ニール・ブロムカンプ監督の新作映像は3DCGアニメ短編「Kapture: Fluke」
映画「第9地区」などで知られるニール・ブロムカンプ監督が2017年5月末から自らのスタジオ「Oats Studios」で実験的短編映像のVolume 1を無料公開する試みを行っています。これまでに、異星人に支配された世界を描く「Rakka」や、ダコタ・ファニング主演のSFホラー「Zygote」などが公開されてきましたが、8月に入って公開されたのは実写ではなくCGキャラクターの登場する3DCGアニメーション映像「Kapture: Fluke」でした。
Oats Studios - Volume 1 - Kapture: Fluke - YouTube
冒頭にはこれまでのOats Studiosの映像と同じような情報表示があるのですが……
続いて「KAPTURE」という緑色のロゴが登場。
出てきたのは技術者のジェフ氏。どうやら、この映像はKapture Technologies社による、新技術のデモンストレーションのようです。
Kapture Technologiesはいろんな兵器を開発していて、今回見せてくれるのは「自分の見るのが待ちきれない」という新兵器「Fluke」。
大きなケースの中には銃で撃ち込む受信機と、その受信機に信号を送る送信機が入っていました。この受信機を敵に打ち込むことと好きに操れる、という恐ろしい説明が……。
いかにも待ちきれないといった様子で、撮影を担当していたゲイリー氏も合流。
カメラが切り替わり、エレベーターで3人の男性が現れました。
緑色の服を着たマイク氏が被験者。
ショットガンを武装した男性に手渡して……
マイク氏に向けて受信機を打ち込ませました。
受信機はマイク氏の太ももに命中。
そして非常に楽しそうに「接続」。
その瞬間、マイク氏が気絶したかのように、がくんと膝を曲げました。ゲイリー氏の手元のモニターには、おそらくマイク氏が見ているのであろう光景がそのまま映っています。
ゲイリー氏がマイク氏を「操縦」し始めました……。
「敵のアジト」目指して歩いて行くマイク氏。ジェフ氏によれば、敵の兵士を捕らえた後、受信機を打ち込んで自軍の駒として扱うことを想定しているそうです。
「敵の兵士が基地へ戻ったら……」
ポチッとな。
マイク氏が「爆発」。敵のアジトは木っ端みじんです。
一瞬、爆発に驚きつつも、大喜びのジェフ氏とゲイリー氏なのでした。
Oats Studiosが無料公開している映像は、いずれも「Volume 1」で、「Volume 2」以降を見たい場合はSteamでアセットを購入することで意思を表明できるという仕組みです。
なお、これまで「本編」に相当する作品は「Rakka」「Firebase」「Zygote」の3作品で、他の作品は番外編的な扱いとなっているらしく、アセットの販売は行われていません。
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