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究極のレア車も登場、フェラーリ創立70周年記念イベント「Driven by Emotion」に集結したフェラーリ車両フォトレビュー


1947年にエンツォ・フェラーリ氏によって設立されたイタリアの名門スポーツカーメーカー・フェラーリは、2017年で創立70周年を迎えます。これを記念し、アメリカやヨーロッパなど世界約60ヶ国で祝祭イベント「Driven by Emotion (情熱に突き動かされて)」が1年をかけて開催されており、日本でも10月12日(木)から14日(土)にかけてイベントが開催されます。イベント初日となる12日には東京・両国国技館に約40台のフェラーリの名車が集結しており、中には世界に1台しか存在しないというワンオフの超レア車も登場すること。こんな千載一遇のチャンスを逃す手はないので、見に行ってくることにしました。

フェラーリ 70周年アニバーサリー in Japan
http://70.ferrari.com/ja/calendar/ferrari-70th-anniversary-in-japan

会場となった東京の両国国技館。


会場には多くのフェラーリが展示されており、誰でも自由に見学できるようになっていました。


◆70周年記念テーラーメイド車輌
フェラーリ誕生の70周年を記念する活動の一環として、フェラーリでは過去のモデルから最も印象的な70台を選び、そこから得られた着想をもとに350台の特別仕様車を製作しています。当日は、そんな中から5台の特別モデルが展示されていました。

・デザイン番号#33 “The Surtees” (ベースモデル:California T)
1964年のF1マシン・「158F1」から着想を得たモデル。フェラーリF1の歴史に名を残す往年の名レーシングドライバー、ジョン・サーティスの名前を冠したモデル。


・デザイン番号♯54 “Celebrating an Anniversary“ (ベースモデル:F12berlinetta)
1980年代のフェラーリを象徴する名車の1つ、F40に着想を得たモデル。1993年にイタリアGT選手権でマルコ・ブランドが優勝を飾った時のカラーリングを基にしており、チームスポンサーのシェルのカラーであるレッドとイエローを取り入れたカラーリングとなっています。


・デザイン番号#52 “THE GTO” (ベースモデル:F12berlinetta)
マッチョなフェンダーとバンパー下の角型のフォグランプとパッシングライトが印象的なGTO(288 GTO)に着想を得たモデル。ベースとなった288 GTOは、当時隆盛を極めた「グループB」に参戦すべく競技車両規定のホモロゲーションに沿って製作されたもの。しかし、直後にグループBが消滅したため、レースに参戦することはなかったという「不遇のモデル」となっています。なお、このモデルの後継となったのがフェラーリ希代の名車の1つ「F40」で、288 GTOが果たせなかったレースでの活躍という野望をF40が成し遂げることとなっています。


・デザイン番号#65 “Plein Air Pleasure” (ベースモデル:488 Spider)
2010年に発表され、わずか80台しか生産されなかった限定モデル「SA Aperta」に着想を得たモデル。モデル名の「SA」は、フェラーリと歴史を共にしてきたカロッツェリア・ピニンファリーナ創業家2代目のセルジオ・ピニンファリーナ名誉会長と3代目の故アンドレア・ピニンファリーナ前会長の偉業をたたえ、2人の頭文字を取って命名されたもの。


・デザイン番号#70 “A is for Aperta” (ベースモデル:California T)
近代のフェラーリの名モデルの1つ、458 Italiaの特別モデル「458 Speciale A」に着想。458 Speciale AはV8フェラーリの名作ともいわれる458 Italiaをベースにエンジン、空力などをチューンしたモデルで、499台のみ限定生産されたモデル。ちなみに「Aperta」は屋根が開くオープンモデルを意味する名前です。


◆歴史を作ってきたクラッシックフェラーリ
・250 GT SWB (1961)
2953cc 水冷V型12気筒SOHCエンジンを搭載するモデル。欧米の耐久レースで活躍したレースカーをもとに作られた市販モデルで、4速マニュアルトランスミッションを採用。


・275 GTB/4 (1967)
上記の250GT系の後継車として開発された275シリーズ。フェラーリでは初めてとなる、最初から市販車を念頭に置いたクルマづくりが行われたモデルで、乗り心地や快適性が大幅に向上しています。モデル名の最後につく「4」の数字は、エンジンに4本のカムシャフトが搭載されているという意味で、フェラーリでは初となるDOHCエンジンを搭載したのがこのモデル。


