母親をかばって盾となり、6発の銃弾を受けた少女
親が命がけで子どもを守ったという話はよく耳にしますが、こちらは逆で、子どもが命がけで親を守ったという事件です。こういう事態に遭遇したときは、頭で考えるよりも先に体が動いてしまうものなのかもしれません。
詳細は以下から。
Seliethia Parkerさんと、その7歳の娘・Alexis Gogginsさんが事件に遭遇したのは2007年12月のこと。Parkerさんの友人が運転する車にParkerさんとAlexisが乗り込もうとしたとき、近くの茂みからParkerさんの元ボーイフレンド、Calvin Tillieが飛び出してきて車に無理やり乗り込んできました。
Parkerさんの友人が機転を利かせ、給油することを口実にガソリンスタンドに停車。彼女がデトロイト警察に連絡をしている間、Parkerさんは自分と娘を傷つけないようにTillieを必死で説得しましたが、Tillieは聞き入れずにParkerさんを撃ちました。
前部座席に座っていたAlexisは「お母さんを傷つけないで」と泣き叫びながら母の体を守るようにシートを乗り越えました。結果、六発の銃弾がAlexisの右目、あご、ほお、胸部に命中。警察が現場に到着したとき、Alexisはハンドルの下で、血の池の中に丸まっていました。また、Parkerさんも頭と腕を撃たれていました。
医師はAlexisがもう歩いたりしゃべったりできないかもしれないと考えていましたが、2ヶ月にわたり6回の手術を乗り越え、Alexisは奇跡的に回復しました。「私はお母さんを守ったわ」と彼女は言い、母をとても愛していると付け加え、母が傷つくのを見たくなかったとも語りました。
Tillieは二人に対する殺人未遂罪で起訴されました。Tillieは仮釈放中だったとのことで、余罪の追及も行われています。
ABC News: Girl Takes Six Bullets to Save Mother's Life
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