1400円で買ったアクセサリーが5000万円以上の価値を持つ超貴重な本物のダイヤモンドだった
ある男性がカーブートセールで10ポンド(約1400円)で購入したダイヤモンドのリングが、30年の時を経てオークションに持ち込まれ、鑑定の結果35万ポンド(約5000万円)以上もの価値を持つ貴重な一品であることがわかりました。
Diamond ring bought for £10 at car boot sale may fetch £350,000 | UK news | The Guardian
https://www.theguardian.com/uk-news/2017/may/22/diamond-ring-bought-for-10-at-car-boot-sale-may-fetch-350000
2017年6月7日にサザビーズのオークションで、30年前のカーブートセールで購入したという26~27カラットのダイヤモンドを取り付けた指輪が出品される予定です。このサイズはダイヤモンドにしては「例外的に巨大なサイズ」ですが、19世紀の切断技術で加工されているため、宝石の輝きを最大限に高める現代の切断技術で加工されたダイヤモンドの輝きとは異なり、人によっては「本物の宝石」に見えない出来栄えとのこと。出品者も模倣宝石と思っていたらしく、オークションに出品するまでは気軽に毎日身につけていたそうです。
ダイヤモンドのオーナーは宝石商から「かなりの値が付く可能性がある」と聞きつけ、サザビーのオークションに現物を持ち込んだとのこと。サザビーの宝石部門の担当者であるジェシカ・ウィンダムさんによると、「オーナーは『これが本物の宝石かもしれず、どれくらいの価値があるのかわからない』と言ってダイヤモンドを持ち込みました」と話しています。サザビーがアメリカ宝石学会で検査を依頼した結果、「誰も手に入れることを想像できないほど巨大なダイヤモンド」だということが判明したそうです。
なお、19世紀の技術で加工されたダイヤモンドは、まるで彫刻並みに光を反射しないそうですが、当時は「輝きを鮮やかにする」ためではなく、「宝石の質量を保存する」ことに重点を置いていたため、宝石本来の形が残るカッティングになるとのこと。そのため、古い技術でカットされた宝石にはそれぞれ個性があり、物理的な輝きとは異なる価値を持つそうです。どのような経緯で貴重なダイヤモンドがカーブートセールに出されたのかはわかりませんが、オークションに出品されれば35万ポンド(約5000万円)以上もの価値がつくと試算されています。オーナーにとっては模造品だと思っていたアクセサリーが、一夜にして人生を変えるほどの大金を生み出すことになりそうです。
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