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「iPhone 16 Pro」「iPhone 16 Pro Max」が登場、A18 Pro&iPhone史上最大かつ最高のディスプレイ搭載


2024年9月10日に開催されたAppleの新製品発表イベント「It's Glowtime」で、Appleが「iPhone 16 Pro」「iPhone 16 Pro Max」を発表しました。

Appleのイベント - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/apple-events/

Apple Event - September 9 - YouTube


iPhone 16に続いて、iPhone 16 Pro/Pro Maxの発表。


3つのカメラ


ディスプレイ


カメラコントロール


「PRO」


iPhone 16 Proのディスプレイは6.3インチ、iPhone 16 Pro Maxのディスプレイは6.9インチです。


iPhone 16 Pro/Pro MaxはiPhone史上最大のディスプレイを搭載。


ただし、本体サイズを抑えるため、ベゼルはApple製品の中で最も細くしたとのこと。


大きくなったディスプレイは最大120HzのアダプティブリフレッシュレートのProMotionテクノリジーに対応し、常時表示が可能。また、優れた耐久性を持つ最新世代のCeramic Shieldが採用されています。


「iPhone史上、断然優れた最高のディスプレイとなりました」


そして、フレームにはグレード5チタニウムを採用。その重さはステンレススチールの約半分で、頑丈で傷付きにくいのが特徴です。


マイクロブラスト加工で新たな質感に仕上がっているとのこと。


本体カラーはブラックチタニウム、ホワイトチタニウム、ナチュラルチタニウム、そして新色となるデザートチタニウムの4色。


iPhone 16 Pro/Pro Maxは新しい機械加工のシャーシで熱容量が最大化されているとのこと。再生アルミニウムが100%使われており、個体拡散によってチタニウムフレームと接合されています。これにより、パフォーマンスの持続性が最大20%向上したとのこと。


バッテリー容量は前世代よりも増加し、さらにiOS 18による電力管理やAppleシリコンの電力効率によって、バッテリーの持続時間は向上。


「iPhone 16 Pro MaxのバッテリーはiPhone史上最高の駆動時間を誇ります」


そして、iPhone 16/16 Plusと同様に、iPhone 16 Pro/Pro MaxはApple Intelligenceのために一から設計されています。


言語モデルとSiriを組み合わせることで、これまで以上にさまざまなタスクをSiriに依頼できるようになります。


ローカルでAIモデルを動作させるために、AppleはiPhone 16 Pro/Pro Max向けに、「A18 Pro」を開発。


第2世代の3nmトランジスタが使われており、チップの集積度・性能・効率性が向上したとのこと。


A18 Proには16コアのNeural Engineが搭載されており、1秒当たり35兆回の演算処理が可能で、生成AIの作業に長けているとAppleはアピール。さらにシステムメモリ帯域幅が合計で17%増加したことで、A18 ProはiPhone 15 Pro/Pro Maxに搭載されているA17 Proチップよりも高速で高効率なチップとなっているそうです。


A18 Proはメモリ帯域幅が増えたことで、Apple Intelligenceの機能がA17 Proよりも最大15%高速になるとのこと。


新しくなったメモリサブシステムによって、A18 Proはグラフィックス性能も向上。6コアのGPUと組み合わさることで、A17 Proよりも最大20%速く動作します。


また、レイトレーシングの実行速度はA17 Proの最大2倍。


CPUは高性能コア2基と高効率コア4基の計6コア構成です。A17 Proよりも最大15%速く、A17 Proと同等のパフォーマンスを20%少ないパワーで発揮可能。また、キャッシュはiPhone 16に搭載されているA18よりも大きく、負荷の高いアプリやゲームのパフォーマンスが向上しています。


