除雪されていない線路を勢いよく列車が通過したときホームはどうなるのか
冬に鉄道を走らせるときには線路の除雪をするものですが、アムトラックで十分な除雪がされていない状態の線路を列車が通過し、ホームにいた人々が勢いよく雪を被る様子が報じられています。
Video shows Amtrak train blasting commuters with mounds of snow
http://www.usatoday.com/story/weather/2017/03/16/video-shows-amtrak-train-blasting-commuters-mounds-snow/99269938/
Amtrak Snow-mo Collision - YouTube
ホームには多くの人々。そして遠方からは列車が迫ってきています。
やがて列車がホームの端あたりに到達。この駅には停車しないという速度での進入ですが、ちょうどこのあたりから線路上の雪が除雪されておらず、雪を巻き上げ始めています。
列車がさらに前進してきて、はね飛ばされる雪の勢いが激しくなり、ピンク色のジャケットを着た人より向こうのホーム上は雪に包まれている状態。
あっという間にピンク色のジャケットの人物も姿がかき消されてしまいました。
列車の接近に伴い、飛ばされる雪の塊との距離が近づいてきて、撮影していたNick Colvinさんも後ずさりを開始。Colvinさんよりも前方にいた白い帽子の女性も、ここまでは撮影姿勢を維持してきましたが、さすがに避ける動きに入りました。
あれよあれよという間に……
雪の中に飲まれるColvinさん。
以下にアップロードされた映像は、前半1分はColvinさんのものを使用していますが、後半(1分過ぎ)からは別の映像が挿入されています。
Amtrak Train Slams Passengers With Snow - Rhinecliff (New york) - YouTube
列車の先頭部分と重なるようにして、Colvinさんの映像に出てくる白い帽子の女性が映り込んでいて、その左後方に立っているのがColvinさんであることがわかります。この映像の撮影者はColvinさんよりも後方で撮影をしていました。
ピンク色のジャケットの人物が雪に包まれ……
続いてColvinさんらも回避行動に。
真横を列車が通過。
こちらの撮影者はうまく回避して、通過中の列車を撮影しています。
通り過ぎてしまえば「こんなものか」という感じ。積もっていた雪の量はそう多くはなかったことがわかります。
この映像が撮影されたのはニューヨーク州のラインクリフ・キングストン駅。この件では数名のけが人が出たことが報告されていますが、アムトラックは積雪時はホームの端から離れるようにアナウンスしているとのこと。今回のケースは認められた速度での運行ではあったものの、積雪量が異例のものであったと説明しています。
日本では基本的に車両の床面の高さとプラットホームの高さを合わせてあるので、ホーム上にこうして雪が飛んでくるほどに除雪できていない状態で列車が運行されることはまずないはず。
ただ、通過線だとこうした光景を見る機会もあるようで、Twitterでは石北本線・安足間駅で除雪されていない通過線を特急オホーツクが駆け抜けていく様子が報告されています。
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