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「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」に向けてマーク・ハミルが考えたルークの過去はあまりに重たかった


2015年に公開された「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」から連なる続三部作には、1977年から1983年にかけて公開された旧三部作の主人公であるルーク・スカイウォーカーが登場します。公開時期はかなり離れていますが、作中の時間も相当に経過したという設定なので、どちらもマーク・ハミルがルーク役を演じています。この間は作中でははっきりと描かれていませんが、マーク・ハミルは年を取ったルークを演じるにあたり、かなり重い背景を想定したそうです。

Star Wars: Mark Hamill created a devastating backstory for Luke Skywalker | EW.com
http://ew.com/movies/2017/12/04/star-wars-mark-hamill-luke-skywalker-backstory/


EW.comによれば、マーク・ハミルは「『ジェダイの帰還』後のルークの物語」をいくつも考えたそうです。その中の1つが、「ルークは幼い子どものいる未亡人と恋に落ちた」というものでした。ジェダイは原則として結婚・妻帯などが許されていません。しかし、ルークは未亡人と結婚して子どもを育てたいと考えたため、ジェダイを抜けたようです。

幸せな家庭を手にしたかにみえたルークでしたが、その幸せは長くは続かず、子どもはライトセーバーを触っていて事故死してしまうそうです。この、あまりにも悲劇的な出来事は、実際に銃社会で親の銃を触っていた子どもが事故死する事例を踏まえてハミルが考えたもので、「最後のジェダイ」のルークを生み出す上で、自身をそこまで追い込む必要があったそうです。


あくまでこの設定は、役作りのためにハミルが創作したエピソードであり、公式設定ではないという点には注意が必要です。ただし、ハミルはルークの変化を考えるにあたり、「最後のジェダイ」のライアン・ジョンソン監督に相談をしたとのことなので、このエピソードを踏まえてハミルが生み出した「年を取ったルーク像」は、監督のイメージと反するものではないと考えられます。

なお、ハミルの創作エピソードとは別に、ルークは「ジェダイの帰還」後、ジェダイ候補生たちを育成していた時期があるという公式設定があります。このときの教え子にハン・ソロとレイアの息子・ベンがいるのですが、ベンは銀河帝国残党であるファースト・オーダーの指導者スノークから誘いを受けてダークサイドへと寝返り、ジェダイ訓練生を皆殺しにする事件を起こします。ベンが、のちにカイロ・レンとなったことは「フォースの覚醒」の中で触れられたとおりです。


ルークはベンの起こした事件により自責の念に駆られて失踪したとされていますが、愛する我が子を失ったという背景もあったというハミルの考えを加えると、あんな辺境の地で隠遁生活を送っていたのも無理はないと納得です。

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in 映画, Posted by logc_nt

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