「これはスマートフォンの中で最速のCPUです」


また、A18 ProのCPUには次世代のMLアクセラレータが搭載されており、高効率・高スループット・低レイテンシーの計算を行うことが可能。


そして、A18 ProにはProMotionや常時表示用のディスプレイエンジンが搭載されています。


USB 3のスピードやProRes撮影の高速化も実現。


新しいビデオエンコーダと新しい画像信号プロセッサも実装されています。


これらを組み合わせて2倍の量のデータを処理できるので、超高速なエンコーディングを行ったり動画処理の効率を改善することが可能になります。


続いてカメラについて。メインカメラは48メガピクセル・・絞り値f/1.78・焦点距離24mm(焦点距離48mm2倍望遠)の「48MP Fusionカメラ」です。


48MP Fusionカメラはデータを2倍速く読み取れるほか、第2世代のクアッドピクセルセンサーを備えており、48メガピクセルでProRAW形式やHEIF形式の写真を撮影した時のシャッターラグがなくなるとのこと。


超広角カメラは48メガピクセル・絞り値f/2.2・焦点距離13mm。高解像度写真をオートフォーカスで撮影できる新しいクアッドピクセルセンサーを搭載しています。


マクロ写真でも48メガピクセルの写真を撮影可能です。


Apple史上最長の120mmという焦点距離を持つ12メガピクセル・絞り値f/2.8の5倍望遠カメラ。


この5倍望遠カメラはテトラプリズム機構を採用することで実現しており、iPhone 15 Pro/Pro MaxではPro Maxモデルにのみ搭載されていました。iPhone 16 Pro/Pro Maxでは、Pro MaxだけではなくProにもテトラプリズム機構が搭載されます。


そして、iPhone 16と同様に電源ボタンの下にカメラコントロールが追加され、タッチ操作やスライド操作でカメラの起動や操作をスムーズに行うことができます。


また、画像処理の性能が向上したことで、写真表現の幅も広くなります。


動画撮影では、4K画質・120fpsによるスローモーション撮影が可能となりました。カメラアプリもUIを含めて一新され、ハイレベルな撮影をスムーズに行えるようになるとのこと。


さらに、スタジオ品質のマイクを4つ搭載したことでオーディオ録音の質が向上。


加えて、動画撮影中にも空間オーディオで録音できるようになりました。AirPodsで音を聞きながら撮影した動画を見るとき、より臨場感あふれる音を楽しめるというわけです。


iPhone 16 Pro/Pro Maxでは、撮影した動画を編集する際に、機械学習を活用して背景音と音声を特定して分離することができる「オーディオミックス」機能が追加されます。


例えば「フレーム内」ミックスを行うと、カメラに映っている人の声だけを分離することが可能。


「スタジオ」ミックスは、壁に吸音パネルを貼ったプロ向けスタジオで収録したように、残響を効果的に除去したエフェクトをかけることができます。


「シネマティック」ミックスは映画のように声を処理し、音声トラックを前方に配置できます。


また、2024年中に「ボイスメモ」にもアップデートがあるとのこと。


既存の録音に別のトラックを重ねられるようになり、「伴奏の録音に歌を重ねて録音する」「自分で歌った高音パートに低音パートを歌って重ねる」などが可能になります。


重ねた録音から伴奏部分を消去してボーカルの録音を分離することもできます。


ここで、iPhone 16 Pro Maxを使って撮影された映像に、iPhone 16 Pro Maxで録音した音声を重ねて制作されたミュージックビデオが上映されました。


続いて、MagSafeについて。iPhone 16 Pro/Pro Maxはワイヤレス充電のMagSafeに対応し、さらにMagSafe自体もアップデートされたとのこと。


新しいMagSafe対応のクリアケースとシリコーンケースも登場。


MagSafe充電器も、より充電スピードが速くなる新型が登場予定で、長さは1mと2mの2種類が用意されています。


そして、iPhone 16シリーズはQi2にも対応。


これがiPhone 16 Pro/Pro Max。


iPhone 16 Pro/Pro Maxの価格は以下の通り。

iPhone 16 Pro128GB税込15万9800円
256GB税込17万4800円
512GB税込20万4800円
1TB税込23万4800円
iPhone 16 Pro Max256GB税込18万9800円
512GB税込21万9800円
1TB税込14万9800円


予約は2024年9月13日(金)から。


店頭での発売は9月20日(金)です。


発表イベントで上映されたiPhone 16 Pro/Pro Maxの紹介ムービーは以下から見ることができます。

Introducing iPhone 16 Pro | Apple - YouTube

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in モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii

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