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新型コロナワクチンのキャンセル分をスマホで予約できるサービスが韓国で試験運用スタート


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は全世界で総感染者数1.7億人・総死者数350万人を記録していますが、ファイザー製ワクチン「BNT162b2」やModerna製ワクチン「mRNA-1273」、アストラゼネカ製ワクチン「AZD1222」などの登場により、ワクチン接種者の間で新規感染が抑えられつつあります。こうしたワクチン接種の高い需要に応えるため、韓国で新型コロナウイルスワクチンのキャンセル分をスマートフォンで即座に予約できるサービスの試験運用がスタートしました。

Citizens complain of scarcity of leftover vaccines from missed appointments | Yonhap News Agency
https://en.yna.co.kr/view/AEN20210527008900315

Smartphone App For Leftover Vaccinations | Hackaday
https://hackaday.com/2021/05/30/smartphone-app-for-leftover-vaccinations/

新たにスタートした新型コロナウイルスワクチンのキャンセル分確保サービスについて、韓国のArirang TV(阿里郞國際放送)が報じた解説はムービーからチェックできます。

People in S. Korea can sign up for leftover AstraZeneca vaccines starting Thursday - YouTube


2021年5月27日、韓国では優先度の高い高齢者層(65~74歳)に対するワクチン接種がスタートしました。この同日に始まったのが、30歳以上を対象とした「ワクチンのキャンセル分確保サービス」です。


韓国で接種が進んでいるアストラゼネカ製ワクチンは消費期限が「開封後6時間以内」と定められており、接種されたなかった分は破棄しなければなりません。そのため、急用や体調不良などの理由で予約者が接種予定を取りやめた結果生じる「キャンセル分」のワクチンが問題となっています。


このキャンセル分のワクチン対策として、韓国疾病予防管理庁(KDCA)がスタートしたのがキャンセル分確保サービス。韓国最大のウェブポータル「NAVER」とモバイルメッセンジャー最大手「カカオトーク」でキャンセル分を検索し、ワクチンの消費期限前に接種を行えるというサービスです。


利用者は最大5つまでの予防接種センターを登録し、登録した予防接種センターにキャンセル分が生じた際に通知を受け取れます。


この通知から、ダイレクトにワクチン接種予約もできます。韓国国民だけでなく、韓国在留の外国人も予約&接種可能とのこと。今回スタートした試験運用は約2週間にわたって実施され、正式なサービス開始日時は2021年6月9日となっています。


なお報道によると、高齢者層の予防接種はスタートしたばかりであり、開始直後に申し込んだ人はワクチン接種に関する意欲が非常に高く、「そもそもキャンセル分が発生しない」ことが問題とのことです。

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in モバイル,   ネットサービス,   動画, Posted by darkhorse_log

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