・Dino 206GT(1968)
フェラーリでは唯一V6気筒エンジンを採用していたモデルで、本来は「ディーノ」ブランドとしてフェラーリとは別で扱われていたクルマ。エンツォ・フェラーリ氏の愛息で24歳という若さでなくなったアルフレード・フェラーリ、通称「ディーノ」の名前をブランド名とするモデル。ピニンファリーナによる流麗なボディデザインは、「史上最も美しいレーシングスポーツカー」と呼ばれることもあるほどの名作。


・365 GTB4 Daytona (1970)
直線的なラインを取り入れたピニンファリーナによるデザインが特徴的なモデル。フロントにエンジンを搭載するフェラーリのモデルでも名車に数えられるもので、エンジンを前・トランスミッションを後ろに配置する「トランスアクスル」を採用することで、高い運動性能を実現。アメリカのレースシーンを席巻したことから「デイトナ」の愛称で親しまれるクルマ。


・512BB (1977)
F1マシンのエンジンを系列に持つ12気筒ボクサーエンジンをミッドシップに搭載するハイパフォーマンスモデル。鋭いノーズを持つウェッジシェイプデザインで、スーパーカーらしさが強く漂うモデル。


・288 GTO (1985)
当時隆盛をほこっていたレースカテゴリ「グループB」に参戦すべく、規定で定められた生産台数をクリアするために作られたモデル。フェラーリ伝統の名称「GTO」を冠したモデルで、1960年代のモデルと区別するために「288 GTO」と呼ばれることが多いクルマ。


2.8リッターV8エンジンを搭載し、いわばレーシングカーをそのまま市販車にしたモデルとして登場しましたが、直後にグループBが消滅したためレース界での活躍は幻に終わります。しかしその遺志は後の「F40」に受け継がれ、レース界での成功を果たすことになります。


・Testarossa (1985)
512BBの後継車として発表されたテスタロッサは、同じく12気筒ボクサーエンジンを搭載するモデル。ピニンファリーナ伝統の流れるようなラインとはまた違う、当時としては未来的な力強さを持つデザインが人気を集め、特にドアからリアにかけてのスリットはテスタロッサを特に特徴付けるデザインとなっています。


・F40 (1988)
フェラーリ設立40周年モデルとして制作されたF40は、耐久レースカテゴリーのグループCに参戦するマシンがそのまま市販化されたような錯覚を覚えさせるほどの衝撃とともに発表されました。リトラクタブルライトと固定ライトを併用するフロントのデザイン、レーシングカーのように各所に開けられた開口部、巨大なリアスポイラー、力強いデザインのホイールなど、まさに完璧なデザインの1つに挙げられるクルマといえます。


・ENZO (2002)
最新のF1テクノロジーとノウハウをロードカーで表現することをテーマに開発されたモデルで、GTO、F40、F50と受け継がれてきたフェラーリ最高峰のスーパーカーの流れを受け継ぐモデル。カーボンファイバーをメインに用いたモノコックボディを持ち、F1直径の65度V12気筒エンジンを搭載。総排気量5998cc、最高出力660馬力のパワーを強力なダウンフォースを生みだすシャシーで受け止めて高い運動性能を実現。399台のみの限定生産となっています。


◆世界でも1台だけ~数台しか存在しない特別モデル
・SP1(2008)
フェラーリクラブ・ジャパン元会長の平松潤一郎氏がオーダーしたクルマで、当然のことながら世界に1台だけのフェラーリ公式オーダーメイドモデル。ベース車両はF430。


・Sergio (2014)
フェラーリの名作と常にともに在ったカロッツェリアのピニンファリーナの元名誉会長である故セルジオ・ピニンファリーナの名前を冠した限定生産車。458スパイダーを基にしたモデルで、わずか6台のみが生産されたモデル。日本円で5億円以上の値段がついたモデルと言われています。


・J50 (2016)
フェラーリの日本進出50周年を記念して10台だけ製造されたモデル。488スパイダーをベースに作られており、その価格は3億円とも。しかし、生産された10台は全てオーナーが決まった状態、というより、フェラーリが嫁ぎ先を指定して生産したとも言われいるスペシャル中のスペシャルモデルです。


◆現行モデル
両国国技館の前には、フェラーリが現行で販売している、または直近まで取り扱われていたモデルが展示されていました。
・California T (2014)


・488 GTB(2015)


・488 Spider (2015)


・GTC4Lusso (2016)


・GTC4Lusso T (2016)


・812 Superfast (2017)

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in 取材,   乗り物, Posted by darkhorse_log

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