ミリ秒単位の高頻度株取引の世界に殴り込んだ2人のいとこの奮闘を描く「ザ・ハミングバード・プロジェクト」最新予告編が公開
いとこ同士の2人が1秒にも満たないミリ秒単位で株の売買を行う「高頻度取引」の世界に殴り込み、巨額の利益を得ようと企む映画「THE HUMMINGBIRD PROJECT」の最新予告編がYouTubeで公開されています。アメリカのニュージャージー州からカンザス州まで光ファイバーケーブルを通し、コンピューターを使ったミリ秒単位の取引で優位に立とうとする2人に、昔の職場のボスが立ちはだかる展開になるようです。
THE HUMMINGBIRD PROJECT Official Trailer (2019) Jesse Eisenberg, Salma Hayek Movie HD
「まっすぐってどれくらいだ?」と尋ねる男性の声に、ジェシー・アイゼンバーグ演じるヴィンセント・ザラスキーが「完全にストレートなラインだ」と答えます。隣に座っているのはアレクサンダー・スカルスガルド演じるアントン・ザラスキー。ヴィンセントとアントンはいとこ同士であり、スカルスガルドは役作りのために髪をそり落としたとのこと。
「山はどうする?」と尋ねたマイケル・マンドゥ演じるマーク・ベガに、ヴィンセントは「まっすぐ通す」と断言します。
「川は?」「まっすぐ」「沼は?」「まっすぐだ」という問答が繰り返され……
ヴィンセントとアントンは声をそろえて「まっすぐ、まっすぐ、まっすぐだ」と答えました。
「それで、まっすぐ通してどうするんだ?」という男性の疑問に……
ちょっと黙り込む2人。
彼らが話していたのは「光ファイバーケーブルをニュージャージー州からカンザス州までまっすぐ通す」という相談だった模様。
2人の目的とは、「高頻度取引」と呼ばれるミリ秒単位で行われる株取引への参戦です。
他のトレーダーよりもほんの数ミリ秒でさえ早く株取引の注文を出すことができれば、その分だけ大きな利益を得ることができます。
ヴィンセントはかつてトレーダーとして企業に勤務していた模様。
いったいどれほどの利益が出るのかというと……
「1年あたりだいたい5億ドル(約550億円)くらいかな」と答えるアントン。
驚いたように「フー」と息を吐き出す男性。
ヴィンセントの上司、エヴァ・トーレスを演じるのはサルマ・ハエック。
「なんで上司のトーレスに相談しなかった」と尋ねるアントンに、ヴィンセントは「トーレスは人間を使い捨てのきく備品程度にしか思ってない」と答えます。
「私はやろうと思えばあなたの人生を地獄にだって突き落とせる」と言い放つトーレス。
「お前らは私が持つ土地のうち、12インチ(約30cm)幅の土地を買いたいんだって?」と尋ねる高齢男性。
ヴィンセントは交渉を進め……
光ファイバーケーブルを敷くために必要な最小限の土地を買い進めていきます。
しかしそんなヴィンセントとアントンの狙いに何者かが気づき……
やがてトーレスの耳にも入ってしまった模様。
2人の計画を阻止して「地獄へ落とす」ためにトーレスが暗躍を開始します。
トレーダーとして非常に優秀かつ冷酷な性格のトーレスが、2人の前に立ちはだかりますが……
「あの女にやられてたまるか!」とヴィンセントとアントンは徹底抗戦の構え。
頭脳派のアントンも策謀を巡らせ……
ガッツポーズ。
トーレスに「誰かがネットワークを妨害しています」と伝える部下の女性。
ホテルの部屋で踊るアントンに……
キーボードクラッシャーと化すトーレスの部下。
喜びのあまりホテルの廊下で踊り出すアントンでしたが……
廊下の向こうに怪しげな男たちを認めて逃走。
「待ってくださいザラスキーさん!」という声が後ろから投げかけられます。
果たしてアントンとヴィンセントの計画は成功するのか……
それともトーレスに「地獄へ落とされて」しまうのか。
「THE HUMMINGBIRD PROJECT」は2019年3月15日(金)に全米公開される予定となっており、記事作成時点では日本での公開予定は不明です。
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