木のフェースに刻まれた文字が光って時刻を教えてくれる腕時計「Wooden Word Watch」
一般的な腕時計には長針と短針で時刻を知らせるものや、7セグメントディスプレイで数字を表示するもの、そして近年は全面が液晶ディスプレイというスマートウォッチが広まり始めていますが、木でできた腕時計「Wooden Word Watch」は木の板に打ち抜かれた文字が光ることで時刻を知らせるという、非常に個性的なインターフェースを持つデバイスです。
Wooden Word Watch by Harnek Gulati — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/182337072/wooden-word-watch
Wooden Word Watchは、一般的な大きさの腕時計のフェースに10×11列のアルファベットが刻まれているという腕時計。
本体横のリュウズを押すと、このように文字が光って時刻を教えてくれます。この画面では「IT IS HALF PAST ONE」と表示されていることがわかり、現在時刻は1時30分ごろであることがわかります。
さらにもう一度リュウズを押すと、今度はこんな表示に。光っている文字だけを読んでもまったく意味はわかりませんが、よく見れば「1:32」と数字が表示されていることがわかります。
この腕時計を作ったのは、ハーバード大学で電子光学や機械工学を学ぶHarnek Gulatiさん。親友であるアンドリューさんの誕生日プレゼントのために製作したことがもとで、この腕時計を製品化することに至ったとのこと。
なお、文字盤は英語版とスペイン語版が用意されている模様。
時計を製作するにあたって、まず行ったのが文字盤のデザイン。手書きの原稿をもとに、コンピューターで文字を並べます。よく見れば「QUATER」や「MINUITES」、そして「ONE」「SIX」「THREE」などの文字が巧みにレイアウトされていることがわかります。このデザインをもとに、文字盤のもととなる木の板にレーザーカッターで文字を刻むというわけです。
そして、文字を光らせるのは基板に小型LEDチップをビッシリと並べたこの装置。
Gulatiさんが自分で配線を設計したもので、表裏両面の2層式の回路になっているそうです。
背面にはマイクロチップが搭載されており、時刻の管理や表示を制御。
このように、必要なLEDだけを光らせることが可能です。
文字盤はもちろん、腕時計本体も木材からの削り出し。NCマシンを使って製作するあたりは、さすがエンジニアといったところです。
腕時計本体に基板を入れ、3Dプリンターで出力した黒いスペーサー部品を装着。この上に木でできた文字盤をのせると……
Wooden Word Watchの完成。天然の木を使った、何ともいえない柔らかい質感が手にしっくりとなじみそう。
リュウズも木でできています。
背面には、ボタン電池を装着するための穴が開けられています。
以下のムービーでは、GulatiさんがWooden Word Watchについていろいろと語っています。
Wooden Word WatchはクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。目標金額の1万5000ドル(約165万円)に対し、記事作成時点では約5万8000ドル(約640万円)の出資が集まっています。早期出資優待割引制度であるEarly Birdプランは全て枠が埋まってしまっていて出資はできませんが、記事作成時点では219ドル(約2万4000円)のプランに出資することが可能です。
なお、日本への発送でも送料は不要。出資の締め切りは日本時間で2017年9月12日(火)12時27分となっており、出荷時期は2017年11月ごろが予定されています。
Wooden Word Watch by Harnek Gulati — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/182337072/wooden-word-watch
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