお忙しいところありがとうございました。

今回紹介した商品は以下。試作品を撮影したもので、実際の商品とは異なる場合があります。
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S.H.Figuartsキンタロスイマジン
DX超合金 VF-25F メサイアバルキリー(フォールドクリアVer.)
聖闘士聖衣神話 アンドロメダ瞬(神聖衣)
S.H.Figuarts 仮面ライダーアギト
S.H.Figuarts アナザーアギト
超合金魂 GX-46 ダイゼンガー&アウセンザイター

上記商品に対応する権利表記はこちらです
(C)2007 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
(C)2007 ビックウエスト/マクロスF製作委員会・MBS
(C)車田正美/集英社・東映アニメーション
(C) 石森プロ・東映
(C) SRWOG PROJECT
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ここでしか手に入らないスペシャルアイテムを中心に取り扱う、バンダイ公式ショッピングサイト・魂ウェブ商店

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in メモ,   取材,   インタビュー,   動画,   広告, Posted by darkhorse_log

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