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今すぐブラウザ上で本格的な数式やグラフまで描くことが可能なオンライン数式エディタ「Mathcha」


分数や関数など、本格的な数学で使われる数式を描画する際には、数式に特化した組版処理システムであるLaTeXがよく使われていますが、オンライン数式エディタの「Mathcha」はLaTeXと同等の機能をブラウザからアクセスするだけで今すぐ誰でも利用することができ、しかも作成した数式や文書はネット上でシェアしたり、PDFファイルとして書き出したりすることが可能です。

Mathcha - Powerful Online Math Editor - Fast Inputting, Diagram Drawing, Easy Sharing
https://www.mathcha.io/

Mathchaは本格的な数式やグラフを作成し、さらにはテキストを挿入して説明文や注釈を入れることが可能なツール。この画面は英語で作成されていますが、日本語を入力することも可能です。


また、以下のような図形を作ることが可能な強力な作図機能を使うことも可能。これさえあれば、ほとんどのニーズを満たすことができるはず。


Mathchaでどのようなことができるのか、そして作業手順はどうなのかについて、以下のムービーにまとめられています。

Mathcha.io - Math Editor - Overview - YouTube


エディターの初期画面はこんな感じ。画面左上にカーソルがあり、Microsoft Wordなどと同じような感覚で文字に加えて数式を入力することができます。


数式を入力する際は、まず行の書式を選択。キーボードの「\」(バックスラッシュ)を押すとサジェストウインドウが表示され、そこから希望のものを選ぶことが可能。ムービーでは、「math-container」を選択しています。



そしてキーボードから文字を入力。特別な操作を行わなくてもアルファベットの「f」や「x」を入力するだけで、数式に適した字体で文字が表示されます。


再びバックスラッシュでサジェストウインドウを呼び出し、「sqrt」と入力すると……


平方根を表す根号を入力することが可能。


根号の中に記号を入れ、一定のブロックを選択した状態でサジェストから「frac」を選ぶと……


選択した部分が分数になりました。


サジェストウインドウの右下にある「Drawing」をクリックすると、手書きで記号を選ぶことが可能。


候補として表示される「alpha」を選ぶと……



アルファ記号を入力することができました。


サジェストウインドウ下部の「Categories」→関数記号とクリックし、「int」をクリックすることで……


積分記号が表示されました。


区間を示す上下の記号は、該当する部分をクリックすることで入力が可能。



括弧の記載も自動で調節してくれます。まず矢印の位置に始め大括弧を記入し……



分数の後ろに括弧を入力すると、自動的に適した大きさの終わり大括弧が表示され、それに合わせて始め大括弧の大きさも変化。



ページ内には文字を入力することができ、左寄せ・センタリング・右寄せなどのアラインメントや項目立てが可能。もちろんフォントの種類や大きさ、太字・イタリック体・アンダーライン・取り消し線で装飾することも可能。


また、ドキュメントに名前を付けて保存しておくこともできます。


Mathchaの便利な点は、LaTeXで作成した数式をコピペでインポートすることができるところ。ダイアログにタグを貼り付けると……


数式がそのままMathcha上で再現されました。


また、ドキュメント内にグラフエリアを設定してグラフを描画することが可能。


複数のグラフの交点を自動でハイライトすることができます。


さらに、色分けや数式を表示することで、見やすいグラフにすることが可能。


また、グラフエリアに記号を配置して……


矢印で結ぶことで……


可換図式を簡単に作成することが可能。


線どうしの重なりを細かく調整することもできます。


矢印を曲線にするのもワンタッチ。


メニューの「Save as png」をクリックして……


数式をPNG画像データとして書き出すことが可能。


「Share」をクリックすると、作成したドキュメントのURLを取得できるのは、オンラインエディタならではの機能といえそう。作成したドキュメントを、簡単に関係者と共有することができます。


表を挿入することも可能。縦横のセル数を選ぶと……


簡単に表を挿入できました。


セルは自由に結合や分割することも可能。


セル内にグラフを挿入するなど、使いこなせば高度なレイアウトもできるようになっています。


ドキュメントが完成したら「Menu」→「Print」と進むことで……


ドキュメント全体をPDFファイルとして書き出すことができます。このように、Mathchaは無料で使えるオンライン数式エディタとして比類ない使いやすさと高い機能を備えているといえそうです。

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in ウェブアプリ,   動画, Posted by darkhorse_log

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