一定以上の速度で通過しようとすると固まって邪魔をしてくる次世代スピードバンプ
通学路などには、自動車の走行速度を抑えるために、路面に凹凸(スピードバンプ)が設けられていることがあります。スピードバンプの問題は、制限速度を守っている車も通過時にはガタガタと衝撃を受けてしまうこと。スペインのBadennovaというメーカーは、この問題をクリアし、速度を守らない車にだけ邪魔になる「次世代スピードバンプ」を開発しています。
The intelligent Speed bump by Badennova.avi - YouTube
時速50km制限の道路。
車が速度を出しすぎないように、このようなスピードバンプが設けられています。
バンプにさしかかると、車は「ゴトン」と大きく上下動することに。
しかし、Badennnovaのスピードバンプは……
速度を守っていると「ぷよん」と軽く乗り越えられます。
これは、バンプの中に非ニュートン流体が詰まっているため。
適正速度で走り抜ける分には、流体はそのままタイヤの左右へと流れてしまうので、衝撃を受けることはないのですが……
速度を出しすぎていると、流体は固くなり、普通のスピードバンプと同じように衝撃を受けることになります。
後半には、中に詰まっている流体の反応がわかりやすく示されています。女性がゆっくりと指を流体に沈めると……
ズブズブと、まるで沼に指を入れたかのように埋まっていきます。
しかし、勢いをつけて流体を殴りつけるようにすると……
先ほどとは違って、手は表面で止まりました。流体も殴られた衝撃で、全体が大きく波打っています。
映像が公開されたのは2010年で、スペインのビジャヌエバ・デ・タピアという町では実際に導入されたとのこと。コストや耐久性に問題がないのであれば、もっと広まっていいような気がします。
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