取材

トヨタの次世代パーソナルモビリティ「i-Road」チョイ乗りレポ


東京モーターショー2013のトヨタブースでは、敷地内にエリアを設けて次世代のパーソナルモビリティ「i-Road」のデモ走行を行う予定になっています。今回、特別に試乗できる機会があったので少しだけ運転してきました。

コレがi-Roadの姿。フロント2輪・リヤ1輪というレイアウトで、コーナリング時にはバイクのように車体を傾ける「アクティブリーン」と呼ばれる機構が作動して安定したコーナリングを可能にしています。車体サイズは全長2350×全幅850×全高1445ミリメートルで、乗車定員は2名。


ドアの上下部分は透明なガラスになっていました。


ドライバーは車体の左右中央に座ります。まるでレーシングカーのようなレイアウト。


シートに座ってみたらこんな感じ。小さめのハンドルの上にメーターが見えます。ドアを閉めると左右同じ距離に壁ができるので最初は少し窮屈さを感じましたが、意外とすぐ違和感はなくなりました。


ドライブモードはインパネ左のスイッチで切り替えます。「R」「N」「D」の3モードだけで、停車する際にはパーキングブレーキを踏むだけで「P」と同じ状態になるそうです。


右側にはUSB端子と小物入れ


目の前にはメーターが見えます。左からドライブモード、スピード、バッテリー残量が表示されます。普通の乗用車とあまり大きな違いは感じません。


面白いのがステアリングの仕組みです。通常の乗用車とは違い、このi-Roadは後輪が曲がるようになっています。実際に運転するとどんな感じになるのでしょうか。


i-Roadが走行しているシーンがこちら。コーナリングの際に大きく内側に車体が傾いているのがわかります。運転しているのはトヨタのスタッフの人です。

トヨタi-Roadデモ走行@東京モーターショー2013 - YouTube


アクセルを踏むと、モーターからの「フイーン」という音が耳に入ってきます。車体の傾きは車速とハンドルの切り具合をもとにコンピューターが制御しており、スピードが出ていない間は車体は直立したままですが、ある程度スピードが出るほど傾きが強くなります。そのため、最大まで傾いても怖さを感じることはなく、むしろその不思議な感覚が楽しくなってきました。後輪が曲がるため、コーナリング中はお尻が常に外へと流れる感覚で、これも不思議な感じ。フォークリフトに乗ったことがある人なら、この感覚はつかみやすいのかもしれません。


もちろんバックも可能。バック中にハンドルを切っても車体は傾くようになっていますが、あまりスピードは出ないように制御されています。

トヨタ・i-Roadがバックするときはこんな感じ@東京モーターショー2013 - YouTube


運転してみると自動車でもバイクでもない独特の感覚に包まれ、予定されていた時間はあっという間に過ぎてしまいました。近い将来に実用化されることを楽しみにしたいものです。

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in 取材,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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