「カレーライス自動販売機」を支える農家の舞台裏
かつて日本各地に設置されていた「ボンカレーライス自動販売機」ですが、いまや現役で稼働しているのは徳島県阿波市の「コインスナック御所24」にあるもののみ。購入できるカレーライスは、オーナーである吉本さんが1日に2回のペースで入れ替えており、ライスについては吉本さんが自分で炊いたものを使っています。そんな貴重な「ボンカレーライス自動販売機」の舞台裏がYouTubeで明かされています。
A Homemade Meal . . . From a Vending Machine - YouTube
「カレー(の自動販売機)は日本に1台しかない言われるけれど」と登場したのは、オーナーの吉本さん。
「このなかのお米が手作りで、自分の田んぼで作ったお米を使っとる」
この映像は「Inspiration of JAPAN」を掲げるANAとYouTubeの「Great Big Story」チャンネルのコラボで制作されたもの。
日本では自動販売機がありとあらゆるところにありますが……
このボンカレーライス自動販売機で動いているものは、吉本さんのものがラストといわれています。吉本さんがコインスナック御所24のオーナーとなったのは40年ほど前。
販売機の中は、お米を温かいまま維持するため60度ほどに設定されています。それでも長く置いているとパリパリに乾いてしまうので、1日2回のペースで入れ替えているとのこと。
吉本さんはもともと農家で米を作っていたため、「米を買うよりも自分の米を使った方が得」ということで、ライスには自分で作った米を使っています。
使っている品種はヒノヒカリ。
洗米したあと、15分から30分ほど水につけ置きして炊飯。炊飯開始からパック詰めまでがだいたい45分ほど。
機械に入れるまではおよそ1時間かかるとのこと。
価格は300円で、お客さんはトラックドライバーが多いのですが、家族連れが3つぐらいまとめて買っていくこともあるそうです。
「このお米、おいしい」という声が吉本さんの喜びだとのことで、今後も自分の体と機械がもつ限りは続けると語ってくれました。
実際食べると、コンビニでカレーライスを買って温めるのとはまったく別物で、炊いたご飯のありがたみを感じます。
日本で唯一の「ボンカレーライス自動販売機」がまだ稼働しているところを見てきた - GIGAZINE
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