コラム

テレビブロス1月6日号にGIGAZINEが掲載されました


東京ニュース通信社が発行している隔週刊テレビ雑誌「テレビブロス」の「ネット探偵団」というコーナーにてGIGAZINEへのインタビュー記事が掲載されています。全然テレビと関係のない記事やコラムを多数掲載することで有名な雑誌にまさかGIGAZINEが載ることになるとは……。オドロキ。

掲載されたページなどは以下の通り。また、ついでなので最近のテレビなどなどについて思うことなどもメモ。
これが実際に掲載されたページ。21ページ目に掲載されています。


「その絶妙なネタ選びの秘訣を教えてもらいました。真似するのは無理そうです」ということで、とりあえずインタビューにいろいろと答えてみたのですが、あまりにも想像を絶する内容だったので、いろいろとアレな内容になっていたはずなのですが、やはりキレイに編集するとここまでが限界だろう……という内容に。GIGAZINEみたいなサイトを作りたいと思っている人にとってはかなり参考になるようなならないような内容に仕上がっているのではないかと。それよりもその記事中でも触れていますが、24時間365日パソコンにはりついて、ネットの中に巣食うことを苦としない人であればGIGAZINEで働けるはず。その前に給料が(略)

それはそうと、昨年度はあまりテレビを見ていなかったので、地上デジタルを昨年末に導入したのを契機に今年はいろいろとテレビ番組も観察してみる次第。特に1月21日(日)にはNHKの「NHKスペシャル」にて「グーグル革命の衝撃 ~あなたの人生を“検索”が変える~」と題した特集が放送されるので是非とも見てみる予定。NHKは昨年はいろいろと言われていましたが、なんだかんだ言ってもワーキングプアしかり、フリーター漂流しかり、ああいうのはNHKだからこそできるのであって、民放では無理なのだろうな~と思わざるを得ないわけで。ちなみに、NHKと民放全部を合わせたのとが確かほぼ同じ規模だったはず。それぐらいにNHKは巨大な組織であるわけで。そのあたりの試算は以下のページが詳しい。


確か公共放送だったはずのNHK - ビジネススタイル - nikkei BPnet

で、民放の方を見てみると視聴率がダイレクトに影響するので内容は必然的にハイレベルなものよりも低レベルなものが増えているわけでして。しかし低レベルなものが増えたからと言って視聴率もグングンアップするかというとそういうことはなく、これが逆にテレビ離れを加速させてネットを見る人を増やしているっぽい。なので、個人的にはテレビの低俗化という現象は歓迎してもいいのですが、だからといって手放しで喜んでいると今度は国民全体のレベルが低下してしまい、普段は意識することのない国家という生活の根本のレベルで弱体化してしまうという恐ろしいことが起きるので、やはりある程度のレベルは維持しないとダメだよな~などと考える次第。

ということは、視聴率ばかりをあてにしてはいけないはずで、視聴率が取れなくても必要な番組というものをガンガン作らなくてはいけないのですが、どうやら視聴率をより確実に取る方向へシフトしているようです。例えば、米国3大ネットワークの一つであるNBCはトヨタと新しく契約し直したわけですが、その際に「つまらない番組を流したらペナルティーを科される」という恐ろしい方式で契約しました。これは番組自体に関心を持ってもらっていない場合、その番組の合間に流れるCMも必然的に見られていないことになるので、番組関心度の低い番組はダメ!という強烈なもの。番組関心度の調査方法は、番組を見ていれば簡単に答えられる質問を視聴率調査の際に採用し、その結果によって、いわば「真の視聴率」を探り出そうというもの。詳細は以下に。

トヨタが米テレビ界に一撃「印象に残らない番組はダメ」 (NBニュース):NBonline(日経ビジネス オンライン)

もしこの方式が真っ当に稼働するのであれば、なんとなく「ながら視聴」になっている番組やその時間の間ずっと視聴者の関心を引くことのできない番組は視聴率が下がるわけで。中身のある番組であればあるほど視聴率が上がる……はず。しかし逆に見てみればこれは視聴者の関心のみを引き続けるという低俗化をさらに押し進める結果にもなりかねないわけで。

これでいくとGyaOなどのネットワーク型テレビの場合はかなり詳細にページビューや滞在時間などなど、あらゆるものを数値化して正確に計っているわけで。結果、ものすごくシビアな数値によって競争が行われており、通常であればとりあえずやっておくか~という勢いのニュース系番組が思っているよりも数が出なくて打ちきりになってしまうと言う妙な現象に。ネットの場合は見たい者だけが見たいものだけを見ているので、見る必要が本当はあるのにそもそもそれに興味がないという場合には気づくことすら不可能、つまり情報を取得して吟味する以前にスルーしてしまうわけです。こうなると詳細に反応がわかるというのもさじ加減を間違えるとあらぬ方向に進んでしまう危険性が。

結局のところ、本当に面白いものや意外なものは、統計やアンケートでは決して分からないわけです。任天堂の今の方針はまさにそれですね。「どのようなものが意外に面白いと思いますか?」というアンケートの結果に従って作り出したものは決して「意外に面白い」ものにはなりえないわけで。オドロキやオモシロイものはある意味、狙い澄ましてこれまでにないものを絶対に当てるのだという信念のもとにしか成り立たせることはできないわけで。下記のインタビュー記事の連載を読むとよく理解できます。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース 任天堂 岩田聡社長インタビュー(1)

GIGAZINEがやっているのはいわば「情報の流通業」みたいなものなのではないのかな~と最近は考えています。どんなに面白くても、知る手段がなければいけないわけで。なので、GIGAZINEは今後もそういういろいろなものを読者やユーザーの方に代わって引っ張ってくるのがお仕事、というわけです。

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in コラム, Posted by darkhorse_log

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