バーボン飲みが知っておくべき10の用語

By Danielle Scott

ウイスキーは大きく分けて「スコッチ・ウイスキー」「アイリッシュ・ウイスキー」「アメリカン・ウイスキー」「カナディアン・ウイスキー」「ジャパニーズ・ウイスキー」の5つに分類でき、これらは「世界5大ウイスキー」と呼ばれています。そのうちの1つである「アメリカン・ウイスキー」は、製法によって「バーボン・ウイスキー」「コーン・ウイスキー」「モルト・ウイスキー」などに分類されるのですが、その中でも最もポピュラーなバーボンを飲む上で知っておくべき10の専門用語が説明されています。

10 Terms Every Bourbon Drinker Should Know | Food & Wine
http://www.foodandwine.com/cocktails-spirits/whisky/10-terms-better-understanding-bourbon

◆01:バーボン
アメリカではバーボンの製法を定めた法律があり、「原料の穀物にトウモロコシを51%以上含むこと」「内面を焦がしたホワイトオークの新樽で熟成させること」「蒸留時のアルコール度数が80度以下であること」「蒸留酒は加水してアルコール度数を62.5%以下で熟成させること」「ボトル詰めする時にアルコール度数を40度以上にすること」といった「バーボンの定義」がアメリカの法律で定められています。

By screenpunk

◆02:熟成年数の表示
多くのバーボンやウイスキーは、複数種類のウイスキーを独特の比率でブレンドして作っています。バーボンのボトルに書かれている熟成年数の表示は、ボトルの中に入っている数種類のバーボンの中で最も若いものの年数を表示しており、例えば「10年もののバーボン」と書いていれば、例え20年もののバーボンとブレンドしていても、「最低10年熟成したバーボンを含むバーボン」のことを指しているとのこと。なお、4年以上の熟成年数に関しては省略可能という決まりもあるそうです。

◆03:カスクストレングス(樽出し原酒)
バーボンは樽(カスク)で熟成したのちに加水してアルコール度数を62.5%以下にするのですが、加水する前に取り出したバーボンは「カスクストレングス(樽出し原酒)」と呼ばれます。カスクストレングスの状態でボトル詰めされ、販売されることもあります。

By Colbyt69

◆04:ボトル詰め時のアルコール度数
アメリカの法律でバーボンのアルコール度数はボトル詰めの際に40度以上に希釈するよう定められています。例えば最も一般的なバーボンの銘柄である「フォアローゼス」「ワイルドターキー」「I.W.ハーパー」などのアルコール度数はすべてぴったり40度です。原酒を希釈することで口当たりが良くなり、より多くのボトルを生産できるわけですが、「40度」という数値はあくまで最低ラインであり、よりアルコール度数の高いバーボンも販売されています。

◆05:ストレート・バーボン
「ストレート・バーボン」とは最低2年以上熟成させたバーボンを指す言葉で、さらに色味や風味を追加してはいけない、という決まりもあります。

◆06:マッシュビル
バーボンを構成する成分リストは「マッシュビル」と呼ばれます。バーボンは原料として51%以上のトウモロコシを使用することが義務づけられていますが、マッシュビルを見れば、残りの49%に小麦やライ麦などのほかの穀物がどんな比率で含まれているか知ることができます。

◆07:ハイ・ライ
「High Rye(ハイ・ライ)」とは、原料の穀物で2番目に多く「ライ麦」が使われているバーボンのことを指します。ハイ・ライバーボンは一般的なバーボンよりも、香ばしく豊かな風味になるとのこと。

◆08:ホイーター
「Wheater(ホイーター)」は、原料の穀物で2番目に多く「小麦」が使われているバーボンのこと。ホイーターバーボンはハイ・ライバーボンよりも甘い飲み口になるとのこと。

◆09:サワーマッシュ
バーボンを作る時に使われる穀物をすりつぶしたものは「マッシュ」と呼ばれます。バーボンの製造時に新しいマッシュに古いマッシュを加える製法のことを「サワーマッシュ」と呼びます。サワーマッシュを行うことで前回のバーボンと新しいバーボンの品質を平均化できるほか、pH値を下げて発酵プロセスを効率的にする効果も期待できるとのこと。これによりバーボンに酸っぱい香りがつきますが、完成したバーボンの味わいには影響しないそうです。

By Shannon Tompkins

◆10:スイートマッシュ
サワーマッシュと対照的に、新しいマッシュだけでバーボンを作る製法は「スイートマッシュ」と呼ばれます。これによりpH値が高くなり、その結果サワーマッシュでは得られない風味が加わるそうです。この製法で作られたバーボンは「スイートマッシュ・バーボン」と呼ばれ、サワーマッシュ・バーボンより貴重なバーボンになるとのことです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
24時間でウイスキーを3年熟成させる「Whiskey Elements」を実際に使って飲み比べてみた - GIGAZINE

日本人はどのようにアメリカの文化を改良しているのか? - GIGAZINE

科学の力で良質のウィスキーを短時間で熟成することは可能なのか? - GIGAZINE

本場ケンタッキー州の蒸留所で教わる「バーボンの作り方」ドキュメンタリー - GIGAZINE

良いウイスキーを作る蒸留所には必ずネコがいる - GIGAZINE

ウイスキーを入れるあの「樽」が作られていく工程がよくわかる「The Birth of a Barrel」 - GIGAZINE

in , Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.